さやかさん 高校生の愛>恋>好きの物語3

さやかさんは昨年、短大を卒業して一流商社のOL2年生。
二十二歳 になったばかりである。
9.11の後遺症はまだ、残っていて、07年から日本の人口が減り始め、ゆるやかな 不況が続いている。
が、かえって、それだけに一部の会社は忙しい。
入社2年目だというのに、さやかさん が9時まで会社に残っている事はめずらしくなかった。
雅夫は大学生だが向こうは働いて いる。
それに商社というのは残業が多い。気兼ねして電話もなかなか、かけにくい。
手紙を出してから、会うまでに、何週間かの間があった。
もちろん、それがさやかさんとの初めてのデートではない。
さやかさん と出会ってから、2年の月日がたっていた。
雅夫はさやかさんがいる事だけでよかったと思っている。
この 気持ちは、愛なのか、恋なのか。そして、・・・
話は一端、2005年にさかのぼる。
女の子との初めてのデートは、雅夫が高校2年の時だった。
みほとい う名前の物静かな女の子だった。
なんでさやかさんは「さん」がつくのに、みほにはつかないのか。

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