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2003年東北


7.会津〜那須〜柏
checkblue.gif 9月14日(日) 天気:晴れ checkblue.gif

ついにツーリング最終日になってしまった。
夜にまた雨が降っていたみたいだったけど、青空が見えているし天気は大丈夫そうだ。

まず歴史好きの俺が向かったのは、幕末の悲劇白虎隊で有名な飯盛山。
麓の駐車場にバイクを停めて登ることにする。
石段が上の方まで延びていて「また石段かよ。これを登るのか・・・」と、横を見ると
エスカレーターがあるではないか!さすが観光客が多いからなのか。
でも有料だし何やらありがたみ(?)もないので普通に登ることにした。


さざえ堂
「さざえでございまぁ〜す♪」

と、ここで寄り道を。
飯盛山=白虎隊みたいなイメージがあると思うんだけど、 ここにはもう一つの隠れた名所があるのだ。
その名は「さざえ堂」。
本当の名前は別にあるのだが忘れた。 雑誌で見掛けて「変な建物だなぁ」と気になっていたんだよね。

何が変かって言うと、高さ3階建てくらいの塔型のお堂なんだけど、 中に入ると螺旋上にスロープを上って行き、最上階に着くとそのまま下りの スロープになってまた螺旋状に降りて戻るので、上りと下りの人がすれ違う事がなく不思議な構造の建物なのだ。
その渦巻状の構造と建物の概観がさざえに似ている事から「さざえ堂」の呼び名が付いたのだろう。
「世界でも珍しい建造物」とパンフにも書いてあった。
昔はこの中に33体の観音様が安置されていて、西国三十三箇所のお参りをこのお堂を巡るだけで 出来たというありがた〜いお堂だったらしいが、明治の神仏分離令で取り外されてしまったらしい。

「さざえ堂」からさらに上っていくと、広場のような場所に出た。 正面にお墓が並んでいる。ここに若くして散っていった白虎隊隊士達が眠っているのだ。
お線香を買って冥福をお祈りする。
ここから少し歩いたところに隊士が自決した場所があるので行ってみた。 そこは木々が開けて会津城下が一望できる所でとても見晴らしが良い。

遠くに鶴ヶ城が見える。戊辰戦争で傷ついて逃れてきた白虎隊隊士達がここに辿り着いて、 煙の上がるお城を見て落城してしまったと思い込み(実際はそうではなかったんだよね〜)、 帰る場所を無くした隊士達はここで自決してしまった、という場所だ。合掌。

白虎隊
「白虎隊隊士達のお墓が・・合掌」

会津を出て国道118号線を下る。
湯野上温泉に無料の露天風呂があるのでそれが目当てだ。 ちょっとわかりずらい場所にあって、最後は河原に下りていく道が結構傾斜があって ちょいビビリながらもなんとか到着。

お〜渓谷に囲まれ川の流れる横になんともオープンな湯船発見! 当然脱衣所などないが、気にならないほど慣れてしまっている自分がいた。 先客が何人かいるが湯船は広いのでそれほど気にならない。
目を閉じれば川のせせらぎしか聞こえない、いいねぇ〜ここ。

湯野上温泉から羽鳥湖を抜け県道経由で那須へ向かう。 東北温泉ツーリングの締めに入りたかった「甲子温泉 大黒屋」。 阿武隈川の源流沿いにある秘湯だ。

国道は建設中で途中で終わっているので細い道を登って行く。 最後の上り坂は1速で登らなければならないほどの急坂で苦労した。 荷物も重かったから「ここで立ちゴケしたら下まで転がっていくんじゃないか?」ってほど。

たどり着くと秘湯のわりに結構人がいた。
そうか今日は3連休の中日の日曜だったね。
フロントでお金を払い長い階段の通路を抜けると、渓谷につり橋が掛かっていてそれを渡った先に 建物があってその中が温泉。混浴と女性専用の2つに別れている。 混浴用入り口を入ると湯船が一つあるだけなんだけど、その大きさは室内プール並みに巨大!

少しぬるいかな?って感じだったけど、入っているとだんだん熱くなってくるいいお湯だ。 源泉は岩から湧き出ていて、よく見るとこの建物、岩に張り付くように建っているのが判る。 でっかい湯船の真ん中あたりに丸っこい石が沈んでいて説明を見ると「子宝の石」って書いてあった。 今のところオイラには関係がないが、とりあえずさわっておく(笑)。 混浴となっているけど女性は入りづらいだろうなぁ、実際俺が入った時も男ばっかりだったから、 かなり混浴慣れした女性でないと無理っぽい。

湯野上温泉
「湯野上の無料露天風呂。渓流の風が気持ち良いところだ」

大黒屋
「締めの温泉、大黒屋。いや〜今回も沢山入ったなぁ」

那須岳
「ボルケーノハイウェイで那須岳をバックに。さぁ帰るぞ!
しかしこのあと思いもよらない結末が!?」

温泉を出て那須甲子道路、ボルケーノハイウェイと那須の茶臼岳を眺めながら 高原のワインディングを気持ちよく走る。

もう一日休みが残ってたんだけど、ここまで戻ってきてしまったし東北道に乗って帰る事にした。 目的の温泉にも沢山入れたし、いや〜楽しいツーリングだったな・・・と、本来ならここで終わる筈だった。

東北道を岩槻ICで降りて16号線を柏に向かって走る。

「いや〜戻って来たぜ」見慣れた風景を見てなんとなくホッとし、あと家まで20分位まで来て交差点で 国道を右折待ちで一時停止していると・・エンジンが急に止まった。
「・・ん?」セルを回しても掛からない。
仕方なくバイクを降り手押しで交差点を曲がってもう一度エンジンを掛けてみようとするがダメ。

この症状・・旅の初日に突然エンジンが掛からなくなった時と同じじゃないか?
あの時は押し掛けでエンジンが掛かったけど、今度は何度チャレンジしても動かない。
「仕方ない・・このまま押して行くしかないか?」時間的にバイク屋も締まっているだろうし、なんとかなるかな?
と押して行くことにした・・が、150キロを超える鉄の塊にさらに大きい荷物、ちょっとした登り坂でもう進まない。
「昔「バリバリ伝説」ってバイクマンガで主人公のグンが峠で壊れたバイクを 2日がかりで押して帰って来たってシーンがあったけどありゃウソだな。」と変な事を思いながら、 仕方なしに途中のガソリンスタンドに無理を言って駐車させてもらい、自分はバスで帰ったのだった。

翌日、バイク屋に連絡して引き取りに来てもらい即入院。
原因は「レギュレーター」の故障。ここが壊れているとバッテリーに全然充電されない状態になるらしい。
つまり旅に出る時から壊れていて、初日に交換したバッテリーのパワーだけで今まで持っていたって訳だ。
よく考えると恐ろしい・・・もし東北の人気の無い山の中で止まってしまっていたら・・・。
頑張ってここまで動いてくれたのかなぁ、カワイイやつだ。

もちろん今は元気に復活しました。まだまだ一緒に旅に出ようぜ相棒よ!


東北の温泉はさいこ〜だべ
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