先生の発言にみる国会の米百俵(平成13年)
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平成13年11月21日衆議院内閣委員会 ○松本(善)委員 小泉首相はことし五月の所信表明演説で米百俵の精神を強調している。しかし、長岡藩の藩校の指導者、小林虎三郎の逸話というのは教育最優先の思想なんですね。私たちはもちろん知っていましたけれども、だんだん、これは忍耐の精神を説くようになっている。国民に痛みを強いる話にすりかえてきている。 やはり日本は特別の資源もないものですから、教育こそ大切にしなければならない、国民こそ大切にしなければならない。奨学金で学校へ行って社会で大活躍をしたような方が、全部で六百万ですってね。日本の現在は奨学金制度なしには考えられませんよ。米百俵の精神というのは教育最優先の思想と違いますか。 ○福田康夫国務大臣 米百俵は教育重視、おっしゃるとおりでございますけれども、私、その精神は大変大事だと思います。今の状況に満足しないでより大きな満足を得るために今頑張っていこう、こういう趣旨で考えればよろしいのではないか。そういう意味においては、今の小泉構造改革路線というものはその精神に合致しているというように思っています。 平成13年11月16日参議院本会議 ○谷博之君 総理は五月の就任時の所信表明で、長岡の小林虎三郎が米百俵を食べずに売って学校を建てたという故事を紹介されました。実はあの戯曲は、栃木県出身の作家、山本有三が書いたものであり、私もその志に胸打たれる者の一人であります。 時代は今、田中正造翁がまさに恐れたような、山が荒れ、川が荒れ、村が破れ、人が殺される、国家と地球の危機にあります。そんな暗い世相の中、総理は就任して以来既に半年の時を経ました。 総理、総理は米百俵を売って国民にどんな希望を与えてきたのでしょうか。景気刺激の効果も雇用創出の効果もない、子孫の借金を膨らませるだけの補正予算という米俵を与えることだけは断じて許せません。 今こそ私たち政治家は、真の文明実現に向け、国民が未来に夢と希望を持てるような大胆な施策を迅速に講ずるべきであります。 平成13年11月7日参議院国際問題に関する調査会 ○山根隆治君 小泉総理は、国内だけではなく外国においても米百俵の話をされているという報道等があるんですけれども、このODAの問題も、国民の見方というのはなかなか厳しくなってきて、三割くらいの方々はかなり消極的な評価だという報道があるわけでございます。 そういう中で、やはり長期的に見たらば、現地のひもつきだとか、ひもつきというと、今、日本では二割ぐらいだということの認識をしておりますけれども、現地の国々がいろいろな公共事業というか我々が投資する事業について仕事をとっていくということじゃなくて外国からのものが多いとかと、いろんな生々しい現地での話が伝わってきます。 そういう中で、私は、小泉さんがせっかく米百俵の話をされておりますので、やはり教育というか人づくりのお話、先ほど来出ていますけれども、そういうところにかなり今後シフトしていくべきではないかなというふうに思うんですけれども、この点についてどのような考え方を持たれるか、一つ伺います。 ○政府参考人(西田恒夫君) 御指摘のとおりに、総理におかれましては、各国要人とのいろいろなお話し合いの場を通じまして、米百俵の例を引かれつつ、人づくりの重要性、教育の重要性というものをいつも強調しておられます。 平成13年10月25日衆議院国会の移転に関する特別委員会 ○田嶋進参考人 今、米百俵が話題となっております。栃木県出身の山本有三が著した戯曲「米百俵」の中に、小林虎三郎が、米を分けろと詰め寄る藩士たちに言った次のようなくだりがございます。 こんな苦しみを孫子にさせるようなことがあっては我々の恥辱だ、今我々はつらくとも、あすの長岡を考えろ、あすの日本を考えろ。私は、まさに国会等移転は、この米百俵の精神で、先を見据えて取り組むべき課題であると思っておるところでございます。 何とぞ、我々の子や孫が日本人であることに誇りを持ち、夢と希望を持って二十一世紀の日本を担っていけるよう、国会等移転の早期実現を伏してお願い申し上げる次第であります。 