星羅棋布

BUD BOY フリートーク(あれこれ)

●鈴蘭、かく語りき…(笑)('96/7)  by 鈴蘭 
●東雲、東雲を語る(笑)('96/7)  by 東雲明日香
●穴埋め 東雲の頁 ('96/12) by 鈴蘭
●語り 『神葉樹譚』版 ('97/5) by 鈴蘭
●語り 『神葉樹譚』版 ('97/5) by 東雲明日香
  



私達が【東雲本】の発行に踏み切るまでの盛り上り具合の語りをまとめてみました。
これをZ本に載せてたんだから…当時のハマリっぷりが忍ばれますねぇ…(^^;)。 
最終的に『神葉樹譚』に載せたフリートークも補完。お暇な方はおつき合い下さい。


●鈴蘭、かく語りき…(笑)

(あるいは、人はそれを布教活動と言う… ^^;)

『BUD BOY』とは

  ―まずは原作―

天界の花園を守護する花士軍団総大将 蕾(♂)は悪戯が過ぎて人間界に堕とされてしまった…。悪ガキ蕾とその愉快な仲間達(東雲、薫、透。全て♂)が繰り広げるスペクタクル・ファンタジー!
――というのは冗談にしても、作者は『やじきた学園道中記』の市東亮子先生。華麗さは御墨付き!
 妖艶なお姉様、深層のご令嬢、可憐な少女に儚い精霊達有り…。は、男の方にもお薦めです。
モチロン女の子には大お薦め! この頁、東雲ばかりですが(^^;)主人公はあくまで蕾。蕾の教育係兼お目付役、妙香花仙 薫。蕾の幼馴染み兼非常時の駆込み寺(笑)、東皇使 東雲。蕾の人間界での友人、川原田 透。
その他、蕾の部下の彩八将軍、太玄大皇など、よりどりみどりに良い男がいっぱい。しかーし! 誰がなんと言おうと東雲がオイシさ一番!3巻ラストから始る『禁色戒』、『傀儡戦鬼』はもう説明するより是非ご一読を。妖しいぞ、東雲、蕾! (あからさまに妖しいのは興醒めですが、シチュエーションを楽しむの、私は大好きなのだ!)


『BUD BOY』とは

―CDシネマ版―

私の一押しは言わずとしれた飛田(さん)=東雲。その魅力は東雲(明日香)さんが余すことなく語っていますのでここでは割愛(^^;)。
元々、原作が好きだったのをさらにハメ、しかも透が一番だったはずの私をコロッと東皇使さまに宗旨変えさせた音版もグー!
蕾(CV:田野 恵さん)、薫(CV:子安武人さん)、透(CV:関 俊彦さん)の配役も良い。
男の方には、夕姫ちゃん(透のGF)や紗景ちゃん(薫の想い人)を愛しく想っていただいて、(蕾や東雲を愛しんでいただても良いですが…)女の子はひたすらに酔いましょう! ようは、音だけでも漫画だけでももったいないよ! ってこと。
連載の展開にパニックを起してる私。市東先生、私(達)は決して蕾と東雲が…などとは思っていません。いませんけれど、あの展開に心揺れ動きっぱなしの私です。なんとかして下さい先生。心臓に悪すぎます!(ご幼少の二人も見たいです。ラジオパート2もやってほしいナ)

鈴蘭の呟き/『無頼風』は良そうに違わずドキドキです。さらに、『花曲集』は…「そばにいてあげる」って本当ですか、東皇使様!?(サントラもう聞こうネ♪)
ちなみに、下で東雲さんが描かれているのが夏服(の制服)、こちらが冬服の制服…暑苦しいゾ、東雲!)



