2000年7月上旬の日常

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2000年7月1日(土)

 ……何とか今日中に一枚出来ると思ったんだけど……懲りすぎなんだよなあ……。


2000年7月2日(日)

 そしてこれが土曜をほぼ丸一日潰して描き上げた渾身のCG。説明は妄想CGページの方を参照下さい。直接ここから飛ばれるも良し。とにかく疲れた。これでデモンストレーションなんだから先が思いやられる。あまりにも手間がかかったため悔しさのあまりトップページにも載せてしまう。意地でも見ろ。

 土曜日に書こうとして忘れていたことが一点あった。久々に連続ドラマに手を出してしまったのである。『フードファイト』(日本テレビ系列)。草なぎ剛(私の環境では「なぎ」も変換できるんだが)主演、闇で行われる大食い賭博という異色の舞台で繰り広げられるドラマ。その根幹となる設定の特異さを除くと非常にオーソドックスな組み立てしかしていないことに気づくが、その定石の踏まえ方が丁寧なのでなかなか楽しめる。草なぎの演技はぎこちなさが目立つし深田恭子はお嬢様というにはあまりにも垢抜けないし、そもそも筧利夫の役回りは一体なんなんだとか首を傾げる点も多いものの、腹を立てて放り出すようなレベルではない。どうやら毎回違ったゲストと大食い対決を行うようで、そこでゲスト毎に違ったテーマを用意し生かすことが出来るなら多分最後まで飽きずに見られるだろうと思う。個人的には、さだまさしがゲストで登場するという情報を得ているので、あの方が出るまでは詰まらなくとも辛抱して見続けてみましょうと。万一最終回だったら……いいけどね。
 このドラマで、取り敢えず一番気になるのは、エンディングテーマの作詞に野島伸司とクレジットがあったよーな気がすること。殆ど一瞬のことだったため確信できないのだが。

 日中CGの気になる点を修正したあと、バイクで昼食を採りに出かける。いつもの蕎麦屋で腹を一杯にすると、そのまま遠回りして買い物へ。目当ては漫画本たった一冊なのだが、漫画の量が多い総合書店、マニアックなものも扱う専門店を訪れたがどちらにも気配すら見つけられずじまい。1993年初版で出版社品切れ、と聞けば普段は諦めているのだが、西の方に在住の知人が二、三回目撃しているので可能性は皆無ではないと踏んだのだが、こういうのも巡り合わせだから……というより、私は本気で欲しい本にはあまり店頭で出会えないという星の元に生まれてしまったらしいので、他の方より辛抱強く探さないと見つからないだろう、きっと。


2000年7月3日(月)

 本日のお買い物
・水城まさひと『エン女医あきら先生Vol.2』
・丹沢 恵『ガールズ・ブラボー』(以上、芳文社・まんがタイムコミックス)
・幻想文学58 特集 女性ファンタジスト2000(アトリエOCTA)

 んなところか。他にも買うつもりで彷徨いたが特に収穫はなし。仕事も嵐の前触れを感じて早めに切り上げたのだがそういうときに限って自分の居住区には被害がなかったりする。雷こそ激しかったが夕方までだいたい好天。
 買い物途中のエピソード。元バイト先のレジの脇でぼーっと突っ立っていると、別のお客さんが店員さんにこう訊ねた。
「あの、ぼくのなつやすみの攻略本、ありますか?」
 ゲームの作品名だと解っている私は違和感を覚えなかったけれど。

 内村主演という理由で取り敢えず第一回ぐらいは見ておこうと大して期待もせずに点けた『バスストップ』(フジテレビ系)。始まって驚いた。BGMがパット・メセニー。オープニング、内村演じる宮前が運転するバスが爽快に走るそのバックに流れていたのはパットの代表作『Secret Story』の「Facing West」。飯島直子演じる小谷が会社を出る間際、系列社を解雇された男性労働者に絡まれ、それを宮前が助けに登場するシーンでは、グループの『Letter From Home』より、ペドロ・アスナールのヴォイスが鮮烈な「Slip Away」。私が咄嗟に気づいたのはそれだけだったのだが、この衝撃は結構大きかった。ドラマそのものは『101回目のプロポーズ』を彷彿とさせ、セオリーを守った恋愛ドラマでしかないのだが、内村のコントで鍛えた会話の呼吸と、何よりこの選曲センスが非常に私好みだという理由で、多分おしまいまで通して見てしまうでしょう私。


