2000年11月上旬の日常
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2000年11月1日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day01――とうとう11月である。ぎゃああ。
芦辺 拓・編/鮎川哲也・監修『本格推理マガジン 絢爛たる殺人』(光文社文庫)所収・宮原龍雄・須田刀太郎・山沢晴雄『むかで横丁』読了。
先日のスピード違反に関する手続のため、午後一番で警視庁交通課分室へ。経験者である親父の話に拠れば早く済む筈だったのだが、何だかんだで三時間ほどを費やす。裁判所が手間取りすぎ。全体的に、この辺りの行政は改悪傾向にありませんか。なんか手続の手間が余計にかかっているような気がするぞ。
本日のお買い物、というか以前注文して今日届いた物。
1,ジョン・バーナム・シュワルツ『夜に沈む道』(早川書房・ハヤカワノヴェルス)
店頭で見たとき興味を抱いたのと、bk1である注文方法を試してみたかったのと二つの理由から突然購入する気になったのだった。24時間以内発送の書籍だったが、注文は先週土曜日の深夜(煮詰まってたんです……)。少々時間を食いすぎているのは、恐らく向こうで確認に手間取ったからだろうな。クレジット・カードの使用で蓄積されるポイントを利用しての購入なのだが、急ぎの注文には使わない方が良さそうである。それにしてもJCBのポイントは使い勝手悪すぎるぞ。
それと、もう一個書籍小包で届いていた本。
2,柴田よしき『象牙色の眠り』(廣済堂出版)※サイン入り
柴田よしきさんのサイトで行われた10万カウント達成記念プレゼントにて当選したもの。本の選択権はこちらにはなかったのだが――ある意味狙い通りだ。ともあれ、ありがとうございますー。昨日言及した『坂物語り』、大倉らいた氏自身の公式サイトを発見。で、どうやら本当に『坂物語り』としての公式サイト発足が決まっているらしいのだが……相変わらずアドレスの記述がないし。そもそも自身の名前を掲げたサイトがあるのに、何故著書で一言も触れていないのかが不思議ではある。アドレスが長い……というのは理由にならない。
内心、そのうち鮎川哲也作品オンリーのアナザーサイト作ってみたいなー、と思ったり……思っただけ。誰か作ってくれたら助かるが。
……眠い。他に何もしていない分、エンジンの回転数は上がっている気がするんですけどね。
2000年11月2日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day02……昨日までの微妙な忙しなさと打って変わってきっばりと暇な日。篠突く雨の音を聴きながらひたすら本を読む……なかなか一冊が終わらないのは、やたら内容が濃い所為である。読書生活のリハビリのつもりだったのだが、駄目です。これはハードすぎます芦辺さん。
本日のお買い物
1,田口ランディ『アンテナ』(幻冬舎)
――店頭で突如惹かれてしまいました。内容と、表紙に。ええ表紙ですよ表紙。いけませんか。芦辺 拓・編/鮎川哲也・監修『本格推理マガジン 絢爛たる殺人』(光文社文庫)所収・坪田 宏『二つの遺書』、宮原龍雄『ニッポン・海鷹(シーホーク)』読了。
……やっぱし粗筋を書くと大変だよう。
謎が二つ。最近、ジャストネットのアカウントでのメール受信が、実際より遅い。昨日記念企画のフォームを受け取っていて気付いた。そして、ジャストネットのサービスを利用した送信フォーム、独自のページにしたものから送っていただいたものは、メールアドレスが書き込まれている場合、それが「送信者」の欄にちゃんと反映されているのだが、日記に併設したフォームでは何故か私のメールアドレスになってしまっている。因みに一周年企画の方はきちんと反映されている……訳解らん。ソースの記述は大体一緒の筈なんだが。実害がないから別にいいんですけどね。……いや、メール受信が遅いのは実害があるな。フォームの動作確認をするとき、一時間近くタイムラグがあるのは非常に困るぞ。どうしたものか。……やっぱり、「@masashi.ne.jp」アドレスを取得するか。
