暗号機能付ソフト

暗号機能付ソフトの考察

暗号ソフトと銘打っていなくても、暗号機能をもつソフトはいろいろとありますので、ファイル形式ごとに調査しました。

業務などで、ファイルを暗号化してやり取りしなければならない際、参考にしてください。

圧縮ソフトの暗号機能

ファイル圧縮ソフトの中にはパスワード付加機能を持つものがあります。ファイル形式ごとに有名どころを集めてみました。

zip形式 (WinZip2.0互換)

Windows XP 標準の圧縮フォルダもこれに該当します。

暗号としてはそれほど強固なものではありませんので、使用にあたっては注意が必要です。

新zip形式 (AES)

WinZip 9.0以降から採用された新しい暗号化zip形式です。

AESを採用していて暗号としては強固ですが、互換ソフトがまだまだ少ないです。

7z形式

オープンソースのフリーソフトウェアとして人気のある7-Zipで採用されているファイル形式です。

AESを採用していて暗号としては強固で、zip形式より圧縮率が高いです。

しかし、7-Zip以外に対応ソフトがありません。

Officeソフト等の暗号機能

Officeソフトなどでは文書作成の際に、パスワードを設定できるものがあります。それらのパスワード機能についてまとめました。

Microsoft-Office形式

Microsoft Officeでは、ファイルを保存する際にパスワードをつけることができます。

ODF(OpenDocument形式)

SunのStar Suiteや、オープンソースのフリーソフトウェアOpenOffice.orgで採用されているOpenDocument形式(ODF)でも、ファイルを保存する際にパスワードをつけることができます。

PDF

PDFについては、閲覧と編集とで、それぞれ異なったパスワードをつけることができます。 印刷制限などもできるといわれていますが、注意する点があります。

PDFにファイルを添付

PDFには注釈機能があります。

注釈として、単にコメントのような文字列だけでなく、ファイルを添付することも可能となっていますので、PDFを暗号コンテナとして使うことができます。

セキュリティに厳しい企業でもAdobe Readerくらいはインストールされていることが多いので意外と使えます。

メールソフトの暗号機能

暗号化機能を持ったメールソフトがいくつかあります。 そのうちのいくつかを調査しました。