―1996/7 『Little Star』(Z本 ^^;)掲載、フリートークより―


●東雲、東雲を語る(笑)

 という訳で、市東亮子先生「BUD BOY」(秋田書店・プリンセスGOLD連載)の東皇使 東雲についてのよた話でございます。
なんと云いましても、お声が飛田展男さんなのでございます(^_^)。是非とも原作単行本(第5巻まで発売中)とCDシネマ(ビクターエンタティメントより3枚+サントラ1枚)を揃えて体験して下さい。
いやはやこんな「飛田のツボ」を心得たキャラは久しぶりかもしれません。しかし声だけでなく原作も、というあたりが重要です。5巻全部と連載分を読破して、私もすっかり急性「BUD BOY」中毒です。

ツボ1:頭良し育ち良し性格悪しの3拍子

 東雲は飛田キャラにお約束の「お坊ちゃん」であります。何せ天界を統べる永輪樹帝の第八皇子にして、地上に春を伝える天の使いである東皇使を勤めながら、自然をないがしろにしがちな人間の所業を憂いて下界へ自ら留学してきているという天界のエリート。
丁寧な物言いを崩さず、また成績優秀にして女顔じみたその面のお陰で、高校では女生徒にもてまくりの日々を過ごす東雲ですが、幼馴染みの蕾に対しては態度が激変! 実に楽しそうに気持良さそうに蕾をからかいいじめるその性格の悪さは……もう最高です!(笑)

ツボ2:一人七変化!

 前項の続きなのですが、対峙する人によって人格が変わるんですね。言葉遣いにしろ声にしろころころ変わるという…。
高校生している東雲と、蕾をいじめている東雲と、透と俗な話をしている東雲と、東皇使な東雲と、そして(蕾に絡む事柄のためなら)手段を選ばない東雲と、極甘モードな東雲と、よろよろな東雲と…みんな違うのですね。
飛田さんの魅力の一つがあの変幻自在ぶりですが、それが一人のキャラで実現しているなんておいしすぎます(^^)。

ツボ3:きっと不幸(^^;

 に決まってます(笑)。勝手に設定を作り上げるんじゃない! とゆう感じですが、それだけのハコがあるのですね。
連載の方もその方向へ行くか(^^; といわんばかりのノリで、「BUD BOY」は今が旬です! さあ、あなたも今すぐにはまりましょう(^^)/ おいおい。

東雲の呟き/冠を描き忘れてしまいました…不覚__;。 市東先生の絵は無闇に影をつけなくてもちゃんとキレイなのが嬉しい(^^)。


―1996/7 『Little Star』掲載、フリートークより―


春日ちゃん

●穴埋め 東雲の頁

             by 鈴蘭

以前にご紹介した「BUD BOY」、相変わらず私(達)を楽しませてくれています。
特に6巻収録予定の『酔狂花』と一回置いての『秘迷言』はもう、もうどうしましょう状態(余談ですが、プリンセスGOLDは隔月刊なので一回東雲の出番がないと4ヶ月逢えなくて寂しいです…)。東雲、どうしたんだ東雲。手が震えてるぞ、頬を叩かれていつまで呆けてるんじゃない、女座りしてるんじゃない、etc…(以上、『酔狂花』での私の動揺でした…)。
さらに、蕾どうしたんだ、蕾。素直じゃないか、その科白、よく考えると凄く恥ずかしい(^^;。一歩間違えると愛の告白(そうしゃないのはわかってるけど)、その一方で、ふふ、東雲の双子の弟君、やっぱり声は東雲と同じなのね♪(当然ここでは飛田さんの声を思い浮かべている)。とか、【生きながら魔物に喰われる】なんて、ウットリ(オイオイ…)という邪な楽しみも有る(以上、『秘迷言』)。
そして今月号の『夢縁思』、まさか『秘迷言』の続きをやってくれるなんて!
前回が蕾と弟君編だとすると、今回は蕾と東雲編。もう二人の取る行動が想像通りでメチャクチャ嬉しい! 頁を捲る度にドッキドキ!
 ですが市東先生、どんどん私(達)の精神状態は落ち着かなくなっています(どうにかして下さい、とお願いしたのにどうにもなってない…)。一番問題なのは、どうなった状態を【楽になった】と定義するか、自分でも分からないことです(蕾と東雲のゴニョゴニョ…というのを望んでいるのなら話は簡単、そうじゃないんだ、これが!)。
するとこのドキドキ(そんなこと言ったり、しちゃったりするの?)、ワクワク(今度はどんな話?)、ハラハラ(東雲出番あるの?)はまだ続くのか…。
一度あなたも味わってみよう!(それにはまず東雲ファンにならんとダメか)相変わらずキレてる…。


