文化祭 高校生の愛>恋>好きの物語8

9月になると文化祭の季節である。家は近くだが、あれ以来、一度も会っていない。
みほはどうしているのかな。小学校3年から、8年もたっていて、お互い空気のような存在である。
雅夫に気負いはなかった。でも、ためらいはあった。
何だかんだ言っても、思春期の男の子である。
思い切って、高校の文化祭の招待券を送った。
こうして、地球の裏側のニューヨークの事件は雅夫とみほの人生に影響を及ぼしていくのである。
次の日、電話があった。
「ありがとう、雅夫君。私は元気よ。20日には必ず行くわ。」
これまでのように物静かなしゃべり方なので、本当に元気になったかどうかは分からなかった。
しかし、雅夫の気持ちは少しだけ晴れた。
20日。校門で待っていると、みほが歩いてきた。ステキな笑顔で言った。
「ありがとう。雅夫君。」
この頃のみほの髪型はセミロングになっていた。元気そうだった。
「今度は私の高校の文化祭に来てね。だけど、私、実行委員長だから忙しくて、なかなか相手してあげられないかもしれないけど。」
「うん。僕も学校のマラソン大会とぶつかっているけど、午後には必ず行くよ。」
聞いてみると、クラスのではなく、学校全体の実行委員長だと言う。
みほの性格には合っていないと思ったが、小学校の頃はboyishで活発な女の子だった。
よく、雅夫もいじめられた。
中学の時はクラスが別で、あまり話す機会は多くなかったけど、いつから、変わったのだろう。
中学1年の時は小学校と同じ明るさがあった。
一瞬(a moment)、雅夫の体に電撃が走った。

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