第1回

ティム・バートン Tim Burton
ティム・バートン

彼の歴史
私的コメント
1958
8月25日、カリフォルニアで生まれる。 生まれていない(^^)
1982
ディズニーにて、白黒人形アニメ「ヴィンセント」を発表。
バートンの原点とも言うべき数多くの要素を含んだ映画だけど、とてもディズニー映画とは思えない暗さ。ヴィンセントはホラー映画俳優ヴィンセントプライスからとったもの。
ビデオで見たが、結構危ない映画。
1984
同じくディズニーから「フランケンウィニー」発表。
これもバートンの原点的な映画だけど、やっぱりディズニーらしさは全くなく、お蔵入りに。世に出たのは彼がメジャーになった最近。ぜんぜんディズニーらしい映画を撮ろうとしないバートンはこれでディズニーを追い出される。(?)
後の映画にも共通してみられるバートンらしさが満載で、それだけでも楽しい。
1985
ピーウィー ハーマンに認められ、「ピーウィーの大冒険」を監督。
ピーウィー ハーマンていうのがまたバートンらしい。
どうしても観る気になれないんだなあ。
1988
「ビートルジュース」発表。
日本公開時、所ジョージ監修の変な字幕とキャラ名がく。この頃、よくこういうことがあって、配給会社も売るためならなんでもやるという感じだった。まあ、そんな姿勢は今も変わらないけど。
不思議な魅力を持つ、ウィノナ ライダー発見。彼女の映画を探す。「スクウェアダンス」発見。
1989
「バットマン」発表。
これは新しい映画だった。日本で受け入れられる映画じゃないと思ったが、アメリカの勢いを借りてヒット。
何故か興奮しまくる。歌舞伎なんかの芸を観る楽しさに相当するような気がしている。
1990
シザーハンズ」発表。
バートン流ファンタジーの佳作。私の宝物の映画の一本。バートンの尊敬するV.プライスが出演。本当に好きなんだな..
はじめて映画館で泣いてしまう。(最近はしょっちゅう^^;)W.ライダーと再会。まさかこんなにメジャーになるとは。
1992
バットマン リターンズ」発表。
衝撃の映画。今まで出会った映画の中で最高の悲劇。1作目で飽きられたのか、日本ではヒットしなかった。
バートンと自分に共通点が多いことを確信する。キャラクター達の心情が手に取るように分かるんだよなあ。でも、あまりの暗さにしばらく落ち込む。
1993
ナイトメア・ビフォー・クリスマス」製作。
製作とはいえ、ほとんどバートン映画だった。人形を使ったストップモーションアニメ。CGが盛んになり始めた頃に人形で手間かけて作るのって大変だったろうな。ディズニーもやっと認めたのか、タッチストーン配給。
闇の世界から出られない主人公は健在だった。
1994
「エド・ウッド」発表。
史上最低監督で名高いエドワード D.ウッド Jr.の伝記映画。バートンから見ると共通点が多いらしい。シザーハンズのエドワードは彼の名からとったのだろうか。懲りずにタッチストーンが配給している。でも、バートンの姿勢も相変わらず。
うーん、なんかこのバートンは幸せそうだな。確かこの頃結婚してる。
1995
「バットマン・フォーエバー」製作に加わる。
バートンとしてはやり尽くしてしまった感じの同シリーズだけど、仕方なく名前貸したんじゃないかな。絶対後悔してるはず。
ひどかった。バットマンがこんなになっちゃうなんて。
1996
「ジャイアントピーチ」製作。
ディズニー配給。さすが、ディズニーの名前が出てるだけあって、正直な映画になっている。
人形アニメは心が安らぐ。
1996
「マーズアタック!」発表。
B級テイストたっぷりの内容。明るくて妙なブラックユーモアとSF映画へのオマージュがたっぷりの映画で楽しい。内容に似合わずキャストは豪華。バートンの魅力なんだろうなあ。キネ旬で異常に評価されている。(なぜだ?)
同時期のきれいごとで塗りつぶされた「インディペンデンスデイ」に対するバートンの解答(?)である。(当然、単純明解な「ID4」がはるかにヒットしたけど)。まあ、能天気じゃ負けてないけどね。
1996
スリーピ−・ホロウ」監督。
ジョニー・デップ主演の古典ホラー映画。今回は首は飛ぶは、血が出るはで、その点では今までにないバートンの映画だが、彼の魅力もたっぷり。もう一人の憧れの人、クリストファー・リーを起用。
格調高く、美しい映像には鳥肌が立ちます。
首なし騎士もバットマンばりに決めてくれます。
2001
「猿の惑星」監督。
予告のまじめな大作っぽさは本当だった。
でもただそれだけで、らしさをいかしきれる作品ではなかった。初めての納得いかない作品だったなあ。
2004
「ビッグ・フィッシュ」監督。
「猿」に続き、恋人のヘレナの顔をいじりまくってます。ちょっとおかしい・・
すごく不思議な感動がある映画です。世界が自分に合わないなら、自分で世界を変えちゃえって。またバートンが一歩進みました。(?)
2005
「チャーリーとチョコレート工場」監督。
原作絵本を忠実に再現しつつも、バートン味たっぷりの映画に仕上がりました。
前作に引き続き、父子の物語。初期には理解されない自分を投影した物語が多かった彼ですが、自分の独自性が世間に受け入れられ、幸せをつかみ、ついには父親との絆を描くようになりました。幸せになっても自分らしさを失ってないところがすばらしいです。
2005
「コープスブライド」監督。
メジャーになってからは実ははじめてのアニメーションですね。
相変わらずの世界観は、若干マンネリ感があるものの話が進むとぐいぐい引き込まれる。前作に続くミュージカルもダークな世界に合って楽しいし。女が主人公、初めての素直なハッピーエンド、と新しい展開です。
2007
「スウィーニートッド」監督。
もうじき公開です。正統ゴシックホラーの雰囲気とミュージカルの合体は吉と出るか凶と出るか。。
「スリーピー・ホロウ」の「愛」のような、「何か」があるといいのですが。。