ついでにフォームの送信ボタンを押したあとに表示されるページのアドレスが狂っていたままになっていたのを一部修正する。日記の過去ログ全部が間違ったままになっているのだが、一気に直しても更新手続きだけで偉い騒ぎになるので順次行います。送信後、「ページが表示されません」と出ても悩まないでください。取り敢えず、「最近の日常」と11月最初のログに併設した送信フォームは修正しました。言った矢先に契約してみたりして。というわけで、アドレス一個増えました。tuckf@masashi.ne.jpでおます。従来のジャストネットのアドレスも併用しますが、今後私からの返信は基本的にこのアドレスで行うつもりですので宜しくお願いします。アドレス帳などに登録されている方も、出来ればtuckf@masashi.ne.jpへ変更してください。取り敢えず何の用もなくても試しに送っていただけると嬉しい。
2000年11月3日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day03本日のお買い物
1,森岡浩之・原作『星界の紋章【特別編】』
2,森岡浩之・原作『星界の戦旗 Volume.02』(以上、バンダイビジュアル・DVD Video)
3,矢野顕子『Home Girl Journey』(Epic Records・CD)
1は全13話で放映された「〜紋章」シリーズのダイジェスト版。全巻持っているのに敢えて購入したのは、本放送でカットされた部分が再現されていると聞いたからである。既に相当繰り返し見ているのだが、そんな訳で早速鑑賞。……エッセンスを抽出するとラフィールが異様に可愛く見えるということを発見した。
3は久々のピアノ弾き語りアルバム……の筈なのだが、間に殆ど弾き語り中心の『ホーホケキョとなりの山田くん』、ピアノトリオ編成を中心としたライブ・ベスト・アルバム『TWILIGHT』、ピアノの露出が激しい『LIVE Beautiful Songs』があった為に、実際ほど久々という気がしない。年々声も表現も透明度を増してはいたが、ここまで来ると天井はないのかと空恐ろしくなってくる。選曲が『Beautiful Songs』と一部重複しているのも面白い。例によって外れのない高品質ぶりだが、私は大貫妙子のカバー『会いたい気持ち』がお気に入り。
このアルバムに関して、ちょっと驚いたこと。9曲目の『Photograph』、これのオリジナルを演奏していたのが、「Oh! Penelope」というグループ。二人のユニットなのだが、これは元々「詩人の血」という三人組から一人が脱退したもの。実は私、この「詩人の血」を聞いていた。当時、ラジオで彼らのライブに関するCMを流しており、そのBGMとして使用されていた曲に異様に心惹かれて探し回り、『花と夢』、『i love “LOVE GENERATION”』という二枚のアルバムを購入した。聴きたかった曲は前者に収録されていたが、完成度は当時の最新作であった後者の方が高く、そして双方ともポップス路線にありながら独自のカラーと高い完成度があり魅力的。そんなわけで、暫くは気に懸けていたのだが、いつまで経っても音沙汰が無くそのうちに忘れてしまっていたのである。
今回のアルバムで思い出したついでに、ネットワークで検索して調べてみた。彼らは『i love〜』を最後に「詩人の血」というユニットを凍結し、「Oh! Penelope」という二人組として活動を開始したものの、シングル数枚とフルアルバム一枚のみで結局解散してしまったらしい。その後、ギター担当の渡辺善太郎は様々なアーティストに楽曲の提供・プロデュースといった形で活動し、ヴォーカルの辻 睦詞は新たなソロ活動に向けて準備をしているそうだ。詳しくは名前にリンクしたアドレスを参照のこと。しかし、本当にいい雰囲気を持ったグループだったんだけどなあ。矢野顕子が採用した『Photograph』もいい曲だったが、私は最初に捜していた曲『春のまま』(『花と夢』収録)と、『気球』(『i love〜』収録)という曲がお気に入り。辻氏のオリジナル作品、注文してみようかとちょっと思う。芦辺 拓・編/鮎川哲也・監修『本格推理マガジン 絢爛たる殺人』(光文社文庫)所収・鷲尾三郎『風魔』読了。コンプリート。