鈴蘭の呟き/春しか会えない春日ちゃん。また出てね。
東皇使様憂い貌…。そんな感じのお話ばかり続いております。今回は正装させたかったけど、服が面倒なのでパス。



―1996/12 『月のない夜』(Z本)掲載、フリートークより―




●何故どうして鈴蘭は東雲さまに宗旨変えしたのか?

             by 鈴蘭

 私と【BUD BOY】の出会いは、雑誌掲載時の『星屑草』でした(前に読み切りは読んだけど、意識したのは『星屑草』から)。必然的に私の[一押し]は透となりました。そんなわけで「市東先生は好きだけど、(相対的に)透の出番が少ないかな。雑誌読んでるし、友人から単行本は借りれるし…買わなくてもいいか」だったのです。
しかし、一本の電話が私の運命(?)を変えた…。以下はその時の会話。

《飛田さん『バッドボーイ』に出ますね》
「知ってる、不良物でしょ。随分前から出てるよね」
《えっ、違います。プリンセスでやってる……》
「えっ!? 『バッドボーイ』って市東亮子(先生)の【BUD BOY】なの?」
《そうです》
「どの役?透?東雲?薫?(絶対蕾じゃないと思った )」
《東雲です》
「めちゃめちゃオイシイ役ジャン!」

 そう、透に注目していただけでも東雲がオイシイ役であることは自明の理だったのである。
 すぐ単行本を揃え、その時点ではまだ「透と東雲両方楽しめるなんてラッキー!」だったのです。が、実際に音版が始まると(1巻に透の出番がなかったこともあり)あっさり[一押しの座]は東雲のものに…。これが宗旨変えの顛末です。
 ところで、(これだけキャイキャイ騒いでいてなんですが)正直に言って「100パーセント音版が良い」、とは言いかねる部分もあります。
それでも、CDシネマは十二分に出色の出来だと思うし、凄く楽しませて頂きました。音というものがどれほどにイメージを固定するか、その威力はすさまじい物です(原作の微妙な変貌ぶりからもわかるでしょう)。
 私達にとっては、(どちらか一方ではなく)原作と音版の相乗効果がこの本を作らせたのですから。

 さぁ、ここからはちょっとテンション高め、あなたは着いてこられるか?
 本来はとっくに入稿していなければならなかったのですが、私が終らなかった為に、今月の【プリンセスGOLD】に間にあってしまいました!
 「春だから東雲の話で、久しぶりに春日ちゃん出るかな?」程度の期待はしていたのですが、やってくれました市東先生!予想を裏切る(?)大展開 。
 タイトルも『色難季』。春でモテまくりの東雲に群がる女生徒、または彼に想いを寄せる男子生徒(こう書くと皆さん違うことを想像なさるでしょう、原作を見てのお楽しみ。)。
あるいは春の嵐のごとく天界から東雲に逢いにやって来た曄姫。彼女のダイナマイツ(ボディも )ぶりや、作者自ら東雲を「万年制服姿のジミオ」と評するあたり、ことごとく先手を打たれました。事件的には〔処女花の蜜を吸う〕怪魔(何それ )によってピンチ(と書くのも気が引ける楽しさ)に陥る蕾と東雲。曄姫に振り回される蕾と東雲や、いけない想像? に苦悩する透とか、「東皇使は百人の后(なに?!)が持てる」等、新たな謎(ウププ。)も振りまいてくれてとにもかくにも楽しい、ので今すぐ本屋にGO!だ。
 切れてるついでに勝手に(敬称略で)キャスティングもやる。あくまで私達の独断と偏見。

曄姫  ‥‥ 岡本麻弥
春日  ‥‥ かないみか
紫雲英の花精  ‥‥ 渡辺菜生子
男怪魔  ‥‥ 置鮎龍太郎
女怪魔  ‥‥ 土井美加

 あなたはどうかな?

 少し冷静に…。小説の方(「花の宵、月曇り」「夢一夜」)は素直に御免なさい、しちゃいます。(「花の…」は)[ご幼少の砌の皇子さま方]を希望していましたが、なんか無謀でマズイもの書いてしまった…。それにきっと私、日本語が変!雅な世界って難しいゾ 。つくづく原作の偉大さを痛感致しました。ちなみに好きなキャラの順位は、東雲、透、蕾(すみません。先生 ^^;)、薫。(これは東雲さんも一緒)
 一人では出なかったですよ、この本は!


