「聖蹟」 と 「桜ヶ丘」 (その1)

Seiseki and Sakuragaoka

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東京都多摩市にある聖蹟桜ヶ丘駅の周辺のこの街をなんと呼ぶか、という話です。

これは歴史認識と住民感情が複雑にからみあった問題です・・・ ってほどでもないですけど、人によって意見がわかれるところですね。

駅名そのままの「聖蹟桜ヶ丘」と呼べば、誤解がなくていいですが、ちょっと長くて一息にいいづらい。

そこで市外の人や、新住民として移転してきた人たちは、短く略して前半の「せいせき」と呼ぶことが多いようです。

一方、古くからの住民は後半の「さくらがおか」という人が多いですね。「聖蹟」とは連光寺の山の上という歴史認識のためでしょうか。

多摩市「桜ヶ丘」の住民だけでなく、「関戸」の人も「一ノ宮」の人も、なんとなく自分は「さくらがおか」に住んでいるのだという住民感情があります。

そんな状況で、むかしは「さくらがおか」が多数派で、一部新住民や市外の人が「せいせき」と呼ぶという構図だったらしいのですが、ある時期から急激に「せいせき」が増殖をはじめました。(つづく)

(2005年7月)

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