2000年9月下旬の日常

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2000年9月21日(木)

 昨晩はあまりの眠さに執筆を放り出し、『ピュアメール』を進めることにしてしまった。で、進んだのかというと……これが全く。一応伏線の構造などは見えてきたものの、それ故にフラグ設定の聞きしに勝るいい加減さがはっきりと認識できるようになってきた。別の女の子を「彼女だ」と、別に人物に対してとは言え目の前で説明した主人公を直接に問いつめるでもなく、またその後態度を変えるでもなく旧来通りに扱うヒロインも変だし、で「彼女だ」と(イベント上の言い訳とはいえ)説明された当の本人は、翌日にちょっと偶発的なイベントで登場しただけでその後姿を見せすらしない。一人一人のシナリオを分量多めに仕上げ選択肢もある程度挟んだはいいものの、その処理が全く思うままになっていない。まあ、「馬鹿だねえ」と笑ってみていればいいんだけど、なまじ創作モードから逃避している状態でプレイしているだけにこの整合性のなさに苛立つ苛立つ。今のところ意地で攻略ページなどを参照せずに進めているのだが、いつまで保つかどうか段々心許なくなってきた。ああまともなハッピーエンドが見てみたい。そしてなろうことなら噂の『鬼畜シナリオ』を目の当たりにしてみたい……しかしこんなに時間を食うのでは創作の妨げになるではないかぁぁぁぁぁぁ

 本日のお買い物
 なし
 ……一度やってみたかったの。

『ジャーロ1』(光文社)散発レビュー。三日ぶり。柴田よしき『正太郎と井戸端会議の冒険』テリー・ホワイト『ランナーと死の配達人』(2000/11/7付けで別ファイルに収納)。

 私がこの日記の執筆に費やす時間は、基本的に毎日30分〜1時間。創作の気晴らしや実験に利用している場合もあり、その時々で要する時間はかなり変わってきます――例えば先日の『アンビリーバボー特番』に関する文章は仕事中の暇も利用したため、都合3時間ぐらい費やしているはずですし、かと思えば執筆だゲームだに時間をかけすぎて数分でだだだと書き上げてしまう場合もある。
 執筆する時間もまちまちですが、最近に限って言えば夕方帰宅してからぼちぼちと執筆し、順調に行けば7時前に、間に遊んだり怠けたり不意に情熱が目醒めて執筆に専念したりした場合は12時前ぐらいに漸くアップする、といった格好。習慣を先に片づけて残りの時間を課題に専念するためにこういうスケジュールを組むようになっています。以前はだらだらと執筆したりゲームしたりしたあとで、午前1時とか2時ぐらいになって日記を書いていないことに気付いて慌てて取りかかる、というパターンが多かったことを反省して、という理由もあったりする。ともあれ、その時その時何に気持ちの力点を置いているかで所要時間も執筆する時刻も変化するのがこの日記なのでした。
 以上、某所での問い掛けに対する私の答でありました。何処での問いかけか、は自分で探して。


2000年9月22日(金)

