−7月−

−参観日1−
先日参観日があり,算数の授業を観てもらいました。今回ほんの思いつきで初めてやってみたことがあります。それは「親による答案の採点」です。

−参観日2−
学習の内容は割り算の筆算でした。参観日はできるだけ発表する場を多くしなければなりません。何といっても親は自分の子どもを観に来ています。そこで,まず「黒板に出て計算問題を解く」場面を多くしました。普通はノートに計算してから前に出ますが,黒板に問題を書いてすぐに前に出てきて解かせるパターンも演出します。観ている親はドキドキします。

−参観日3−
黒板に計算を書く子と,その計算の説明をする子は別にします。すると1つの計算で2人が発表できます。参観日は緊張するので,自分に出来る方を選べるようにすると,普段発表できない子も参加しやすくなります。実際この方式でほとんどの子が発表できました。そして,教科書の問題が全て終わった後,親の出番がきます。

−参観日4−
教科書の問題が終わった後,練習問題を印刷したプリントを配ります。出来た子から,後ろで参観されている自分の家の方を呼んで,自分の赤ペンを渡して採点してもらうよう伝えます。(家の方がその時おられない子は前に持ってきて,教師が採点します。)廊下には「参観用の指導案」と「答えが赤で印刷してある練習問題のプリント」が置いてあり,保護者は全員そのプリントを持っておられるので,それを見ながら丸付けをされます。この時,保護者は今観た授業で,自分の子がどれだけ理解できているかを知ることになります。

−ゴミステーション1−
ご多分に洩れず出勤前にゴミを出すのが日課になっています。以前から気になっていたのは,ステーションを開けた入り口に置いてあるゴミ袋でした。これが邪魔になって他の人がゴミを置きにくくなっていました。殆どは奥から置いてあるのですが,誰かが戸を開けてすぐの所に置いて帰っているようでした。

−ゴミステーション2−
ひょっとしたら子どもが置いているのかもしれませんし,毎回気になりながら,こんなものかと思っていました。しかし,ある時から,これがきれいに奥から置かれるようになり,入り口がすっきり空くようになったのです。

−ゴミステーション3−
入り口のゴミがいつも邪魔になるので,ある日ステーションの中のゴミ袋を全部奥に積み直したことがありました。これを何回か続けていると,ゴミ袋の置き方が変わってきて,入り口に置く人がいなくなりました。きっと,ステーションを開けた時,奥から整然と並べられていれば,自然にその真似をするようになったのではないかと思っています。

−直し1−
学期末の計算や漢字のまとめドリルや,夏休み明けのドリルの答え合わせを本人にやらせていては,いい加減になってしまう子がいます。ドリルは,間違った問題を直すときに本当の力がつきます。そこで,小学校では教師が答えをチェックすることが多く,○×を付けて本人に返します。しかしページ数が多いと,間違いの見落としもあり,直さずに再提出ということがあります。そこで,間違いのあるページには付箋を付けて返すという方法もあります。ただ,これは付箋をいちいち貼る手間がかかります。

−直し2−
付箋を貼る方法の良さは,時間がある時,点検を一気に済ませることができる。間違いの場所をはっきり知らせることができる。二度目のチェックをする場所を教師も確認しやすい。というようなことがありますが,児童が間違い直しを提出した後,二度目以降のチェックでも○×と共に付箋の貼り替えをしていかなくてはなりません。この手間が児童数分かかります。これに対して,付箋なしでもはっきり間違いの場所を指摘し,確実に直しがチェックできる方法があります。

−直し3−
1学期のまとめドリル(漢字,計算)の2冊とも,この「付箋なしでも必ず間違いの箇所を本人に指摘でき,確実に直しがチェックできる」方法でドリルの直しをさせました。理論的には付箋を貼らない分だけこちらの方が直しのチェックにかける時間が少ないはずです。

−直し4−
その方法とは,「丸付けを一度に全部しない」というものです。丸付けをしていき,答えが違っていたら,それにチェックをして丸付けをそこで止め返却します。子どもは丸付けの最後にチェックされている1問だけを直して再提出します。以後このパターンを繰り返します。煩雑で時間がかかりそうですが,結局全部に丸付けをする時間は理論的には同じになります。また子どもが直しにかける時間も同じです。そして直す時,間違いの見落としをすることが決してありません。付箋をいちいち貼る必要もありません。途中で丸付けが終わるので,全員の丸付けが早く済みます。

−直し5−
普段の宿題点検は一度に最後まで丸付けをし,全部正解したものと,違った答えがあるものを別にしておき,直しが必要な子のプリントやノートだけを名前を黒板に書いて返却します。そして,直して再提出した子は黒板の自分の名前に丸をします。(名前を消さずに丸をするのは,再提出された数の確認のため)「自分の間違いを直す」ことで本当の力がつきますから,返されても直さずに済ます子がいないよう,ここを確実にチェックしていくことが必要です。しかし,まとめドリルや夏休みドリルなど一度に何ページも丸付けがある場合は,違った箇所の指摘方法と確実な直しのチェック方法の工夫が課題となります。「違った箇所で丸付けを止める」のはそれに対する1つの対応策です。

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