平成13年10月5日衆議院予算委員会 ○小泉内閣総理大臣 私があの五月の所信表明で言ったのも、米百俵は痛みに耐えてと。痛みに耐えてばかり皆さん言いますけれども、そうじゃないんですよ。痛みに耐えて、あすをよくしようとする、だからこそ教育が大事であるといって、あの小林虎三郎は米百俵を食べないで売って学校を建てたわけでしょう。 それは、人づくりが大事だから。そして、当時は藩士の子弟しか学校へ行けなかったのを、無学の子弟をなくそうということで、全部、小学校から学校へ行けるようにした。それが今日の日本の発展を築いたものだということを、私は、ジェノバ・サミットの先進国の首脳と発展途上国の首脳が大勢集まるときに、貧困を援助してくれ、資金を援助してくれという話で、私は、それも大事だけれども、 そのお金はすぐなくなるけれども、人材、人が、教育が大事だということを米百俵の例を挙げて言ったんですよ。 そして、終わったら、いい話だ、これは本当なのかと言うから、ドナルド・キーンが英訳した、あの米百俵を。ドナルド・キーンが英訳しているんですよ。それを長岡市が私のところへ持ってきてくれた。毎年一回、米百俵デーをつくっていると。それを首脳に贈ったんです。 そうしたら、先日、南アフリカのムベキ大統領が来て、米百俵を読んだと言うんだ。あなたの話をジェノバ・サミットで聞いて感銘を受けて、わざわざ本まで贈ってくれた、読んだ。本当に教育は大事なんだ。文字も読めない人がいる。やはりエイズをなくすにも病気をなくすにも、どれを食べたら病気になるのか、どうしないことになったら病気にならないのか、これはやはり教育が大事だということで、感銘を受けてくれて、私も非常に感銘を受けましたよ。 平成13年6月26日参議院文教科学委員会 ○久保亘君 小泉さんは所信表明の中で米百俵の話を結びに持ってこられました。米百俵を食糧として消費せず、これを国漢学校をつくる資金とした、そのことが後に長岡藩の重要な人材の育成に役立ったんだという話であります。それならば、今、国家財政も地方財政も非常に厳しいときではあるが、教育予算に関しては政府が一体となってこのことに十分な措置をするということがなければいけないと思うのであります。 平成13年6月19日参議院文教科学委員会 ○有馬朗人君(自民党) 日本における高等教育への公財政支出の国内総生産比、GDP比が、アメリカは例えば高等教育に対して一・四%でありますが日本は〇・五であるというふうに、アメリカ等先進諸国に比べて著しく低いことはたびたび私は指摘申し上げてきたとおりでありますが、初中教育についても同じことが言えます。米百俵の精神から見て、この教育費の抜本的拡充こそが一番大切なことではないでしょうか。 ○国務大臣(遠山敦子君) 小泉総理は常々あすへの人づくりのためには米百俵の精神というふうにおっしゃっておりまして、この精神は教育について大変重要な指針と思われまして、人づくりについて、たとえ困っているときにも、これをむしろ重視してそこに割り当てていくというふうに私は意を解したいと思っておりますし、ぜひそうありたいと思っております。 平成13年6月15日参議院本会議 ○佐藤泰介君 総理は、恐れず、ひるまず、とらわれず改革を断行していくと決意を述べられました。今、教育改革に必要なことは、滅私奉公を基調とする森前総理の教育改革にとらわれず、財政面でも厳しい時期ではありますが、教育は未来への先行投資であることは歴代内閣も表明しています。総理が引用された小林虎三郎の逸話によれば、未来への投資は、米百俵だけでなく、米万俵でも、ひるまず、恐れず財政措置を講じ、教育改革を断行することだと私は思います。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 教育改革に対する決意についてでありますが、私も米百俵精神ということを申し述べましたが、この根底はやはり教育の重要性を説いたものだと思っております。 あのような貧しく飢えているときにおいても、その場をしのぐ、飢えをしのぐことよりも、将来を見詰めた人材の育成が大事だからこそあの米百俵を売って学校を建てたという、今の百俵よりあすの千俵、万俵を目指して人づくりの重要性を説いたものだと思っております。 ○三重野栄子君 総理は、所信表明演説で、有名な米百俵の話を引用されました。その後に続く教育への言及はわずかでございまして、がっかりいたしました。 さて、総理、この米百俵の話は痛みを分かち合うことに主眼があるのではなく、人を育ててこそ社会の未来が開ける、ここに主眼があったのではなかったでしょうか。 総理、この日本社会は、果たして人を育てる社会、人を大切にする社会、子供を育てる社会、子供を大切にする社会になっているのでしょうか。そして、今議題となっているいわゆる教育改革三法案は、果たしてそれにこたえる内容を具備しているのでしょうか。 平成13年6月14日衆議院安全保障委員会 ○田中眞紀子国務大臣 もうどんどんどんどん、アメリカでこれをお話ししなさい、これを話しなさいといって、荷物が山ほどになって、米百俵が大変なことになってきますから、この環境問題はやはり触れざるを得ないだろうというふうに思っておりますが、それは、御存じだと思いますが、六月十一日の日、日本時間の深夜だったと思いますけれども、ブッシュ大統領が声明をお出しになったのですね。 平成13年6月13日衆議院内閣委員会 ○大畠章宏委員(民主党) 「米百俵の精神こそ、改革を進めようとする今日の我々に必要ではないでしょうか。」と熱っぽく語ったが、痛み論というのは格好のいい議論ではあるが、しかし、政府の役割は、痛みがどのような形で生ずるのかを明らかにして不公正が生じないような対策を講ずることにある、抽象的な痛み論を繰り返すだけで具体的な対策を講じないというのは政府として無責任である、こういうふうな指摘も出てまいりました。 乱暴な政府は百害あって一利なしだ、大国を治むる者は云々ということであります。 平成13年6月13日衆議院外務委員会 ○田中眞紀子国務大臣 これは日米安全保障協定、安保というものがありまして、そして地元の声をよく聞きながら、国の責任において進めていくということが基本にございます。 ですから、地元の皆様の御発言、これはずっと歴代内閣も言っているんだと思いますけれども、この要請を重く受けとめて、そしてこの問題の重要性というものは十二分に認識しながら、そして閣議決定等にも従いながら進めていくということで政府は考えております。 が、ただ、これから、この問題は大変アラートな問題で、地元がいかに真剣に思っておられるかということ、私は私なりにわかっておりますので、多分次の質問に出てくるんでしょうけれども、訪米の中で時間が限られていて、あれも言え、これも言え、あれも言え、米百俵内閣といっても二百俵も千俵も一人でしょえませんので。 時間もあるし相手があることですから、どれかむしろプライオリティーをつけていただかなきゃいけないけれども、トータルでこの問題は極めて重要だと思います。 平成13年5月24日衆議院文教科学委員会 ○内藤正光君 小泉総理大臣は大臣の所信表明において米百俵の精神に触れられました。米百俵でございます。最後の方で、まさに教育と絡めてこの米百俵の精神を言われたわけでございますが、まずお尋ねします。文部科学大臣としてこの話をどのように受けとめられたのか、お答えいただけますでしょうか。 ○国務大臣(遠山敦子君) あの米百俵の話は内閣総理大臣の所信表明の性格づけに大変特徴的なお話であったと思います。しかも、それが米百俵という人づくりの基本を説いたそういう話であったと思っております。 この米百俵の精神は、新たなる国づくりを担う人材を育成する、あるいは将来に向けて知的資産の創出を進めるということを目指している未来への先行投資という観点から、文部科学行政の推進にとって重要な指針になると考えております。同時にあの話は、耐える心といいますか、そういう未来に向けて今耐えながら将来のために頑張るというふうな精神もあろうかと思います。 その意味で、今日いろんな社会の閉塞状況にありますが、その中でやるべきことは人づくりであり、未来への投資になる重要な事柄を次々にやっていくという、そういう精神を説かれたのであろうかと思います。 ○内藤正光君 その思いは私も同感でございます。頑張っていっていただきたいと思いますが、ではその米百俵の精神を今後の文部科学行政に具体的にどう反映させていくおつもりなのか、文部科学行政に照らし合わせてお答えいただきたいと思います。 ○国務大臣(遠山敦子君) 米百俵の精神を教育科学行政の中でどう生かすかということで考えますと、一つは、やはり将来の国づくりを担う人材の育成ということでありますので、今まさに文部科学省が力を入れて推進しております教育改革というものをさらに力強く推進していくことであろうかと思います。その意味で、教育改革関連法案の今国会における成立に全力を尽くすという姿勢でこの課題に取り組んでまいりたいと思います。 平成13年5月22日参議院予算委員会 ○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 抵抗勢力に私は、小泉内閣は恐れず、ひるまず、とらわれず、小泉の内閣としてそういう反発、抵抗勢力に立ち向かっていくということを決意をあらわしたのが、恐れず、ひるまず、とらわれず、断行していくということであります。 ○松岡滿壽男君(無所属の会) 私は、痛みを恐れずというのは、国民に痛みに耐えてくれという呼びかけかと実は思っておったんですけれども、そうじゃないわけですね。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎君) もとより改革には痛みが伴います。いかに痛みを分かち合って、きょうの痛みに耐えてあすをよくしていこうという米百俵の精神を常に胸に秘めて、雄々しく改革に立ち向かっていきたいと思います。 平成13年5月15日衆議院予算委員会 ○山岡賢次委員(自由党) 総理は、いろいろ歴史的な表現をされております。越後長岡藩の小林虎三郎、米百俵の話、それから新世紀維新というお言葉も使っておられる。多分、明治維新になぞらえて言っていらっしゃるんだと思います。 そういうことですから、私もせっかくですから歴史的表現でお尋ねを申し上げますが、総裁に立ったときの小泉総理のお気持ちというのは、あの当時でいうなら勝海舟、山岡鉄舟の心境じゃなかったかと思います。この時代を見ると、徳川が妨げになる、この幕藩体制では世界の趨勢の中で日本はやっていけない、自分は幕府の要人、自民党の幹部ではあるが、しかし、この自民党をつぶしても、壊しても、日本を直さなきゃいけない、そういう決意で総裁選にお立ちになった、そういうふうにお見受けをいたしました。 ところが、そんなことを言っちゃ失礼ですが、思わぬ風が吹いた。総理御自身も予想していらっしゃらなかったんじゃないかと思います。小泉ブームと相なって、勝海舟、山岡鉄舟のはずが、ふたをあけてみたら、第十五代将軍徳川慶喜公におなりになった。さあここでどうされるのか、私はお聞きをしたいのでございます。 ○小泉内閣総理大臣 総裁選挙に立候補する前から今日まで、私の胸中をそんたくしていただきまして、いろいろお話しいただきましたこと、違う点もありますが、意気を感じていただいて、ある面においては激励をしていただいているのではないかと思いながら拝聴しておりました。 私は、もとより歴史上の人物ほどではございませんが、捨て身になって総裁選挙に出よう、無になって戦えば道が開けるだろうという気持ちで打って出ました。 結果的に、想像を超える、大方の予想を裏切るような結果になりましたが、こうして多くの皆様方の推薦を受け、自民党の総裁、日本国の総理に就任したからには、あの総裁選挙に立候補したときの、捨て身になって日本国総理大臣の職責を果たすべく全力を尽くそうという気持ちに変わりはありません。そういうことから、所信表明演説には、総裁選挙中、私が国民に訴えたことをすべて盛り込んだつもりであります。 平成13年5月14日衆議院予算委員会 ○麻生太郎委員(自民党) 御存じのように、明治という時代は、徳川という二百七十年間続いた制度を倒すところから始まったんですが、その倒す計画の思想、倒幕という思想の中心をなしたのは、過日引かれました小林虎三郎、いわゆる佐久間象山の弟子で二トラと言われた一人が吉田寅次郎、後の吉田松陰、もう一人が米百俵で最近脚光を浴びておられます小林虎三郎、この二人が二トラと言われた人なんです。 平成13年5月11日参議院本会議 ○谷本巍君 総理は、今の痛みに耐えてあすをよくしようという米百俵の精神を強調しておりますが、これでは痛みを感ずるのは弱い立場にある農業者や中小零細企業と労働者だけということになりかねません。