概要
Namazu for Win32 用のGUIフロントエンドです。
Namazu for Win32 はインデックス方式の全文検索ソフトです。何千という文書ファイルの中から、探したい語句を一瞬にして検索することができます。
ただし、Namazu はもともと UNIX で開発された UNIX 用のソフトであるため、配布パッケージ中には MS-Windows で使うのに便利な GUI フロントエンドは含まれていません。
Windows上で便利に使うには、別途、GUI フロントエンドが必要になります。
NHelper はそのようなGUI フロントエンドの一つです。
背景
CD-ROM 上での検索
世の中には、 Googleデスクトップをはじめ、検索用の便利なフリーソフトがたくさんあります。
なのに、なぜ、今、Namazu なのでしょうか。
Googleデスクトップなどのフリーソフトと Namazu の決定的な違いは、Namazu は「検索だけならインストール作業を経なくても使える」という点です。
CD-ROM に資料をまとめて、そこに検索機能を付与したいと思った場合、配布先の相手のPCにGoogleデスクトップのインストールをいつでも強要できるとは限りません。
仮にインストールできたとしても、それから検索用のインデックスを作り始めたのでは、ものすごく時間がかかってしまいます。
インストール作業無しに使えるというのは大きなメリットです。
Namazu for Win32 の GUI フロントエンドの状況
Namazu for Win32 のホームページでは search-s ,IENamazuといったGUIフロントエンドが紹介されています。
が、このソフトを開発した2006年12月の時点において、IENamazu についてはホームページが消えてしまっており、入手が困難な状況です。
もう一方の search-s は、現在も入手、使用可能です。ただし、Delphi で書かれています。
私の手元には、フリーソフトの配布には使えない Delphi 6 Personal しかありません。
といわけで、フリーソフトとして配布でき、また改造のベースともなりうる HTML アプリケーションが欲しいと思い、この NHelper を開発しました。
他の GUI クライアントとの違い
他の、といっても、search-s しかないわけですが...
search-s が、search-s 単体で、インデックスの作成から検索までできるオールインワンであるのに対して、私の作った NHelper は、インデックス作成と検索とでモジュールが分かれています(Version 0.2.0より Namazu 補助ツール用のモジュールも別途追加されました)。
これは、上にも書いた、CD-ROM 上での検索を強く意識して開発したからです。
インデックスを作る人(= CD-ROMを作る人)と、検索する人(= CD-ROMを使う人)が、別人であるような場面を想定しました。
ライセンス
GPL2を適用します。
ただし、付加事項があります。
NHelper の画面最下段に私のコピーライト宣言が入っていますが、これは画面のデザイン上入れただけのものです(ここに、検索対象のコンテンツのコピーライト宣言を入れるつもりでした)。
ソースコード内のコピーライト宣言を勝手に削除されては困りますが、画面上のコピーライト宣言は、紛らわしくない範囲で、他の文言に書き換えたり、あるいは消したりしていただいて結構です。