 またしても逃避の『ピュアメール』、あまりのしんどさにとうとう公式HPの攻略ヒントを参照してしまい、何とか年下キャラ二人(結局そこかい)をクリアする。その印象……やっぱり芳しくない。苦労させられた割には、大したシナリオじゃないとしか思えないのだ。単純に一人のキャラにひっついていればエンディングに辿り着く、というパターンではないので、攻略のし甲斐はあるのだけれど、比較的柔軟性の高いゲームシステムに対してシナリオの整合性が弱い。ここでこういう展開があったのだからこの人物は普段と違った反応を示すだろう、という場面で、他のエピソードの時と全く同じ反応をしたり、変化があっても非常に些細な変化でしかなかったり、という例が多すぎる。そうして辿り着いたエンディングも……泣かせてくれ、と言うつもりは毛頭ないが余韻すら殆ど感じられない代物で、こちらはそこまで苦労した分の報償を期待しているものだから、拍子抜けを通り越して微かに憤りすらこみ上げてくる。
 しかも、ヒント頁によると、先日傍流と判断したエンディングはれっきとした主流エンディングの一つらしく、そうと聞いて余計に気分か悪くなった。In Deep掲示板常連のぐるぐるさんの書き込みに拠れば、こうした「純愛系」のエピソードは作品の額面に過ぎず、別にある幾つかのシチュエーションこそ本質だ、ということだが……だとすると、タイトルの『ピュア』というのは一体どこにかかるのやら。『ピュア』な側面がこうも薄味で大した余韻も残さないのでは、看板に偽りあり、と言うしかないのだけれど。
 キャラクターごとにフォントからXXの有無まで設定できる柔軟なシステムは文句無く評価できる。AVGとして極力分岐に富んだシナリオを組み立てようとした姿勢も買いたい。だが、前者は全体を一括で設定することが出来ず所々コンフィグ作業を却って煩雑なものにしてしまっているし、後者は意思に能力が伴わずあちこちに手抜かりが窺えて寧ろ不快感を煽っている部分が多い。志も高く切り出しのシチュエーションにも光るものがあったが、それが作品全体に浸透せず、結果的には失敗作になってしまったというのが現時点での私の結論になる。まだヒロインやその友人が絡むエピソードの本質を見ていないこともあり、暫定的なものである、とはお断りしておくが……風評を聞いた感じでは、このまま動きそうもない気がする。

 執筆は淡々と進めております。はい。何枚進んだのかは明記しません。つーか把握してません。

 本日のお買い物
1,矢成みゆき・あかほりさとる『要塞学園アルファルファ3 〜太陽くんアイドル化大作戦!?〜』(集英社・スーパーファンタジー文庫)
2,桜野みねね・藤咲あゆな『小説まもって守護月天!Special ハッピー・サマー・メモリーズ』(エニックス・COMIC NOVELS)
3,坂田靖子『坂田靖子セレクション第3巻 カヤンとクシ アジア変幻記(1)』(潮漫画文庫)
4,紺野たくみ『悠久組曲』(メディアワークス・電撃G's文庫)

 軽いものばっかし。しかも2は……特にそう明記はしていないが、理屈はどう見てもゲームブックのそれだ。


2000年9月23日(土)

 低調。崖の底が鼻先に近付くほど低調。反動のつけかたは何となく解っているんだが。ともあれそんな訳で執筆はあまり進まず。事件に突入すれば多少はスムーズに動くかなと。

 逃避の『ピュアメール』、ヒロインとその親友の純愛・奴隷(あるんだよそういうのが)ルート、途中出場の上級生にどう考えても禁じ手の隠しキャラをクリア。……これは、駄目。なまじ『ピュア』なんて看板を掛けてしまったから余計に厭な気分にさせられる。某氏が言ったほど奴隷ルートはしんどくなかった(寧ろもっと極悪な結末を期待していたんだが……尤も、ヒロインには更にもう一つ鬼畜な展開があるようなので、そちらに期待……してどうする)が、問題は隠しキャラ。
 その展開の凶悪さもさることながら、このキャラクターを18歳以上と断言して憚らないメーカーの性根に不快感がこみ上げてくる。個人的な意見を述べれば、こういう展開もありだと思う――あってもいいと思う、が、それはあくまでこの隠しキャラそのものが作品の主題、或いは重要な部分を占めるものである場合に限る。こういう扱いは明らかにソフ倫の審査に対する「逃げ」でしかない。奥歯に物の挟まったような言い方しかできないが、ともあれ、このキャラクターの存在一つで折角作り込まれた『ピュアメール』という世界が危機に瀕することを考えていなかったという点、評価の上で大いにマイナスとなる。
 また、鬼畜テーマがシナリオ的に純愛エピソードよりも重点的に描かれている点も、「看板に偽りあり」の感を改めて強くさせた。実の処内在するテーマからするとこっちの方に焦点が来てしまうのも宜なるかな、という感想もあるのだが、ならば『ピュアメール』という看板もパッケージや広告での謳い文句もそちらに沿ったものに変更するべきだったろう。そうしたら、先述の禁じ手も私は幾許か許容範囲に含めてもいいかな、と判断したかも知れない……が、どっちにしてもこの主旨と実際の違いは大いに問題あり。

