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白木成一さん  Mr. Shigekazu SHIRAKI

白木成一さん軽井沢英語通訳ガイドの会 (KGI) 会員の通訳案内士。約40年の会社員時代に培った英語力を生かし、KGIにて通訳者、翻訳者として活躍。平成28年度には通訳案内士国家試験にも合格し、第3の人生を謳歌中。


通訳案内士の白木成一さんは、平成27年に軽井沢英語通訳ガイドの会 (KGI) に入会し、14年間の海外駐在を含む企業人時代に培った英語力に磨きをかけて、通訳者、翻訳者として活躍されています。さらに、平成28年度には、難易度の高い通訳案内士国家試験に見事合格されました。合格後は、新人ガイド研修で仕事の仕方を学び、通訳ガイドとしても一歩を踏み出しました。KGIに入会する前は第2の人生として介護福祉士としても活躍されており、現在の語学力を生かした日々は第3の人生と言えます。常に挑戦し続ける白木さんに、これまでの人生のこと、通訳案内士試験の勉強方法、実際のお仕事の感想、目標などをお聞きしました。
《当インタビューは2017年6月に行われたものです。》


Q: プロフィール (自己紹介) をお願いします。
 
白木さん (以降「S」): 千葉県出身、1944年生まれです。東京の大学を卒業して建設会社に就職し、約40年間主に海外事業を担当しました。香港、バグダッド、北京、ジャカルタに合わせて14年間海外駐在員として赴任しました。定年後軽井沢に移住し、介護福祉士として7年間勤務しました。その後KGIに出会い現在に至ります。趣味はアウトドアで、山歩き、渓流釣り、スキー、スノーシューを楽しんでいます。
 
Q: 通訳案内士試験に見事合格されましたが、なぜ通訳案内士を目指そうと思ったのですか。
 
S: 海外駐在中や海外旅行中に現地の人にお世話になったので、その恩返しとして、日本を訪れる外国人のお客様のお手伝いをしたいと思いました。また、収入を得られるのももちろん魅力でした。前から資格のことは知っていましたが、実際に受験しようと思い立ったのは、KGIに入って実際に稼働している通訳案内士の方々の様子を拝見し、資格を取った方が活動の幅が広がると感じたことが大きかったです。
 
Q: 一次試験対策 (英語筆記、日本地理、日本歴史、一般常識) はどのような勉強をしましたか。
 
S: 英語筆記は、TOEICにより免除になりました。地理、歴史、一般常識は、手作りのカードを用意し、片面に問題を書き、片面に答えを書いて、覚えたらどんどん捨てるようにしました。問題作りには、通訳案内士試験の過去問、参考書、新聞の切り抜きなどを使いました。実は1年目の挑戦では、一般常識のみ不合格だったのですが、2年目はこれが最後の挑戦の意気込みで勉強して合格できました。
 
Q: 二次試験対策 (英語口述) はどのような勉強をしましたか。また、合格直後のお気持ちはいかがでしたか。
 
S: トピックを100件準備し、1件当たり紙1枚の英作文を作り、それを暗記し、覚えたら捨てて行きました。トピックは過去問、参考資料、時事問題などから選びました。格別、プレゼンテーションと通訳を分けて勉強しませんでした。KGIの研修や仕事を通して、退職後しばらく遠ざかっていた英語の勘を取り戻すことができていたので、それも合格に役立ったと思います。合格したときは、大変嬉しかったです。
 
Q: 通訳案内士の資格を取った後、KGIマンツーマン新人ガイド研修をご受講いただきましたが、いかがでしたか。
 
S: 事前の段取り、時間の管理など、英語以外の実用面を学べて、とても助かりました。
 
Q: 軽井沢英語通訳ガイドの会 (KGI) のメンバーでもいらっしゃいますが、白木さんはKGIを通してどのような活動をされていますか。
 
S: おもしろい経験をたくさんさせていただいています。KGIの研修 (KGS注: 月1回の定例研修のほか、不定期で特別研修を開催) では、毎回学ぶことが多く、直接仕事に役立っています。また、事務局からさまざまな語学関連の仕事を紹介していただいていますが、翻訳の仕事で印象深かったのは、土地の権利に関する文書で、大変難しかったです。通訳の仕事では、不動産関連の通訳が印象深いです。特に不動産通訳の仕事が縁で知り合った中国人実業家が軽井沢に設立した会社でも仕事をさせていただくことになり、ありがたく思っています。
 
Q: KGIの活動では大きな国際会議に関わることも時にありますが、EABRN会議 (ユネスコ関連) やインフォメーションデスクリーダーを務めていただいたG7交通大臣会合などは、参加してみていかがでしたか。
 
S: さまざまな英語のプロに接する貴重な機会を得ることができました。同時通訳を目の前で初めて見たときは、感銘を受けました。
 
Q: これから通訳ガイドの分野としては、どのような仕事に興味がありますか。
 
S: 場所や分野を問わず、何でも挑戦してみたいです。特に興味のあるものは、自然ガイドです。
 
Q: 今後の人生の抱負を教えてください。
 
S: 82歳にしてインドネシアでご自分でご商売をされている先輩がいます。その方を見ても、いくつになっても、仕事をしていることが元気でいられる秘訣ではないかと思います。ですので、通訳ガイドを中心に、できる限り仕事を続けていきたいと思っています。

 
英語ガイドツアー英語ガイドツアー
写真左。通訳ガイドの取得後2017年6月に、シンガポールからのお客様のツアーのアシスタントを務めました。
KGIガイド研修KGIガイド研修
写真左。2017年5月に地獄谷野猿公苑で行われた通訳ガイド研修にてSnow Monkeyをバックに。
G7交通大臣会合国際会議G7交通大臣会合
写真右奥。2016年9月に軽井沢で行われたG7交通大臣会合では、軽井沢町通訳ボランティアのデスクリーダーを務めました。
EABRN国際会議EABRN
写真左。2015年10月に志賀高原で行われたユネスコ関連の国際会議EABRNでは、泊りがけで事務局付通訳などを務めました。
インドネシアインドネシア駐在
インドネシア駐在中に休暇を利用して、ある島を訪れた時に立ち寄った地元住民の集落で、踊りを見学した時の写真です。
ジムビーム醸造所ジムビーム醸造所
バーボン好きが嵩じて、その故郷のジムビーム醸造所を訪れた時の写真です。
常念岳常念岳
友達と二人、中学生時代に一緒に登った常念岳へ40年ぶりのセンチメンタル・ジャーニーをした時の写真です。

 

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