昨年お気に入りだった連続ドラマ『TEAM』のスペシャル版が今夜放映された。草なぎ剛演じる風見と西村雅彦演じる丹波のその後と新たな事件を描いた新作。『踊る大捜査線』、ドラマ版『ナニワ金融道』で知られる君塚良一の、随所に伏線や効果的な人物を配置する手腕が今回も冴えている。些か事件の展開が平板すぎる気もするが、この尺で更に少年課課長と入籍、間もなく親になる丹波の苦しみと、水野美紀演じる丹波の妹・綴の過去の事件に纏わるエピソードとを盛り込んでいる関係上、下手に謎を盛り込むよりは利口だった、と言えるのだけれど、物足りなさは禁じ得ない。そしてシリーズに準じたラストシーンの銃声の幻聴も余計。とは言え、相変わらずよく固まった人物造型・ストーリーテリングの巧みさで楽しませていただきました。更にこの後を描いて欲しいか、と聞かれると素直には頷けないが……もう、これでいいでしょう。変に仲のいい丹波と風見という構図は面白みに欠くし、今後は両者が少年事件に携わる状況を設定するのが難しくなるだろうから、あまりこじつけめいたことをしてこの精度を壊さないで戴きたい、という気持ちがある。
2000年11月4日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day04昨晩はその後、一緒に同人企画を行っている某氏と色々設定などを煮詰めながら、その某氏のサイトにある妙なCGIに嵌ってしまい、なんやかやで数日ぶりに午前四時頃まで起きていた。目醒めてもどこかふわふわ。
午前11時頃、自宅近くの駅にて芦辺 拓さんと落ち合う。所用にて東京まで見えていたのを、色々とお話もあるので電話で連絡差し上げて、こちらまで足を運んでいただいたのである。朝食が済んでいないという芦辺さんに、折角だからと近所の行き付けのお店に案内しようとしたところ、どちらも開店前。結局自宅近くのルノアールに腰を落ち着ける。そこで来年実現に移す予定の企画に関することを中心に話を伺ったり意見を交わしたりするが、殆どここでは書けない内容なので省略する。一時近くまでそこで駄弁ったのち、先程行き損なった(というか、最初に訪れたときに一服しているマスターに見つかったため行かないと拙いなーという気になった)うどん屋にて昼食。ついでに「一回お会いしてみたい」と言っていた母親まで呼び出してみる。話の内容は前に準ずる。
その後、こういう機会でもないと近所にいる私はなかなか訪れない、という理由もあって一部で著名な喫茶店「乱歩゜」へ向かう。途上に、かなり特殊な校舎を持つ小学校があるのだが、そこにこんなものが付設されていることに初めて気付いた。――縮小写真だと見辛いので、クリックして拡大して御覧戴きたい。デザイン的な面だけ見れば、芦辺さんの著作『和時計の館の殺人』に登場する塔時計のミニチュア版。但し、芦辺さんが言うにはこれは12時間制に無理矢理和時計を当て嵌めたもので不正確だとのこと。しかし折角の発見なので撮影する。
肝心の「乱歩゜」は名前からイメージされるおどろおどろしさやマニアックさはなく、装飾過多だか落ち着いた町の喫茶店といった風情。BGMがジャズでマイルスのポスターが貼ってある時点で私は気に入った。お茶を飲みながら、ここでは割と穏当な(?)ミステリの話をする。歓談ののち、また最初の駅まで芦辺さんを案内しつつ自分も普段は目に留めないような墓碑を眺めたり。桜並木を抜けて駅まで出、そこでお別れした。田中芳樹『夏の魔術』(講談社ノベルス)読了。ここに記したものを別ファイルに格納しました。
――で、感想からちょっと離れたところで改めて叫ぶ。私はこのシリーズが大好きなんじゃーっ!!!