 矢成みゆき・あかほりさとる『要塞学園アルファルファ3 〜太陽くんアイドル化大作戦!?〜』(集英社・スーパーファンタジー文庫)読了。気晴らし程度のつもりだったが余計にめげる。まだ1・2ではキャラクターが小気味よく動いていて、それなりに楽しめたのだけど、今回のはエピソードも腐っているが同等以上にキャラクターも死に体になってしまっている。唯一、ももせたまみの挿画(というか、本編の内容を敷衍した4コマ)だけは楽しめたが。

『ジャーロ1』その後一篇読み進めたが今日は言及を避ける。そもそも日記を書き出す時間が遅くなってしまった上、睡眠をきっちり摂った方が身のためという気がするので、後日もう一篇以上読んだ際に纏めさせていただく。


2000年9月24日(日)

 はっきり言ってアンチ巨人ですが優勝で喜んでいる皆さんに水を差すつもりは基本的にありません。特定のチームを応援しているわけではないし。おめでとうございます。しかしこれだけは言わせてください。日本テレビ最低。中継もその後の対応も。極端に巨人軍に偏りすぎた実況は今更言うまでもないが、番組中に予定上次の時刻から開始するドラマを「野球中継が終了次第放送します」と表示しておいたのに、試合終了からずーっとドラマに関して何の断りもないままだらだらと特別プログラムを垂れ流し続け、一時間近く経って漸くドラマを午後11時から放映することを伝える始末。因みにドラマは『サイコメトラーEIJI』。……このドラマの基本的な視聴者層を理解しているのか日本テレビは。元々アンチ巨人といっても嫌っているのはオーナーと監督長嶋(選手としての業績やキャラクターは嫌いではないのだが)、それに一部のやたら巨人を偏重する傾向でしかなく、選手などには寧ろ好きな人物も多いので、出来れば素直に喜んであげたいところなのだが……。うっかり野球中継の途中で点けてしまった自分が忌まわしい。
 因みに『サイコメトラーEIJI』は、一部を除いた配役と大袈裟な展開が結構好きで、最前のシリーズはそこそこ見ておりました。だからこそ見るわけですが……私は兎も角、終了時刻が午前1時近い(しかも明日は平日)状況で見て貰えるドラマではないだろうに。そういうことも考えて放送予定は組みましょう。

 突然エンジンがかかり執筆俄に快調。このペースなら多分間に合うでしょう。やっと事件発生したところだが。昨日・今日は恐らく母校の学園祭があった筈で、久々に見に行きたかったのだが、今年はお預け。漫研は存続しているのだろうか……? ここを見ている関係者、連絡請う。←誰も見てない。

 昨晩、『ピュアメール』基本的なシナリオを大体消化。結論は、昨日と大体同じ。ヒロイン女王様化シナリオはそこそこに面白いが、ヒロインの馬鹿さ加減が知れ渡ってしまっただけの気もする。発売以前から、一部では『AIR』よりもいい出来なのでは、と期待されていた作品ではあるが、結論は「凡百からは辛うじて抜け出した程度」。兎に角看板と内容との齟齬が一番のマイナスだった。あと通称「ダークルート」と呼ばれるエピソードが二つほど残っているが……どうしたものか。


2000年9月25日(月)

 綿密に日記を書いている暇なんか本当はないんだが既に何か書いておかないと落ち着かない毎日。

『ピュアメール』、あまり気乗りはしなかったが残された暗黒ルートを辿ってみる。某氏の話に拠れば、これが一番ショックが大きいという話だったが……だとすると私、やばいかも知らん。このぐらいは充分許容範囲だろう、としか思えないのだった……しかし、しつこいようだがこんなエピソードがあってどこがピュア?