2000年7月4日(火)

 本日のお買い物
・ディック・フランシス『烈風』(早川書房)
・竹本 泉『アップルパラダイス(3)』(ノアール出版)

 あとは定期購読誌。ああ、ディック・フランシスの前作まだ読んでいない……『告解』辺りからハードカバーで買い続けているのだが、半数ぐらい未読のままかも……。

 ひたすらお絵描きを続ける。夕方また嵐の気配が訪れたので、例によって仕事がないのを確かめてから帰宅する。雷の影響でPCを起動中にブレーカーが落ちるという悲劇に見舞われるが、その他はただひたすらPCの中と外とでお絵描きに没頭する。だいぶフォトショップの扱い方が解ってきたようで、背景の主な部分が夕方からの数時間程度で大凡仕上がった。いまPhotoshopで操作しているのはリニューアル後のトップ絵第一弾として掲載する予定のもの。なので仕上がってもすぐには公開しない。

 変な夢を見た。うちの飼い猫と全く同じ模様のネズミを一緒に飼っている夢。しまいに噛みつきあって喧嘩しているのを私が止めているところで目が覚めた。


2000年7月5日(水)

 本日のお買い物
・Miles Davis『On The Corner』(SME Records)
・泡坂妻夫『奇術探偵曾我佳城全集』(講談社)
・山本 弘『トンデモ大予言の後始末』(洋泉社)
・桜 金造『背筋の凍る話 Part II』(リイド社文庫・ETシリーズ)
・橘 裕『Honey(2)』
・筑波さくら『目隠しの国(2)』(白泉社・花とゆめコミックス)

 ……買ったものをただ並べると、非常にいかがわしい人間に見えませんか。
 このうち山本 弘『トンデモ大予言の後始末』(洋泉社)は楽しみにしていたせいかその日のうちに読み終える。各引用書の内容はさておくとして、筆者のツッコミにも、言語毎の発音の違いを考慮に入れていないとか、「予言」という発想に科学史の展開は直接繋がり得ないという根本的な事実を見落とした指摘があったりと粗が目立つが、可能な限り多くの資料に当たり正確を期しつつ各著書の論旨を批評し笑い飛ばす、一連のシリーズに貫かれた娯楽としての姿勢は健在。でもやっぱり私には資料用途。
 先日某テレビ番組を見ていて無性にまともなトランペットが聴きたくなったのでマイルス・デイヴィスを買った。だが、このセレクトはその意図からすると失敗なのだった。『On The Corner』はエレクトリック時代のアルバム中でもダンス・ミュージックの色が濃く、押し出されているのはマイルスのトランペットではなく、リズムセクションである。ソロが取れる楽器ではトランペットよりもギターやサックスの方が前に出ており、肝心のトランペットは寧ろ控えめな演奏が中心、ソロ部分もかなりひねくれた音で他のパートを挑発しているといった雰囲気があった。私が望んでいたのは「高音低音自在の奔放かつ的確な演奏」だったのでそういう意味では期待はずれ。内容自体は素晴らしい、というか凄い。