2000年11月5日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day05恩田 陸『puzzle』(祥伝社文庫)読了。そのついでに、かねてからの懸案だった「若おやじの書斎」の全面リニューアルを敢行する。以前のように感想を記したもの(記すつもりのあるもの)のみ挙げるのではなく、購入した本全てを並べることにした。感想のページは著者ごとに作り、創作への負担を軽減するため粗筋・感想とも成る可く簡略に記すよう心懸ける。まだ編集途中ではあるが、折を見て少しずつ完璧なものにしていきたい……しかし、多分凄まじい量になるだろうねー。旧来のものは、感想のサルベージが終了するまで見られるようにしておき、サルベージ完了次第抹消します。
――実はその前に倉阪鬼一郎『悪魔の句集』(邑書林)も読み終えているのだが、こちらはどー感想を書いていいものか迷いがあるので略。
しかし、この新しい記述方式は、如何に私の身辺に未読書籍が積み上がっているかを改めて白日の下に晒すだけのような気がしなくもない。言っておきますが、遙か昔に読んだけど感想を書いていない、というのも沢山入ってますからね。今日の本題は、某氏と企画している同人活動に関連したデザインの作成なのだが、そんなわけであまり進行せず。取り敢えず某氏担当のものについてはデザインが纏まってきたのだが――猫だなこれは。
他に特に書くネタありませんー。リニューアルの状態でも確認して楽しんだってください。
2000年11月6日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day06本日のお買い物
1,竹本 泉『あおいちゃんパニック!(1)』(メディアファクトリー・MF文庫)
2,『こみっくパーティー コミックアンソロジー Vol.5』(スタジオDNA・DNAメディアコミックス)
竹本 泉なら既に持っていようと買う。まして雑誌掲載時のカラーページが復刻されているとあれば尚更だ。今日もお絵描きの続き。やはりブランクがあると感覚が狂う。加えて、淡々と『書斎』に記事を追加する。今日は芦辺 拓・編/鮎川哲也・監修『本格推理マガジン 絢爛たる殺人』(光文社文庫)の感想を日記から切り取って纏め、更に北村 薫氏の項目を追加したり。――しかし、短篇集はやっぱり全体的に長めですな。切れ切れにやっていたから気付かなんだ。
最近、メールのメインをtuckf@masashi.ne.jpに切り替えた途端、tuckf@ma3.justnet.ne.jpの方に個人名義を使ったDMが届くようになった。何故だ。全てネットビジネスへの勧誘。簡単に収入が得られる云々より前に文面ぐらい推敲してから送ってこい、というのもあった(「掲示板をご覧になって投稿しました」ってあーた……あまりにも素晴らしいので、このメールだけは保存してたり)が、どっちにしても参加する気はない、当然だけど。これから送ろうと思っている方、一応相手がミステリ系の読者であり作家志望であることを念頭に置いて送っていただきたい。
二階堂黎人・編『密室殺人大百科(上) 魔を呼ぶ密室』(原書房)より久々に。鯨 統一郎『閉じた空』、谺 健二『五匹の猫』読了(レビューは2000/11/9付けで別ファイルに格納しました)。
……やっぱし長いよな。
えー、既にお忘れの方もあるかも知れませんが、公開一周年企画、ぼちぼち発送を開始いたします。11日になり次第企画そのものがなかったように振る舞い始めるつもりですので、申し込むつもりがおありの方はそろそろお願いいたします。しかしやはり私はメールの文面を考えるのが一番の苦手だ。←だからずーっと滞らせていたのでした……すみませぬ。
2000年11月7日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day07日本シリーズの期間中に福岡ドームを貸し出したかどで、ダイエーに三千万円の制裁金が課せられたんだそうな。へー。野球ってそんなご大層でお偉いものなんだ。知らなかった。三年前の契約で、しかも何処が日本シリーズに参加するか解らないというのにそんな義務を優先させるわけやね。
先日、新たに追加したメールアドレスの契約先から文面での契約書が届く。ちょっと驚くぐらいに大きな封書で、中には契約内容の文面と簡単な設定方法に関するガイダンスと……シール式のマウスパッド。このマウスパッド、確かサービス開始当初に先着500名限定で配布すると告知していた奴ではなかろうか……?
