暗号機能付ソフト/PDFにファイルを添付

特徴

PDFに暗号機能があることは 暗号機能付ソフト/PDF のページで説明したとおりです。

さらに、PDFには「注釈」という機能があって、コメントやURL、ファイルを添付することができます。

この機能を使い、暗号化したいファイルをPDFに添付して、PDFファイルごと暗号化してしまうわけです。

セキュリティに厳しい企業でも、Adobe Readerはインストールされていることが多いので、この機能を使えば、相手先のパソコンに特別なソフトをインストールすることなく、RC4 128bitで暗号化されたデータを届けることができます。

ただし、暗号化する側で、PDFにファイルを添付したり、パスワードを設定したりするソフトが別途必要になります。

暗号強度

コンテナとなるPDFの暗号強度がそのまま適用されます。

RC4暗号で鍵長は40bitあるいは128bitです。

128bitを選択しておけば、十分に実用に耐える暗号強度といえます。

参考ソフトウェア

Adobe Reader

Adobe社によるPDF閲覧のための事実上のリファレンス製品です。無料で配布されています。

http://www.adobe.com/jp/products/reader/

Adobe Acrobat

Adobe社によるPDF作成ソフト。PDFにファイルを添付したり、パスワードを設定したりできます。

http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/

pdftk

PDFを操作するためのコマンドラインアプリケーション。フリーソフトウェア(GPL)。

PDFにファイルを添付したり、パスワードを設定したりできます。

現時点(2007年8月)で、日本語のファイル名が使えないので、色々と工夫が必要です。

http://www.accesspdf.com/pdftk/

参考URL

Adobe社によるPDFの仕様書(PDF)

http://www.adobe.com/devnet/acrobat/pdfs/pdf_reference.pdf