 本日のお買い物。今日は多いぞ。
1,柊あおい『SMILE!(2)』(集英社・マーガレットコミックス)
2,『ラヂオの時間』(東宝・DVD Video)
3,『スリーピー・ホロウ コレクターズ・エディション』(日本ヘラルド・DVD Video)
4,『星界の戦旗 Volume01』(バンダイビジュアル・DVD Video)
5,Herbie Hancock『Future Shock +1』(SME Records・CD)
6,ラフカディオ・ハーン『新編 日本の面影』(角川ソフィア文庫)
7,Key・森嶋プチ『Kanon(1)』
8,『悠久組曲 All Star Project』
9,吉富昭仁『EAT-MAN(12)』(以上、メディアワークス・電撃コミックス)
10,桜野みねね『常習盗賊改め方 ひなぎく見参!(2)』(エニックス・GANGAN WING COMICS)

 息切れ。詳細は省く。それにしてもパット・マルティーノの代表作『Exit』が絶版ってどういうことだおい。

 森岡浩之『星界の戦旗I 絆のかたち』(ハヤカワ文庫JA)読了。上記4のシリーズ購入のための予習である。世界観は完成されているし登場人物一人一人の描写だけでも楽しいのだが、全体として見ると散漫さの方が勝っているのが痛い。そもそも主人公二人にしたところが始終いちゃいちゃしているうちに事態に流されるのみで話が終わってしまった気がするのがいまいち。前シリーズの愛読者なら楽しめるが、ここから入る読者には不満しか齎さないのではないか。続編に期待。因みにこの巻が1996年の発売、第二巻が『星界の紋章』アニメシリーズの放映に先駆けて1998年に刊行されているが、『戦旗』シリーズ最終巻となるはずの最新刊は未だ発売されていない。おーい。


2000年9月26日(火)

 流石に切羽詰まると筆の進み方が違う。だがまだ漸く一山越えたところ。ここからが物語としては本番なのだ。推敲している暇がなさそうなのが悔しい。

 本日のお買い物
1,『江戸川乱歩賞受賞作全集(9) 小峰 元「アルキメデスは手を汚さない」 小林久三「暗黒告知」』(講談社文庫)
2,天藤 真『わが師はサタン』(東京創元社・創元推理文庫)
3,小鷹信光『新・探偵物語』(幻冬舎)
4,しかくの『爺さんと僕の事件簿(2)』(角川書店・あすかコミックスDX)
5,『To Heart コミックアンソロジーVol.7』(スタジオDNA・DNAメディアコミックス)

 2もさることながら3が待望でした。よもやまさかLAにいるとは。未読の二作目をさっさと読んでこちらに着手せねば。正統派ハードボイルドに飢えてます。
 ――それはそうとこの3の表紙、金網に片手をかけた男性の写真なのだが、なかなか格好いい。タイトル文字もシンプルなのが却って雰囲気を引き締めていて、不思議なインパクトがある。デザイナーは誰だろう、と確認してみる……デザイナーそのものは別にいい。問題は、この写真。Photo:Shoji Uchidaとあり、その下に『Jungle Smile「飛べ!イカロス」のCDジャケットより』と記されている…………ってことは、このモデル、吉田ゐさおかい。デザインよりもそっちにぶったまげた。CDの山から問題のものを取り出して並べてみるとあらホントに同じ。但し、CDジャケットの方はかなり加工が施されているが、『新・探偵物語』のそれは元の写真により近い状態で利用されているらしい。しかしこれは凝っていると言うべきか単なる手抜きと見るべきか。まあ、デザイン的には良質なのでどっちでもいいけど。

 あとは詳述する余裕なし。


2000年9月27日(水)

 一章に一度ボケを挟む癖がついた。……何にしても、そろそろ解決編である。

 本日のお買い物
1,藤野もやむ『あの日見た桜 〜藤野もやむ短篇集〜』
2,同『ナイトメア・チルドレン(2)』(以上、エニックス・GANGAN WING COMICS)
3,奥田ひとし『天地無用!魎皇鬼(12)』(角川書店・カドカワコミックスドラゴンJr.)
4,三雲岳斗『海底密室』(徳間デュアル文庫)
5,あかほりさとる『サクラ大戦・巻の四』(富士見ファンタジア文庫)
6,榎戸洋司『少年王』
7,内田康夫『貴賓室の怪人 「飛鳥」編』(以上、角川書店)
8,柴田よしき『PINK』
9,馳 星周『雪月花』(以上、双葉社)

