ダヴィンチコードの暗号 Y性染色体の伝わり方
性染色体は、X染色体とY染色体の2種類があります。私のY染色体は、2000年前のある男の人が持っていたものです。
キリストのY染色体はどこへ。初代天皇のY染色体はどこへ。
性染色体
一人の人間は性染色体を二つずつ持っています。女性の性染色体はXとXで、男性はXとYです。
子供には二つの性染色体の一つだけが、渡されます。よって、母親は子供にX染色体を一つ渡し、父親はX染色体かY染色体のどちらかを渡します。
Y染色体はどこから
私は男なので、Y染色体を持っています。このY染色体は父親からもらったものです。母親は持っていません。その父親のY染色体は父親の父親(祖父)が持っていたものです。
Y染色体はどこへ
ある夫婦男0と女0のそれぞれの性染色体をxyとxxとします。青と赤の色は目印です。この夫婦の子孫は血縁関係のない人と結婚するとします。その血縁関係のない人を、男xy、女xx(黒字)であらわします。
- 0代目の夫婦
- 結婚:男0xyと女0xx→生まれた子供:女1xxと男2xy。
- 1代目の夫婦
- 結婚:女1xxと男xy→生まれた子供:女11xxと女12xxと男13xyと男14xy
- 結婚:男2xyと女xx→生まれた子供:女21xxと男22xy
- 2代目の夫婦
- 結婚:女11xxと男xy→生まれた子供:女111xxと女112xxと男113xyと男114xy
- 結婚:女12xxと男xy→生まれた子供:女121xxと女122xxと男123xyと男124xy
- 結婚:男13xyと女xx→生まれた子供:女131xxと男132xy
- 結婚:男14xyと女xx→生まれた子供:女141xxと男142xy
- 結婚:女21xxと男xy→生まれた子供:女211xxと女212xxと男213xyと男214xy
- 結婚:男22xyと女xx→生まれた子供:女221xxと男222xy
1代目の夫婦の子供のX染色体
男22をのぞいて、最初の代のxかxのどちらかを全員が持っています。
1代目の夫婦の子供のy染色体
最初の代のyをもっているのは男22だけです。この男22は男0の男の子供男2の男の子供です。
2代目の夫婦の子供のX染色体
最初の代のxやxを持っている人もいます。しかし、持ってない人もいます。
3の1〜5の夫婦を見ると、持っている人は半分です。代を重ねると、持っている人は、半分、半分と減っていきます。30代後には、10億分の一になります。1代30年として約千年です。
2代目の夫婦の子供のy染色体
最初の代のyをもっているのは男222だけです。男222は男22の子供です。3の6の夫婦では、男の子が生まれれば、その子は必ずyを持ちます。
皇室典範
皇室典範の改正をどうするか。古い伝統と新しい考えを矛盾なく解決するのは難しいですね。ただし、その時、いい悪いは別にして、この染色体の伝わり方を理解したうえで、何が最良なのか考えて欲しいです。
ダヴィンチコード キリストの子孫の遺伝子
映画ダヴィンチコードでは、キリストの子孫として若い女性が登場します。ダヴィンチコード キリストの子孫。しかし、2000年もたてば、性染色体だけでなく、すべての染色体が失われている可能性が大きいです。当然、キリストの遺伝子も失われています。近親結婚を繰り返せば別ですが。
現在の皇室典範のように、男系の子孫を残していけば、ヒトの染色体46本のうち、Y染色体だけは、2000年たっても残るんですが。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。