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 教育全般についてさまざまな問題が生じている今日、日本人としての誇りと自覚を持ち、新たなる国づくりを担う人材を育てるための教育改革に取り組むことは極めて重要と認識しております。私は、所信表明演説において米百俵の精神を述べましたが、この精神は教育においても重要な指針となるべきものと考えております。 平成13年5月10日参議院本会議 ○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 米百俵の明治初期の長岡の話をしているが、余りに唐突、意味不明であると思いますと。この御指摘は心外であります。残念であります。私は、あの米百俵の話、かなり前に聞いて感動しました。その感動を共有できないということはまことに残念であります。 今の痛みに耐えてあすをよくしようとする、この精神こそどの時代においても私は必要な精神だと思います。こういう話を聞いて、唐突で意味不明であるという御理解をいただいたということは残念でありますが、よく読んでいただきまして、本当にこの米百俵の精神は、どの時代においても老若男女だれにも必要な精神ではないかということを御認識いただければありがたいと思っております。 余計なことかもしれませんが、あの私の所信表明で、いろんな方から米百俵の話はいかなる教育論よりもよかったというお褒めの言葉をたくさんいただいているということをつけ加えさせていただきたいと思います。 平成13年5月10日衆議院本会議 ○中井洽君(自由党) 総理は、所信表明の中で、国民、改革という二つの言葉を乱発され、最後には、米百俵の史実を引用され、痛みや我慢を説かれました。しかし、国民は、ここ数年間、年金給付の引き下げ、保険の予定利率の切り下げ、失業率の増大、各種負担金の増加等々で、すさまじい痛みを既に十分感じています。 なおその上に、国民は、金利ゼロに等しい預貯金をふやし続けて、莫大な国の国債発行の増額を可能にし続けてくれているのであります。 これ以上どうやって国民に協力を求めるのですか。むしろ、痛みや苦しみを感じなければならないのは、国民ではなく、あなた方政府・与党、とりわけ自民党の方々ではないでしょうか。(拍手)政界と官界が一番改革がおくれていると国民は感じています。 日本を変えるとおっしゃるのであれば、所信表明のような言葉だけの改革でなく、みずからのリーダーシップのもと、自民党や官界が痛みを感じる政治行政改革をまず最初に断行すべきと申し上げて、私の質問を終わります。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 具体論がないと言っていますけれども、私自身としては、これほど具体論を盛り込んだ所信表明はないと思っております。私が自民党総裁選挙で発言していたほとんどすべて盛り込んだと言っても過言ではないと思っております。 平成13年5月9日衆議院本会議 ○鳩山由紀夫君(民主党) あなたは、所信表明演説で、長岡藩に届けられた米百俵の話を紹介されました。しかし、よく考えてみれば、米百俵を将来への投資のために学校づくりなどに充てることなく、百俵どころか子供たちに借金まで背負わせて、千俵、万俵の米を食い続け、ついには日本そのものを食い物にしているのが自民党政治そのものではありませんか。(拍手) 私たちは、資源も何もないこの我が国が世界の中で生きていくために、人への投資を徹底的に行うべきだと結党以来訴え続けてまいりました。しかし、そうした議論には一切耳を傾けず、全く利用されない港湾や自然を破壊するための林道開発など、まさに国民の米とも言える大事な税金をあなたの党は食い続けてきたのです。このことが、結果として六百六十六兆円という借金をつくり、我が国財政を破綻寸前まで追いやったのです。 米百俵の教訓は、あなたの足元の自民党こそが胸に刻まなければならない教訓です。(拍手) |
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