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HDDの信頼性
ここまで、HDDの構造や技術的な難しさ、弱点などを見てきましたが、では果たして、 本サイトの趣旨である信頼性はHDDのモデルによって差があるのでしょうか? 前項でもお話しましたが、マニュアルに記載されている環境仕様は特殊な車載、サーバ向け等の特殊なHDDを除くと、 ベンダ、モデルによらずほぼ横並びと言っていい状況だと思います。 しかし、私の経験上、実際にはモデル毎の仕様に対するマージンにはかなり差があると思っています。 以前開発に携わっていた頃もそうでしたし、現在でもIT関係のH/W開発に携わってる友人が何人もいるのですが、 やはりシステムの振動に弱いもの、取り扱いの衝撃に弱いもの、客先での障害が多いものなど、モデルにより大きな差があるそうです。 当然、同じ振動、衝撃、温度湿度環境で色々なモデルのHDDを動作させ、Errorや性能低下割合などを確認すれば、耐力の大小がわかるはずです。 自分で使用するものであれば、振動衝撃は気をつけられますので、高温と高湿環境での耐力差だけでも見られればなあ、と思います。 でも、製品開発等ではなく、個人で使用するHDDを選ぶ度にそんな確認はできないなあ・・・(T_T)
高温・高湿環境での耐力差の確認試験 等といいながらも、ここ数年のHDDモデルの高温・高湿環境での耐力差はどんなものなのか、知りたくなってしまいました。(^^; 最近、仕事は技術からやや離れ気味なのですが、やはりちょっとは技術者の血が流れているのでしょうか?(^^; しかし、最近給料も上がらなくてお金がないので(ToT)、不本意ですが、かなりいい加減な試験で確認する事にしました。なので、試験したHDDのベンダやモデル名などを公表する事は差し控えたいと思います。申し訳ありません。m(__)m
- 試験HDD
1) A社 40GB 2) B社 40GB 3) C社
60GB ※学生時代バイトしていた秋葉のショップで新古品と言う事で5,000円程度で分けてもらいました。(^^; 動作確認として、WinBench99(C)で性能確認をしました。3台とも問題はないようでした。
- HDDの動作
WindowsXPの動作するPCに接続し、ファイルのCopy&Compareを延々と行うバッチを作成し、連続動作させました。
- 試験環境
下記設備で、箱内の気温は目視で確認したのみですが、大体60℃±3℃程度で推移していた様です。エアフローがないのできついかもしれません。
- 試験設備
下記のような箱の中にHDD、水を入れた容器、ヒーターを入れます。ヒーターの電源、HDDのI/F、電源ケーブルは箱に穴を開けて外部に取り出します。水は 補充できるよう、すぐ上の位置に穴を開けてあります。いずれの穴も通常動作中は目張りをしてあります。
※要は約60℃の高湿環境でHDDを連続動作させ何日でErrorが発生するかを試験します。
- 試験結果
HDDを連続動作させ、WindowsがErrorを報告してくるまでの日数は下記のようになりました。
予想通り、高温・高湿環境でのHDDの耐力は大きな差がある結果となりました。
もちろん素性が確かでないサンプルで、台数も少なく、試験方法もいい加減なので、参考程度にしかなりませんけど・・・ それでもこのような条件で試験すると、この様な差が出てくる可能性があると言えると思います。
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