 ところでこの『On The Corner』にはジョン・マクラフリンというギタリストが参加している。マクラフリン。マハヴィシュヌ・オーケストラを率いてのアルバム『火の鳥』、またフラメンコ・ギターのパコ・デ・ルシアと当時の若き天才アル・ディメオラと組んだスーパー・ギター・トリオ、更にはサンタナとのジャンルを越えたコラボレーション『魂の兄弟』などの活動で知られる、ジャズ・ギター界の寵児のひとり。だが、ジャズを知らずとも、ミステリ・ファンならば多分聞き覚えのある名前の筈。
 ある作品でギターの技術を「マクラフリンばり」と絶賛された人物がいた。「何故、プロにならないんだい?」と訊ねられたその人物は、「マクラフリンがいるからいいじゃないか」と返している。その一方で彼はマイルスと面識、どころか親交があった節がある。というのも、別の作品に於いてその人物とマイルスは共演しているのだ。従って――従って、前述の台詞は或いはマクラフリンとも面識があり、彼の実力を理解した上での発言ともとれるわけだが――だが果たしてその人物とマクラフリンのスタイルはそこまで似ているのだろうか? このアルバムを聴く限り、サポートに廻ったマクラフリンは個性こそ歴然と示しながらも「マイルス・デイビスの音楽」の一部として的確なフレージングに気を配っているように聴こえるのだが、果たしてその人物は斯様に控えめな演奏をしていただろうか? ここで引き合いに出した二作品とも読んだのが暫く前のことで資料も手許になく、どのような演奏をしたのか記憶に頼るほかないのだが、どうもその人物のスタイルはマクラフリンに喩えるには我が強すぎるのではないかと思えるのだが、いかがなものだろうか――?
 ――さて、その人物とは誰でしょう? 実はネタバレをしているので答えはここには書きません。知りたかったらご一報下さい。無論、ある作品のネタバレを含むことは予め御了承されますよう。

 今日は仕事が散発的に入ったこと、午前中に買い物のため何ヶ所も寄ったこと、購入した本を堪えきれず読み出してしまったことなどが影響してお絵描きは殆ど進まず。いかんなぁ。今週末までには形にしたかったんだが、そのためには下絵を少な目にした方が身のためか。
 因みにこの文章は、昨日の記述に単純な誤字があったことに気づき、「最近の日常」「2000年7月上旬の日常」ともに修正したのだが、それだけというのも詰まらないので足したもの。修正のためにいちいちデータ総量を増やしてどうする、という気がしないでもないが。


2000年7月6日(木)

 本日のお買い物
・『Ys2 Eternal』(falcom)
・小野不由美・いなだ詩穂『ゴーストハント(4)』(講談社・なかよしKC)
・笠井寛司『知って愛する女のからだ』(小学館文庫)
・ウォルター・ワンゲリン『小説「聖書」 新訳篇』(徳間文庫)
 怪しさ昨日の5割増。後半二冊は資料だ。誰がなんと言おうと資料だ。
 トップの『Ys2』は私にとってゲーム付のDVD Videoである。ファルコムのゲームデザインのセンスは前の『英雄伝説V』で見切りをつけた。細部が綺麗だからって全体が疎かじゃどうしようもないのだと言うに。
 で、この『Ys2』を購入するついでに、今月28日発売予定の『Air』(Key・18禁)を予約した。このゲームは不安材料しかないので迷いはあるが、音楽スタッフは好きだしどうせなら初回版で確保したいし。で、レジを担当した店員に頼むと、商品管理用のPCを前にまごついている。どうも『Air』のデータがうまく検索できないらしい。彼が近場の店員に訊ねると、ディスプレイの下に置いた紙を指さす――商品名と商品番号がちゃんとメモしてある。それに気づかないのも凄いが、話題作なんだから商品名を聞いた段階でピンとくるようにしといて貰えないだろうか。
 このほかに定期購読誌と、衝動的に買った雑誌が一冊ある。『GQ Japan No.90 August 2000』(嶋中書店)。まだ荷解きしている時間帯にお邪魔し、まだ放り出されたままのこの雑誌をふと手に取ると、ジャズ・トランペットの特集号だったのだ。あまりのタイミングにすぐさま購入する。数名の代表的なトランペッターの生き様、トランペットメインの名盤50枚の紹介、そしてマイルス・デイヴィス屈指の名作という『Kind of Blue』に纏わるミステリーの検証。名盤紹介以外の記事は真面目に読んでいないが、取り敢えずこの『Kind of Blue』には強く興味を惹かれたので、あとで買いに行くことに決めた。

