炭酸飲料を飲むと骨が溶ける。
骨を炭酸飲料につけると骨は溶ける。これはホント。
炭酸飲料は害になる。これは怪しい。その害は、炭酸によるものではなく、糖分によるものです。
炭酸と二酸化炭素の関係
鉄は塩酸に溶ける
これはホント。
Fe+2HCl→H2+FeCl2という化学反応で、鉄はとける。
骨は炭酸に溶ける
骨を炭酸飲料につけると骨は溶ける。これもホント。何日かかかりますが。
骨は酢に溶ける
卵の殻を酢につけると、1日ぐらいで殻はやわらかくなります。
お酢の中には酢酸CH3COOHが入っているからです。
酢は健康に良いと言われています(これは怪しい)
その健康に良い酢を飲むと骨が溶けるのでしょうか。
つけるのと飲むのとでは結果は違います。飲むというのは、腸から吸収されるという過程を通過しなくてはいけないからです。
炭酸と二酸化炭素
人間は二酸化炭素をはき出しています。運動すればその量は多くなります。
その二酸化炭素はどこからきたのでしょう。
血液中にはH2CO3があって、肺でH2CO3炭酸→二酸化炭素CO2+H2Oという化学反応が起きて、二酸化炭素が生じます。
運動すると血液中の炭酸の濃度は上がります。
運動すると骨は溶けるでしょうか。一般的には逆に、骨は丈夫になると言われます。
炭酸飲料と胃酸
胃酸のPH=2。炭酸飲料のPHは3〜4。
炭酸飲料が腸で吸収される頃には、PH=5ぐらいまで下がります。
酸としては、胃酸>炭酸なんです。
つまり、単純に言えば、炭酸飲料を飲むと、胃酸は薄められるのです。
炭酸と温泉
現実は単純ではないから、いろいろ考えないと、いけないんですが。
『温泉 PH2』をヤフーで検索してみてください。
炭酸より酸性の強い温泉がたくさん見つかります。
炭酸飲料の害を否定するページ
- 炭酸飲料のスポーツへの影響
- 炭酸飲料の健康への影響Wikipedia
炭酸飲料は、酸を含む為すっぱい味がします。それを中和する為、多くの炭酸飲料は甘みを感じる糖分を多く含みます。炭酸の抜けたコーラの甘みを思い出してください。
炭酸飲料の害は、炭酸によるものではなく、糖分によるものです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。