―1997/5  『神葉樹譚』掲載、フリートークより―


●何故どうして東雲は東雲さまに転んでしまったのか?

           by 東雲 明日香

 そりゃぁもう、鈴蘭さんにはめられたからというのはともかくとして(笑)「飛田さんが『バッド ボーイ』という作品の東雲という役をやるよ」と聴いたのが昨年の春のことでした。
以前飛田さんが『BAD BOYS』という少年マンガのOVAに出ていたのは知っていたのでどうもそれと混乱している日々が続き、CDショップで連れが「ほら、東雲だって」と見つけてくれたのが『BUD BOY』のCDシネマ1でした。
それを聴いた時にはふむ、こんなものかなというくらいの感想でしたが、直後に飛田さんの御芝居観劇でご一緒した鈴蘭さんから単行本を借りて一気に転びました。CDを買いに走り、最悪の受信状況でもラジオを聴き、自分で単行本を買い集め、あまつさえプリンセスGOLDにまで手を出す始末。「急性BUD BOY中毒」とは自分でもよく言ったものだと思います。

 この状況を冷静に?考えると、CDシネマ1というのは、紹介編ということで東雲の出番の比較的少ない『花喰い花』を選んである上に、キャラクターのイラストは蕾だけ。
つまり、これだけでは東雲のイメージがまだまだ掴みにくかったようなのですね。それで原作に立ち返って第5巻まで読み耽るとさすがに情報量が多いので、すとーんと転んでしまいましたという次第(特に『禁色戒』が……)。
大体音声化されると原作に手を出すのが昨今多い行動ですが、その原作がありきたりなものならその程度なのに、『BUD BOY』は骨太くて面白かったおかげで、こんな本まで作ってしまう羽目になりました。
CDシネマ2でようやくブックレットにメインの4人が揃って(しかも東雲は『禁色戒』から!)CDシネマ3でジャケットに東雲登場。
聞かせどころ満載の『無頼風』はラジオでどきどきしながら聴いておりました。原作の展開があぁいう方面に走り出し、もはや泥沼でございます〜。

 ところが、どうも飛田ファンの認知度があまりよろしくなく、しかもなまじラジオが聴けた人はそこで留まっているケースが多いというのが物凄く悔しいのですね。ですからことある毎に原作を読んで〜CD聴いて〜と騒いでいるのですがねぇ……。

 で、何故東雲かという話でしたっけ。それについては以前にもちらっと書かせて頂いたのですが「顔良し育ち良し性格悪し」の三拍子が揃っているからでしょう(笑)いぢわるでたかびーで、でも甘いというのがなんとも言えません。
そして時に凄く冷たい(重要)。綺麗な抑揚がついているかと思えば、それを殺した声音も恐くって素敵です〜ってこれは飛田さんの東雲じゃないかぁ。でもま、私は飛田さん抜きでは東雲を語れませんので許してくださいね。
しかし鈴蘭さんとも話していたのですが、飛田さんの代表作[機動戦士Ζガンダム]のカミーユとは共通点より違う点の方が多いのにどうしてここまで転んでしまったのかなぁって。
これはもう原作が美味しかった、の一点なのかも知れませんね。何故そこで震えてるんだ東雲〜とか、女座りしてるんじゃない東雲〜とか、何故そこで待ってるんだ東雲〜とか、最近の展開ったらもう……(また言ってるよこの人わ)

 という訳で、原作を読ませてくださった鈴蘭さんのおかげで、私は東雲さまに転んだという訳です。本当にどうもありがとうございました(^^)。


―1997/5  『神葉樹譚』掲載、フリートークより―

●鈴蘭、かく語りき…(笑)('96/7)  by 鈴蘭 
●東雲、東雲を語る(笑)('96/7)  by 東雲明日香
●穴埋め 東雲の頁 ('96/12) by 鈴蘭
●語り 『神葉樹譚』版 ('97/5) by 鈴蘭
●語り 『神葉樹譚』版 ('97/5) by 東雲明日香
  



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