トップ 漫画 エッセイ イラスト TEXT
エッセイ
 
 
 

つんく♂著「一番になる人」
サンマーク出版
2008年8月15日初版発行


ロビンあっきゃんかえぴょんおがまなみっきー
つんく♂さんの本「一番になる人」を読みました。
つんく♂さんと言えば言わずと知れた芸能界で最も成功している人の一人です。
本書はつんく♂さんの成功法則を親しみやすい文章でわかりやすく説いた、いわば手の内を明かした本と言えましょう。

この本の中で興味深いのは、誰が見ても「天才」と思えるつんく♂さんが「誰もが一番になれる可能性を持っている」と断言し、才能に溢れた特殊な人にのみ適用できる方法ではなく、比較的普通なプロセスを経て成功の道に入ったと語っているところです。
まず「妄想力」という刺激的な言葉を使っていますが夢や目標と同種のもので「体の内側から沸き上がってくる」ものとして定義。この「妄想」を描くことが大切で、描いたならばそれを実現するための方法を研究・分析し、地道に努力を重ねて行くことが「一番になる」道だと語っています。
シャ乱Qメジャーデヴュー直後の売れなかった2年間で多くのことを学んだそうです。そのハングリー精神が彼の数々の天才的な作品を形作っているのですね。
自分の平凡性の自覚から、向上心が生まれ努力することが出来るというのはソクラテスの「無知の知」と同義で、永遠の真理でしょう。

その上で自らの体験をもとにした具体的な成功レシピが語られています。
特に注目すべきはつんく♂さんが重視している「「得」ではなく「徳」をとる。つまり「損して徳とれ」の気持ちで、相手の気持ちをつねに上回るサービスを提供する」という「サービス根性」の精神です。
規模の大きなものでも相手は一人一人の人間。成果の見えない仕事でも、真心をこめて誠心誠意行うことが必要。「真心」をこめなくてはならないと言い切ります。
これはネット全盛でデジタル的になりがちな現在、業種や立場を問わず特に重要な考え方だと思います。

以前、つんく♂さんの講演会に行ったことがあり(つんく♂芸能生活15周年記念講演会2007.11.24 ESPミュージカルアカデミー本館)さまざまな勉強になる話を聞けたのですが、その中でもこう言っていました

「日本のJポップ界、CD売れなくなってきています。CDは売れなくなっていても、誰かが音楽を作らないといけない。いくら技術とかが進んでも、このこ達(ゲストのTHEポッシボーと須藤茉麻)の歌がないといけない。このこ達でも、いなかったら淋しいでしょ。いてくれないと楽しみがない。上質な音楽をつくっていきたいと思います!日本のために!世界のために!」

こういったメッセージは数々の実績をつくってきたつんく♂さんだから説得力があります。真実の言葉でしょう。
またこういった言葉を、込められた思いというものを踏まえた上で、つんく♂さんがプロデュースする作品を観ていくと、ひと味もふた味も違って見えるものです。

シャ乱Qのヴォーカリストとして輝かしき名声を得、それだけで充分に1アーティストとして大成功したにも関わらず、モーニング娘。のハロー!プロジェクトをプロデュースし国民的スターにしました。そのハロー!プロジェクトも結成して10年がたち、いわば一つのブランドとして確立したときに、今度は自らの新会社TNXの社長として「NICE GIRLプロジェクト!」を立ち上げました。安住することなく常にダイナミックな進化を追求するつんく♂さんの姿勢は純粋にかっこいいです。
つんく♂さんがプロデュースするNICE GIRLプロジェクト!がこれから何をみせてくれるのか、期待していきたいですね。
バックナンバー
仮面ライダーTHENEXT
愛地球博
Zガンダム
さるとび
ミュージカル美少女戦士セーラームーン

2008.9.11
ウェブサイトの画像等、すべてのコンテンツは無断で複製・転載することを禁じます。
Copyright(C)2005-2012 HISASHI All Rights Reserved.