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「仮面ライダーカブト」
2006年〜2007年放映作品 |
脚本(メインライター):米村正二
プロデュース:白倉伸一郎
【主な出演】
水嶋ヒロ、佐藤祐基、里中唯
加藤和樹、徳山秀典、山本裕典
本多博太郎、弓削智久、山口祥行
手嶋ゆか、永田杏奈、奥村夏未
梅野泰靖、内山眞人、神崎愛瑠 他 |
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仮面ライダー生誕35周年記念作品として制作された「仮面ライダーカブト」は仮面ライダーの決定版を目指して創られた作品で、そして「ヒーローとは何か?」ということを正面から追求した作品です。
奇跡とも言える素晴しいキャスト、未来的・宇宙的で美しくかっこいいライダーのデザイン、子供番組の枠をはるかに超えたリアルで壮大な世界観・舞台設定…最強といえるこの作品を形づくっている要素はたくさんありますが、仮面ライダーカブトの最大の魅力は、作品・キャラクターに込められた「メッセージ性」にあると思います。
基本的に2話構成で進行する物語の中に散りばめられた様々なメッセージ。このメッセージを伝えるために、その目的のために奇跡のキャストが、デザインが、リアルな世界観が、人情味あふれる描写が、様々な人やものが結集してきたと言って良いでしょう。
この作品には複数の個性的なライダーが登場するのが特徴の一つですが、カブトに登場するライダーに選ばれた者たちは、皆それぞれに確固たる信念・人生のポリシーを持っていて、その信念に基づいた行動によって、ヒーローとしての「生き様」というものをしめし、またそれぞれの行動原理に基づいた生き様がぶつかりあい、影響しあう事によって、より大切な生き方というものを選んでいく、そういうかたちになっています。
『天の道を往き総てを司る』 仮面ライダーカブト・天道総司
『俺は俺にしかなれない!』 仮面ライダーガタック・加賀美新
『パーフェクトハーモニー・完全調和』 仮面ライダーザビー・矢車想
『私は風。ただ吹きぬけてゆくのみ…』 仮面ライダードレイク・風間大介
『ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の使命)』 仮面ライダーサソード・神代剣
『地べたを這いずり回ってこそ見える光がある』 仮面ライダーキックホッパー・矢車想
ただ見た目が素敵とか強いとかいうことではなく、個性の強い仮面ライダーがそれぞれの立場でヒーロー足るにふさわしい生き方をみせる事で、単純なオールオアナッシングではない善悪の判断、本当の意味での「かっこよさ」を教えてくれているのです。
しかし、特撮ヒーロー番組には、いくら憧れたところで仮面ライダーやウルトラマンに物理的に変身できるようになるわけではないという前提があります。変身ベルトや変身アイテムが与えられるということはありえないこと。これがあるからドラマがどんなにファッショナブルで面白くとも「子供番組」といわれるのです。
しかし、仮面ライダーカブトはこの問題さえも、最終回で突破してしまいました!
主人公・天道総司が全人類をネイティブ(怪人)に変えようとした根岸(悪の首領)に対して語った以下の台詞で表現されています。
「この世界に生きとし生ける者の生命は皆等しい。他者のために自分を変えられるのが人間だ。自分のために世界を変えるんじゃない。自分が変われば世界が変わる!それが天の道!」
現実を考えても、自らの不幸を環境のせいにして、環境そのものを自分に都合がいいように変えるというのはほぼ不可能なことです。人の心を自由にすることはできません。
しかし自分の心は100%自由であって、自分を変えることはできます。理想的な自分をイメージし、努力することで自分を変えて、変わった自分のその感化力で周りも幸せにしていくことはできましょう。
自分が変わった影響力で世界が変わる、そんな風に考えると、これこそがまさしく『変身』です。これが本当の「ヒーロー」であると思います。だれでも変身してヒーローになれる可能性はあるのです。
仮面ライダーカブトは本当に大切なことを表現した作品だと思います。
一年間通したドラマで一話一話の内容が濃いから一つ一つ紹介していくことはできないんですが、全49話に色々な観点から様々なヒントが散りばめられています。もちろん番組そのもののクオリティが高いので単純に観てもすごくかっこいいし、笑えますし、感動します。あらためて、良い作品だなって思いますね。 |
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