改訂版あとがき
ども。Thorです。
さて第12巻「砂漠の女王様」の改訂版をお送りします。
が、本作に関しても内容に関する重要な修正はほとんどなく、おおむね以下の通りです。
まず「悪霊屋敷」の冒頭でフィンがメイのことを回想するシーンで、ハビタルに行ったことを思いだしています。
あと、後半からヴェーヌスベルグ娘達が大量に登場しますが、本作の時点ではモブで無個性だったアルマーザとサフィーナが今後重要な役割を担っていく予定になったため、彼女たちのセリフの口調に修正が入っています。
まずアルマーザに関しては、旧版では例えば以下のような喋りだったのですが……
「おーい、ティア！ アラーニャ！」
声がするので振り返ると、腰布を着けただけの黒髪の女性が二人こちらにやってくるのが見えた。アルマーザとマウーナだ。ティア達は今では彼女達の家族だ。
「早いね。随分」
アルマーザがそう言ってアラーニャににやっと笑いかける。
改訂版では全般的に例えばこちらのように変わっています。
またサフィーナについては本作ではほとんど喋りませんが、一カ所あったところでは以下のようでしたが……
そのとき偵察に回っていたサフィーナが戻ってきた。
「どうだった？」
「宿屋の周りには他には誰もいませんでした」
「そう。じゃ、本当にあまり警備の人数は多くないんだ」
このようなセリフがこちらのように変わっています。
また彼女はここらあたりで倒れかけた火鉢を押さえていますが、本作では運動神経がいいことをもっと明確に描写しています。
あと細かいところでは旧版では「砂漠の女王様」の4章と5章の章題が「呪われた山Ⅰ」「呪われた山Ⅱ」となってましたが、何か今一だったので「呪われた山」「深層の扉」と変えていたり、ここのところの文字が点滅するように変えてたりもします（いやあBlinkタグとか無くなったよねえと思ってたら、CSSでできるんですね
）
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