暗号機能付ソフト/zip形式

特徴

traditional PKWARE encryption と呼ばれる形式です。WinZip2.0互換形式とも呼ばれます。

Windows XP 標準の圧縮フォルダでも採用されているので、この形式にしておくと、相手のパソコンにWindows XP以降が搭載されていれば、別途復号ソフトを用意する必要がありません。

暗号の強度

zip形式では、ユーザーの指定したパスワードを元に生成された32bit長の暗号鍵×3(計96bit)と、暗号化のたびにセットされる12bitの乱数とを使ってデータを暗号化しています。ですので、元のファイルとパスワードが同じだからといって、必ずしもいつも同じ暗号ファイルが生成されるわけではありません。

この暗号形式は、今となってはあまり強固な暗号方式とはいえなくなっています。セキュリティがそれほど重要でないか、ソフトの互換性の関係でどうしても必要な場合でしか使わないほうがいいでしょう。

参考ソフトウェア

Windows XP以降に標準搭載されている圧縮フォルダ

Windows XP以降で、ファイルを右クリックし、送る→圧縮(zip形式)フォルダでファイルをzip形式で圧縮することができます。

こうして圧縮したファイルを一旦エクスプローラから開き、圧縮フォルダ内のファイルを選択してから「ファイル」→「パスワードの追加」を選択することでファイルを暗号化することができます。

こうして暗号化された圧縮フォルダは、このzip形式となります。

PKZIP

オリジナルの開発元PKWAREによる商用ソフトウェアです。

年々高機能化が進んでいますが、互換性維持のため、旧形式の暗号化zipファイルも扱えるようになっています。

一般に配布されているフリーソフト

Vector等からダウンロードできる一般的なフリーソフトでも、このファイル形式に対応しているものがたくさんあります。