 私の愛機AX-1はヘッドライトが二つある。その電球がかたっぽだけ切れてしまったので、購入元のバイクショップに交換に行く。そのついでにカタログをぼーっと見る。AX-1は街乗りには最適だが、雨風にはとことん弱く、昨年のツーリングで長距離のライディングにも向かないことを悟った。先のツーリングでは私自身の体力不足も疲労の一因だったが、体力は何とかなっても機体そのものの性能はどうにもならない。今後何度か遠出する気があるのだが、AX-1では心許ないのだ。そんなことを店主に言うと、250ccやオフロードは車重が軽く、それだけで高速走行は不利になる、と。ならば400ccクラスで考えるかな、と呟くと、店主は「今のうちなら14万ぐらいで何とか下取りしますが……」と切り出した。と言うのも、昨今はAX-1タイプの機体は不人気で、引き取っても売れないのだという。ただ現在ならシーズン前ということもあり、若干なら高値がつけられる。これが秋になると、今よりも走行距離は増えてしまうし時季は外れてしまうし、で下取り価格もかなり下がってしまうようだ。
 ブレーキパッドがだいぶ摩耗していたので、明日付けで注文してもらう段取りをつけた。火曜日以降なら確実に届いているということでそれ以後の再訪を約束し、CB400のパンフレットを二種頂戴して帰宅する。買い換えるかは不明。

 一旦帰宅し荷物を置いてから秋葉原へ走り、Miles Davis『Kind of Blue』(SME Records)を購入。聴く。

 ……………………

 ………………

 …………

 ……

 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。


2000年7月7日(金)

 季節ネタを裏表。お題:七夕なのに嵐


大丈夫、下は嵐でもその上はいつも快晴。


そもそも新暦で祝うのが間違いなんだってば。

 逆でもいいんだが気持ち悪いでしょ?

 本日のお買い物
・ビトウゴウ・せたのりやす『ガンドライバー(7)』(メディアワークス・電撃コミックスEX)
 だけ。あとは全部定期購読。
 この作品は初期の「下層社会を描いたファンタジー」といった雰囲気の世界観が好きで読み続けていたが、話が大きくなるにつれ無意味に説教臭くなり、いい加減鬱陶しくなってきた。それで話が面白くなるのならともかく、正直退屈なだけだし。アクション描写も巻を重ねる毎に平板になり、その面からも魅力が損なわれつつある。佳境に入った、という言葉を信じていま暫くは購読するつもりだけど。

 久し振りにパット・メセニーの問題作『Zero Tolerance for Silence』を聴く。
 慣れた

 まだYs2やってません。昨晩開封しようとすると、どうも宝石箱のようにパッケージの正面から開けるように見えたので、ビニールを剥ぎ帯を外したが、正面に見えた蓋のようなものは見開きのグラビアに過ぎなかった。馬鹿馬鹿しい、と帯を戻そうとするが、やたらきつく作ってあったため角に引っかかって一部が汚く切れてしまった。腹を立てつつふとパッケージの底を見ると、

「この製品は、地球に優しい紙パッケージを使用しています」

 そういう精神状態では冷静に遊べそうもなかったから。


2000年7月8日(土)

 台風の足は予報以上に速く、目醒めた頃には厚い雲の隙間から濃い青空が覗いていた。しかし外出する用事も思いつかない私はひとり淡々と作業。HPのリニューアルとか、CGの原画とか。

 木曜日、Ys2を買うついでに予約したソフトの発売日が更に延期となる。ここに報告が載っているが、一度8月31日と書いた上に訂正線を引いて、更に9月8日に変更されている。泥沼だ。

 某社の対応は不祥事が立て続けに発覚した当時の警察にとてもよく似ている。


2000年7月9日(日)

 台風一過だが夕立。それを呆然と眺める。他に特になし。

 自動車でドミノをやろうとすることにも無理があるがその前に並べ方をよく考えてみましょう。一体何回止まったと思う? 番組全体の白眉はラスト六分の余白に行われた即興のライブ。バックのミュージシャンたちの技量と木村拓哉の舞台度胸が垣間見えた一幕。

 こんな記事を見つけた。そして以下、参考資料。

ぶどう‐きゅうきん【葡萄球菌】

代表的な化膿菌。径約一ミクロンの正円形の細菌。葡萄の房様に集まっているところからの名。通常は無害だが、体内にはいると病原性を示す。葡萄状球菌。
かん‐きん【桿菌】

かんきん棒状または円筒状の細菌の総称。互いに連なって鎖状や柵状となるものが多い。結核菌、大腸菌、赤痢菌などがあり、桿菌全体を一属とする学名はバチルスという。
バチルス(ドイツBazillus)〈バチルルス・バチルレン〉

1 桿菌(かんきん)の総称。
2 (転じて)つきまとって害をなすもの。寄生して利を奪ったり害したりするもの。また、その人。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition)(C)Shogakukan 1988.国語大辞典(新装版)(C)小学館 1988.

