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| 2005.5.28公開 原作・脚本・絵コンテ・総監督:富野由悠季 |
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映画『機動戦士ZガンダムANewTranslation星を継ぐ者』を観ました。
この映画は20年前のTV番組『Zガンダム』をNewTranslation(新訳)の名の通り全く新しい物語として新たに創られた作品です。とは言え『リメイク』ではなく、過去の映像・音楽を使い基本的なストーリーも変わらないもので、なにより映画がはじまってからの独特の雰囲気はかつての「Zガンダム」と同じものと言ってしまえます。
その中にあって決定的に違うもの、劇場版がリメイクではないのに「新しい作品」とさせている決定的な要因が主人公カミーユビダンの性格、というよりも「ものの捉え方・考え方」です。
テレビシリーズのカミーユビダンはいわば悲劇の主人公、複雑な家庭環境と不安定な社会情勢の中で大義なき戦争に巻き込まれ、これでもかと降りかかる悲劇の数々を嘆き悲しみながら戦っていく少年でした。
一方、劇場版のカミーユは、取り巻く環境も変わらず降りかかってくる悲劇もTVシリーズのそれと全く同じに襲いかかってくるわけですが、そこでもちろん人間的にリアルに痛みを受けながらも、ただただ嘆いているばかりではなく、もっと前向きな方向に、考え方を変えることが出来る人間として描かれているのです。
多くの悲劇がカミーユを襲った後、幼なじみのヒロイン、ファ・ユイリイに対して「ティターンズのことを知ってしまえば、戦うしかないだろう!」と決意するシーンは、ファーストガンダムで戦う気力の無いアムロにフラウボウが叱咤する当時のアニメでの「リアル」を象徴したシーンと対を成す構成になっていますが、悲劇を愛するのではなく前に進まなくてはならないとするメッセージが込められているような気がします。
現代の世の中は非常に複雑で、残念ながら良いことばかりが起きるわけではありませんが、その中でいたずらにフラストレーションを溜めるのではなく、明るく前向きな考え方をしていくことで気持ちも軽くなり頑張っていけるということを、この映画をきっかけとしてあらためて考えることが出来たというのが非常に良かったことだと思いますね。 |
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