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フランス旅行記 9日目

さて、今日はニースからパリまで最後の大移動。
ニースから飛行機・・・とも思いましたが、某局の『世界の車窓から』のような景色をのんびりと楽しみたかったため、
思い切って7時間近くかかるTGVで戻ることに。。



これで南仏ともお別れ・・・と思うとなんだか寂しい気分になります。
それにしても、ニースでは本当に買い物ばかりしていて、帰りの荷物がバック気づくと3個にも!
あぁ、これで無事帰れるのかしら??

さすがに最終日ともなれば、TGVに乗るのも緊張しなくなり、早めに到着したシャルル・ド・ゴール空港行きに優雅に(←この旅はじまって以来)乗り込む。
すると、なぜだかものものしい雰囲気が漂い始め・・・。

気がつくと警察官がとにかく電車の中をうろうろしているのです。
それも、明らかに日本の警察官と違って、顔が怖い!!
これじゃあ、落ち着いて乗ってられないじゃん!と文句の一つでも言いたい気分に・・・。
まぁ、国境も近く、犯罪も多いとガイドブックに書いてあったので、こんなものなのかなぁ〜と気にしませんでいたが、
実は何かあったのかなぁ〜?

TGVに乗り込んだときは、緊張感が漂っていましたが、TGVの発車とともに心地いい揺れが・・・。
すると当然のごとく、長旅の疲れがピークに達していた私は、あろうことか爆睡!

マルセイユで人が乗り降りしている気配は感じたのですが、ふと気づくと私の横の席をじっと見ている紳士らしき人が・・・。
完全にねぼけながら、「ここの席?」と聞いたら、「oui」とにっこり微笑まれ、慌てて荷物をどけました。
そう、この紳士は私が起きるのを待っててくれたようです。
それも、一緒に荷物を上にあげてくれ、とにかく紳士なのです。

しばらく立たせたままだったので、ほんとに申し訳ない・・・と思っていたのですが、ふと気づくとどうにもこうにも不思議なことが。。。
その紳士は、確かKLMのデザートのときについていたプラスチックのスプーンをずっとなめているのです。
最初は気のせいかと思ったのですが、なんとマルセイユから、シャルル・ド・ゴールまでずっとなめつづけていました。
あれは一体なんだったんだろう・・・。
(でも、ほんとにいい人だったんですけどね)

車窓の風景もコート・ダジュール地方は、もちろんずっと海。海岸線に沿って陽気な雰囲気を醸し出していました。
そして、内陸部に入るとひたすらのどかな田舎の風景。見渡す限り畑、畑、畑・・・。
少しずつ日差しも弱くなり、冬の景色に変わっていきます。
先日、世界最速の記録を出したとニュースになりましたが、ほんとにまっすぐなんだから、スピードも好きなだけ出せるよなぁ〜。

景色を楽しみながらうとうとしていると、アヴィニョン駅に到着。
すると、なにやら乗降口でトラブルが起きた様子。
娘さんに送ってもらったイギリス人らしきお婆さんが、観葉植物のセットを抱えて乗ってきたようで、
荷物置き場にそれを置きたいのに、置く場所がない!
それを英語でずっと怒っていて、「この荷物どけなさいよ!あんたたちの荷物が邪魔!」とずっとどなっているのです。
ところが、どうやら周りの人たちは英語がわからないようで、みんななんとかコミュニケーションをとろうとしているのに、
完全に怒り狂ったお婆さんが、周りを見ずに怒鳴りちらしています。
よっぽど助けてあげようかと一瞬立ち上がりそうになったのですが、よく考えるとフランス語がわからないことに気づき、
あえなくあきらめることに。。。

すると、ようやく座席の後方から男性の方が助けに入り、なんとか収まった様子。
よかった、よかった・・・と思っていると、そのお婆さんが通路を歩きながら、
「この国はクレイジーだ!」とずっと捨て台詞を周りの乗客に言い続けながら歩いていました。
いやいや、ほんとに強い。。。
どう若く見ても70歳は超えているようにしか見えないお婆さんだったのですが、
あそこまで言葉が通じない中、怒鳴り続ける姿に感銘を受けたのでした。
強すぎる・・・。

そんなこんなで、いろんなことが起きたTGVでしたが、なんとかシャルル・ド・ゴールに到着!
ここで、cocoさんが迎えに来てくださっているので、ほっとしてエレベーターに乗り5階のボタンを押すと、
後から乗ってきた女性が4階のボタンを押す。

しばらくして、4階に到着し扉が開いたのに降りるそぶりが見えないので不思議に思っていたら、
突然「ここって4階よね?」とフランス語で話しかけられる。(←あくまでも予測)
私はフランス語が話せないと伝えるために顔の前で手を振って「Non」と言うと、あきらかに「4階じゃないのね!」と(←これも予測)言うので、
仕方なく「oui」と言ってにっこりしておいた。
すると「Merci!」と手を振って降りていく・・・。
私が、フランス語が話せないのはわかったんだろうか?
明らかに挙動がおかしい私の「oui」を信じていいの?と思ったのですが、よくよく思い返せばこの旅行中ずっとこの調子。
そう、この旅行でいったいどれだけフランス人に話しかけられたことだろうか。。。
そして、私がしゃべれないとわかってもおかまいなく話している。
さすが移民が多い国は違うなぁ〜と改めて感心することしきり。

やっとの思いで5階に到着し、なんとかcocoさんとご対面〜!
ほんとに久しぶりに日本語をしゃべることができました。
あぁ、日本語って素敵!

ということで、最終日に続く・・・。


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