――暫く日記のトップにバナーを貼っておこうと思う。本日のお買い物
1,柴田よしき『炎都 City Inferno』(徳間文庫)
粗筋だけ読むとジャンルがよく解りません、この作品。敢えてカテゴライズを避けたんだろうか。二階堂黎人・編『密室殺人大百科(上) 魔を呼ぶ密室』(原書房)より、二階堂黎人『泥具根博士の悪夢 魔を呼ぶ密室』読了(レビューは2000/11/9付けで別ファイルに格納しました)。
――今日はちょっと刺々しいですか? たまたまそういう内容が重なっただけですので、深読みされませんように。気分はそれなりに好調でおます。昨日まで着手していたラフを一旦脇に置いて、また短編小説書いたりしてますが。で、その気晴らしにまたしても「書斎」に追加。懸案だった『ジャーロ1』レビューを纏めました……って、ヘンリー・スレッサー『臓器移植』の感想だけ書き忘れてたっ?! ……慌てて追加する。何を寝ぼけていたのだ私は。結構好きなエピソードだったのによう。
2000年11月8日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day08昨晩、現時点までに記念企画に応募いただいた方にデータをお届けする。ちょっとだけ気が楽になった。ふう。
本日のお買い物
1,黒田研二『ペルソナ探偵』
2,霧舎 巧『ラグナロク洞 《あかずの扉》研究会影郎沼へ』(講談社ノベルス)
3,小池田マヤ『バツイチ30ans(2)』(竹書房・BAMBOO COMICS)
ルーティンワーク化してコメントするのが面倒臭くなっているわ。
職場からの帰途、CDを購入するつもりで秋葉原まで足を伸ばす。エンヤのニューアルバムが10日発売予定だと今日初めて知ったので、それも一緒に買うつもりで前日入荷分が店に並ぶ夕方まで訪問を遠慮していたのだが。――既にお気づきだろう、今日は8日で前日ではない。それ自体馬鹿な勘違いだが、私を待ち受ける罠がもう一つ存在していた。
10日発売予定、ではなく、10日入荷予定だったのだ――つまり、発売日は11日。
意気消沈して、他に予定していたものも全て先送りにする。3 Views……近藤等則……マイルス……まだアメリカの大統領は決まってないようで。
帰宅後、埋めてしまった『密室殺人大百科(下)』を発掘するついでに、棚卸しを開始する。一度にやると文字通り夜が明け――ても終わらないので、一日段ボールひと箱を目安にじわじわとデータベースに登録する。そうすることで、あとで目当ての本を捜しやすくするのが目的である。
にしたって、多い。箱を開け内容物をチェックし、エクセルで作成してある蔵書記録と照らし合わせてその都度「この箱にある」と記録していくわけだが、何だかんだでひと箱でも一時間程度は費やしてしまう。因みに本日登録したのはひと箱分、99冊。京極作品が大量に入っていなければもっと収まっていたんだろうけれど。良かったのか悪かったのか。高瀬彼方氏の文体が私に似ているんじゃなくて、私の文体が高瀬彼方氏のそれに似ている、と言うべきではと思う――色んな意味で。些末だけど。自己診断のためにも、早く読まないとねえ……うあああ(悶絶)。
二階堂黎人・編『密室殺人大百科(上) 魔を呼ぶ密室』(原書房)より、鮎川哲也『マーキュリーの靴』、高木彬光『クレタ島の花嫁 贋作ヴァン・ダイン』、ジョン・ディクスン・カー『デヴィルフィッシュの罠』読了。無論ロバート・エイディー『密室ミステリ概論』も読んだが省略。(レビューは2000/11/9付けで別ファイルに格納しました)
――処で、これの最初の一篇の感想っていつ書いたっけか私。あまりに間隔がありすぎると原稿捜しも切り貼りも大変なのよう……と言いつつ今日も「書斎」所々更新。色々やっていたらラフはおろか短篇まで滞る始末。
2000年11月9日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day09まともにレビューをするようになってからまた日記が長くなってます。ごめん。
本日のお買い物
1,井上雅彦・監修『異形コレクション ロボットの夜』(光文社文庫)
一個ぐらいマXチテーマがあるんじゃないかと睨んでます……嘘。……じゃないか。二階堂黎人・編『密室殺人大百科(下) 時の結ぶ密室』(原書房)より、愛川 晶『死への密室』、歌野晶午『夏の雪、冬のサンバ』、霞 流一『らくだ殺人事件』読了。(2000/11/12付けで「書斎」に格納)
上巻を一通り読んだあとだと妙に寛容になっている気がする。罠か?