 ……またカウンターがぶっ飛んだ……しくしくしくしく……12550ぐらいと判断して、それに私が目撃した数値8を足して直しました……他に確実な数値をご記憶の方はご一報下さると幸いです……しくしくしくしく……


2000年7月10日(月)

 本日のお買い物
二階堂黎人・編『密室殺人大百科(上) 魔を呼ぶ密室』
・   〃    『密室殺人大百科(下) 時の結ぶ密室』(以上、原書房)
・はやみねかおる『少年名探偵 虹北恭助の冒険』
田中芳樹『夏の魔術』X2(以上、講談社ノベルス)
・栗本 薫『地上最大の魔道師』(早川書房・ハヤカワ文庫JA)

 マイナス2ポイントで記したのは文字通りの意味。いいじゃないか大好きなんだよこの作品。早見裕司氏の『夏街道』(徳間書店・アニメージュ文庫・たぶん絶版)と並んで私の原体験的な長篇の一つなのだった(つまり今後水淵季里のシリーズが復刻された場合、間違いなく二冊以上買うはずです私)。なお、イラストがふくやまけいこでなかったら私爆発していたことでしょう。命拾いしましたね講談社さん。

 ここ暫く読了の報告がないのは、そのうち書く予定の作品のために、心理学の本を読み始めてしまったから。入門書ではないので、用語を脳味噌に浸透させつつ蝸牛の這う如く読み進めており、捗らないことこの上ない。趣味の読書は同時進行にすればいい、と思われるかも知れないが、現在焦っている作業が別にある状況で更に欲求を処理するという器用な真似が出来ないのだ。幸いに専門用語や独特な言い回しにも慣れてきて少しずつ頁を繰る速度も上がってきているのだが、それでもまだ先は長い。今日買った本はなるべく早く読みたいものばかりなんだがなあ。

 起床直後、すぐにテレビを点け眺めながら着替える。ワイドショーで四国の少年による金属バット殺人傷害事件を扱っていた。容疑者の少年は自転車をみたび乗り捨て、はるばる秋田まで逃げ延びた。それに疑問を漏らす識者がいた。何故その間に目撃されて捕まらなかったのか、そして自転車の持ち主はそれぞれ盗難届を出さなかったのか。出していればもっと早く確保できただろうに、といった主旨。
 目撃の報告がなかったのは、よもや岡山を脱出していたと想像していた者が少なかったからであり、また未成年であるが故に一般に顔写真や身なりについての広告がなされていなかったからだ。警察関係者にしたところで、多少風体が変わっている程度の高校生に無闇に職務質問をすることはあるまい。自転車の持ち主は多分盗難届を出していただろう。だがそれが即ち容疑者によって盗まれたという結論には至らない。そもそも自転車の盗難事件が全国で年間何件発生していると思っているのだろう?
 件の識者は、私は名前を記憶していないのだけれど、そのワイドショーにはレギュラーで出演している人物だったはず。この程度の常識も想像力もなくてよくやっていけるよな、と、今更ながらに呆れた。その時点で番組に対する興味を失い、以後着替えを終える数分間だけただ点けっぱなしにしていただけだったが、そのいい加減な記憶によれば、司会者は件の発言をさらっと流しているようだった。本当にそうならまだ救いはあるのだけれど。

 帰宅途中に元バイト先に寄ると、暫くして先日の「新耳袋ライブ9」でご一緒した某氏が見えた。他の場所では会う機会がないのであれこれお話しする。結局今週15日に行われる10回目のライブにも時間があれば行くつもりらしい。まだ迷いのあった私だが、知っている人が行くなら安心(何が)ということで、漸く意を決めた。そうとなったら、週末までに作業を一段落させねば……ふう。
 そういえばKぞーはどうするんだろうな。行くつもりならご一報あれ>私信。


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どなたかもっと早く本を読む方法をご教授下さい(本気)。

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