 1と2の藤田もやむは雰囲気に惹かれて最初の単行本からチェックしております。が、ストーリーの組み立てや引き付けがまだまだ未熟。『ナイトメア〜』には色々と魅力的な断片が見受けられるのだけれど、それだけで読者を引っ張るところまでいっていないのが惜しい。それでも私は期待してます。3は完結、と予定表に書いてあったため勝手に感慨に浸っていたら、『新』をつけて別の雑誌で連載が続くらしい。くら。
 買っておいて何だが意味不明なのは6。何故か行き付けの本屋の店員さんが勝手に私好みだと判断して他の取り置き分と一緒にしておいてやがったのだ。その気はなかったが、イラスト中心の造本や設定などが妙に気になったので結局買う。つまらなかったら血祭りにしましょう。……しかし、帰宅後イラストをよーく眺めてみるとデッサンが壊れていたり(意図的と思われる部分も少なくないが)構図が混乱していて見づらかったりと疵が多く、所々その存在が鬱陶しく思われる。まあ、読んでみないと判断できませんが……って毎度のことだがいつ読むんでしょうね。

 積まれている他の漫画をすっ飛ばしてしかくの『爺さんと僕の事件簿(2)』(角川書店・あすかコミックスDX)を読む。個人的にはここ暫くに読んだミステリ漫画の中でも屈指の出来だと思ってます。推理の過程に問題があるのは確かだが、それを補ってあまりある構成とテーマの巧みさ。何より完成されたキャラクターたちが素晴らしい――但し、今回は全体に主人公である逸実の行動と煩悶が主軸になっているため、レギュラーの脇役にあまり活躍の場はないが。それでも今河真知子が好きだ←しつこい。


2000年9月28日(木)

 ぶち佳境につきこれまでにない手抜きご容赦。そしてこの忙しいときに急に不調になってくれたATOK13、いつか殺す。

 本日のお買い物
1,ヤマグチノボル『カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜』(角川書店・角川スニーカー文庫)
2,青木光恵『ピンクの林檎』(双葉社・アクションコミックス)
3,室井佑月『熱帯植物園』(新潮文庫)

 妙な統一感。


2000年9月29日(金)

 深夜三時ちょっと過ぎ、第一稿完成。職場に出勤したあと、暇を見てあちこち改稿・修正を施し、正午頃に決定稿とする。投稿用に体裁を整え、プリントアウトして午後二時半頃、無事投函する。………………流石に、疲れた。執筆期間は9/18〜29の約11日間、原稿用紙にして94枚。日産9枚はそこそこのペースと言えるが、今週に入ってからは毎日12〜3枚、28日に至っては18枚ぐらい書いている。どうだ! と誇りたいところだが……10月の大勝負ではこのペースを連日保持しなければならないわけで……やっぱり、死ぬかも。そもそもペースが凄まじすぎて、文章を推敲する気力が削られてしまうのが辛いのだ。

 忙しない中、オリンピックで唯一興味を持っていた種目「新体操」の予選を眺める。後学のためなのだが、見ているだけでも結構面白い。シンクロにしてもそうだが、得点で競うとは言え絶対的な評価基準がないのがいいのだ。また、会場での評価はどうあれ「自分はこの演技が良かったと思うぞ」と主張するのも容易く、他の競技に較べて見ていて変な緊張を強いられることもない。取り敢えず――選手の名前を覚えるところから始めよう自分。しかし150cm台の選手がいないと参考にならないんだけど(何のだ)。


2000年9月30日(土)

 弛緩の一日。原稿一枚、文章一行とて書かず(日記除く)。昨晩は12時前に就寝した。ただし、1時ちょっと前に猫の騒ぎに叩き起こされ、4時頃にまた一度目が醒めて、再度寝て9時頃起床。暫くぼーっとしたあと、忙しさのあまりに出来なかった買い物巡りをする。以下、その収穫。