今日も今日とて棚卸し。箱二つ、都合150冊分ぐらい処理する。痛快!世界の冒険文学シリーズを発掘し、ちょっと読みたくなった。しかし仕舞う。その代わり噂の高瀬彼方『カラミティナイト』を引き揚げた。――んなことしている間にもう十時過ぎてるじゃねーかっ。今日も殆ど執筆等が進んでないじゃないかっ!!! そして更新箇所多すぎて何処を更新したのよう解らんぞっ!!?
2000年11月10日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001101~.htm#Day10本日のお買い物
1,ジョン・ディクスン・カー『ビロードの悪魔』(ハヤカワ文庫HM)
2,藤原伊織『ダックスフントのワープ』
3,柴田よしき『紫のアリス』(以上、文春文庫)
4,Medeski, Martin & Wood『The Dropper』(東芝EMI・BLUE NOTE・CD)
5,3 Views Producers『3 Views』(Victor Entertainment・3 Views・CD)
6,Enya『A Day Without Rain』(wea japan・CD)
1はbk1で紀田順一郎氏の新刊を予約注文するついでに頼んだもの。何故かというと、一冊のために送料を支払うのが業腹だったから。他にももう一冊、カーを注文したのだけれど、そちらは手続遅延の連絡メールが来ており、非常に不安。
4〜6のセレクトは、我ながら狂っております。4は試聴機に入っているのを一曲聴いて、衝動買い。オルガンを核としたジャズトリオだが、曲の構成はHIP-HOPというかアバンギャルドというかアグレッシブというか、兎に角刺激的。5は先日からひつこく言及している、村上ポンタ秀一・佐山雅弘・村田陽一という三名のミュージシャン・プロデューサーによる新レーベルの第一弾アルバム。『この団結は“癒しの音楽”に紛れた曖昧な音楽業界や、本物を知らないヴァーチャルな世界に生きる若者たち、コンピュータだけでプロになった音楽家たちに対する、まさに“ミュージシャンズ・ミュージシャン”からの挑戦状である』(公式サイトより)というコメントにも表れているとおり、微妙に昨今の音楽性とは異なったスタンスを体現したアルバムである。――で、6はその“癒し系”のいわば原点のようなアーティスト・エンヤのニューアルバム。下から上へ行くほど攻撃的になっているという。
早速初体験の4から聴き始めたが、これはヘッドフォンで聴いた方が衝撃が強そうなので、夜中の作業中のBGMとすることにした。で、取り敢えず5へ。編成としてはPONTA BOXプラスホーンセクションだが、この面子がやっているだけあって音の厚みが凄い。収録されているスタンダードは比較的原曲に近いアレンジだが、演奏者が演奏者だから妙に迫力があるし。テレビも見ている関係上、どのCDも全部は聴いていないが、当分楽しめそう。
――ともあれ買いましたよー>近田鳶迩さん。二階堂黎人・編『密室殺人大百科(下) 時の結ぶ密室』(原書房)より、斎藤 肇『答えのない密室』、柴田よしき『正太郎と田舎の事件』読了。(2000/11/12付けで「書斎」に格納)
「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)。
でも書かないと落ち着かないという日もあるのよ……困ったことに。