 本日のお買い物
1,『[el]』(elf・PCゲーム・18禁)
2,『魔法使いになる方法 〜夢見る星の物語〜』(TGL・TGL2000シリーズ・PCゲーム)
3,柴田よしき『PINK』(双葉社)※10/5のサイン会用
4,北川歩実『もう一人の私』(集英社)
5,『SPACE COWBOYS MUSIC FROM MOTION PICTURE』(wea japan・CD)
6,倉阪鬼一郎『悪魔の句集』(邑書林・邑【新世代句集叢書】)

 バイクで出発する。まず職場近くにあるガソリンスタンドで給油し、元バイト先の書店で定期購読のみ二冊購入し、それから上野の某店まで走って1と2を入手。久し振りにelf作品を発売日から遅れて購入したが、要はそのくらい期待が薄まっているのである。2は、某氏がシナリオで関与されていると確認したので。というわけで買いました>某氏。
 そこから一旦秋葉原を素通りして、神田三省堂本店へ。柴田よしきさんのサイン会があるので、その為に3を再度購入し、更に元バイト先で入荷に手間取りそうだった4も拾う。ここでの用事はそれだけなのだが、しかしミステリ・SF関連書籍のフロアを眺めていると、他にも読みたい新刊を沢山見付けてしまい悩む。取り敢えず倉知 淳『壺中の天国』は行き付けのところで買うとして、イアン・マキューアンなどハヤカワの海外物を衝動買いしてしまうか否か。……煩悶した挙句、全て一旦見送った。そもそも財布にあんまり入れてこなかったし……。
 来た道を秋葉原まで戻り、某ソフト屋へ。ここでは貯まったポイント分で一枚だけCDを買うつもりだったのだ。あちこち巡った挙句、当初から候補に挙げていた5をレジへ運ぶ。今年秋から公開予定のクリント・イーストウッド監督・主演作品のサウンドトラックである。何故公開前に、と思われるだろうが、実はこれ、サントラと言うよりイーストウッド選曲・ワーナー所属ジャズメンによるジャズ・オムニバス作品と言った方が正しい。ギル・ゴールドスタインのアレンジを中心に持ってきたり、ジョシュア・レッドマン(テナーサックス)とブラッド・メルドー(ピアノ)をフィーチャーしたり、挙げ句の果てはフランク・シナトラ&カウント・ベイシーという驚異の組み合わせによる『Fly Me To The Moon』(エヴァのEDテーマ、と説明すると解りやすいか?)を収録している凄まじさ。前述のジョシュアとメルドーは、聴いてみたいと思いつつ手を出しあぐねていたアーティストでもあったので、コストパフォーマンスの高さから結局これに決めた次第。あくまで映画を演出するための楽曲なので、私が普段好んで聴くようなアグレッシヴなものはないものの、非常に味わい深い一枚。お買い得。ちなみに輸入盤ならなおお買い得でしょう。
 ここまで凡そ二時間。強行軍を終えて帰宅すると、bk1で注文しておいた6が着いていた。これは早めに読もうと思う。

 食後、今日は休息と決めたので遠慮なく『[el]』をプレイしてみる。……古い。プログラムや絵は兎も角、シナリオが。冒頭の3DCGは案の定鬱陶しい出来だし。しかしここのソフトは古い物もそれなりに味があるので、簡単に切り捨てたりはしないが。内容もSFを基盤にしたミステリーのようだし、この先に期待したい。……していいのか?

『[el]』をインストールしたときに危機感を覚えたので、ハードディスクに格納したMP3を少し整理することにする。あまり聴かないものをCD-Rに焼いて、元のデータは削除……しようと思ったのだが、いざとなると迷う迷う。結局1.5GB程度しか開けられなかった。取り敢えず、後々整理しやすいようにMP3 JUKEBOXのライブラリだけは一旦白紙に戻した。最終的に何処まで減らせるやら。それにしても、凝り始めて一年も経たないパット・メセニーが既にCD-R数枚分に及んでいるのが我ながら凄まじい(オリジナル作品をほぼコンプリートしてしまったんだから当然ではあるが……)。

 この日記、明日からまたちょくちょく短くなるでしょうが、御容赦下さい。気晴らしにもなるのでここの更新を止めることだけは多分あり得ません。


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遠くに行きたい……

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