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キバヤシ@ザ・ワールド

停止掲示板連続書き込みログ
しょの9

百六十一日目〜
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百五十一日目 羅宇賀一博の雨
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月21日<木>23時09分
 宇田川はいつもの角を曲がって、いつも通りに階段の前に置いてある三輪車を脇にどけた。今日は羅宇賀先生との打ち合わせの日。先生によればかなり自信があるらしく、昨日の電話でも終始御機嫌で得意の皮肉交じりの笑い声もいつも以上に多く聞こえてきた。とあるマンションの13階が仕事場だ。
 ピンポーン!
「先生、宇田川です。原稿の打ち合わせに来ました」
「入りたまえ」
変わらぬ不遜な態度が目に見えるような声が答える。ドアをひくとそこには珍しくガウン姿の羅宇賀先生がワイングラスを片手に立っていた。
「や、先生、どうしました」
宇田川はちょっと驚いた。先生は部屋の中でも著作の写真と同じく黒のコートと黒い傘を手放さない人なのだ。それが今日はまるでドラマの田村正和のような格好だ。
「宇田川君、まだ気づかないのかい?」
「は?先生の格好ですか?」
「違うよ。わからないならこっちへ取り合えずあがってこっちへおいでよ」
「はあ」
私は素直に靴を脱いで先生の方へ向かった。その時だ!
「あっ!」
したたかに顔を打ちつけてしまった。そう、そこには巨大な鏡があったのだ。

図1        /
    巨大鏡→ /   ○←先生
        /         

         ○
         ↑私

「そう、すでに僕はヒントを与えていたはずだよ。ガウンを見てよ。ほら、左前だろ」
「せ、先生……」
私は狼狽した。先生の意図が全く掴めなかったからだ。続いて発しそうになった言葉を制すように先生は切り出した。
「そう。君の言おうとしている通りだ。こんなものに何の意味も無い。そうさ……トリックなんて悲しみしか生まない………ほら、このワインも実はグレープさ。知らなかったろ。社会は全て欺瞞に満ちている……僕の悲しみはそういうことさ」
「せ、先生……」
「帰れ!帰ってくれ!」
突然の大声をあげると羅宇賀先生はいつもは愛猫のパンサーのいる黒いソファーにどっかりとかけて頭を抱えてしまった。もうこうなっては何を言っても始まらない。私も先生との付き合いは長いほうである。ただ黙って家を出た。雨が降っていた。

161日目
百五十二日目 たまお
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月23日<土>00時45分
 昨日の推理ドラマは途中まで観ていたのですが、やはり次の朝を考えると起きていられませんでしたー。かなり後まで観たけどねえ。サンタの格好をしたのには意味があるはずだろう。サンタの衣装を入れた箱が違うという見え見えの伏線、うーみゅ、オカリナがわからんな。巨大テディベアも一役買っているだろうが。いつ解決編やるのかな?犯人当てや挑戦状は大好きなんだけど、騙されるというか驚かされるのが好きなので、そもそもこういう小説を読んでいてあまり自分の中で推理したりしなかったりする。100万円、知ってる方が取ったらオモロイな。

162日目
百五十三日目 風邪
屋敷芭 投稿日:2000年12月23日<土>23時08分
 ひきそうだ。だるだる〜。明日はもっとだるだるに過ごそう。昨日のタモリ倶楽部スペシャルで「21世紀に残したい空耳」をやっていた(笑)何だよ、その21世紀に残したいって。面白すぎ、だーはっは。ワタクシ的にはマイケル・ジャクソン「スムースクリミナル」(←タイトルはこんなん)の「パン 茶 宿直」がベストソングだな。マイケルも売れ過ぎて、今じゃ音楽より整形とか金持ってんなー話しか聞かなくなってしまってるが、ビート・イットとかやっぱりいいぞ。

 ツボに嵌る設定というものが人はそれぞれあると思うのだが、これから今更〜?なんて言われそうだが、キング「デッド・ゾーン」を読むのだ。さらば。

163日目
百五十四日目 黄昏
屋敷芭 投稿日:2000年12月24日<日>23時08分
●週間文春で「あの頃流行ったお店」という企画をやっていた(先週号)。懐かしいもんですな。「ジュリアナ」とか「もつ鍋」とか「荒木師匠」とか、ってこれは人間か。扇子持って踊るシーンをテレビで観たりすると、そりゃもうこっぱずかしいな。まあ、流行なんてものは昔もラッパズボンだのダッコちゃんだの、そんなもんなんでしょうが。それに今の社会だと他人の格好なんて全く見てないような気がするし。究極に例えてみるなら、江頭2:50のように黒タイツと裸でも道行く人は振り返りもしないのではないか。
●憑き物が落ちた。確かに古本というかミステリ・SFとも欲しい本がほとんど手に入ってしまいそんな感じの今日この頃。ネットを始めたのが去年の10月。たったの一年二ヶ月の間にスタージョン「一角獣・多角獣」、佐々木丸美完集、ハミルトン「フェッセデンの宇宙」、堀晃「梅田地下オデッセイ」、デミジョン「黒いアリス」などなど、欲しいものがほとんど集まってしまった。とても読むのが追いつくわけもないここの所でありました。改めてネットの力を感じます。
●本に対する妄執もそれで落ちてきたのか。来年はネットの時間も極力減らし、本を読む事に集中しようか…とも思う。

164日目
百五十五日目 初心
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月25日<月>22時05分
 ……………すっかり変わってしまっていた。そう、ここは「他」の目を気にする事なく、ただあるがままに自分に素直、いや勝手に書き込みをしているはずだった。最近の私は「見られている」ということを意識し過ぎていた。危ない所だった。もう少しで終了というのに一番大事な事を忘れる所だった。初心に還りたまえ。

あー、お気に入りのぶこうさんのHPが閉まってしまった(←ダジャレっぽい)。昨日はそんな事おくびにも出てなかったように思ったので、いきなり感が強い。もし自分ならどうだろう。こういう風にいきなり終わるのもやるかも知れない。

165日目
百五十六日目 
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月27日<水>06時53分
寝てそして起きた。

166日目
百五十七日目 へー。
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月27日<水>23時35分
 明日で仕事おわーり。疲れたぞっと。古本市はあちらに書いた通り。だだ疲れであった。夏に行ったときと同じになることは承知していたので、新宿は当然の如くパス。やはり正解だったようだ。カゴが当たって痛いんだ。ほとんど満員電車と同じ。ほんとに「何もない、あっても高い」。お祭り騒ぎに乗じて上乗せしてんじゃないのか!?と言いたくなった。サンシャインを見習え。
 帰りのバスで隣のおじさんが大いびき。しかも寄りかかってきた。やめろー。車内でそんなに寝ている人はいないぞー。おかげで頭痛。乗る前に食べたハンバーガーのピクルスがもどってきそうだった。うへえ。

167日目
百五十八日目 フェイドアウト
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月29日<金>00時12分

 「最初から始めて、終わりにきたらやめればいいのよ」そうしようと思う。

 これは岡嶋二人の某作品の言葉だ(細部は違ってるかもしれないけど)。これはそのまま岡島氏の言葉でもあったのだと思う。今夜は先日のぶこうさんにつづき、中村さんのサイトが更新停止になってしまった。残念である。ついこの間もクイーンjrの「黒い犬の秘密」を譲って頂いたばかり。本格主義で読書感想や日記も楽しみだった。御苦労さまでした。
 今まであまり考えもしなかったが、サイトの向こうにはごく当たり前に人がいる。そして人生は何が起こるかわからない。何事も無くなってみて気づく事が多い。20世紀も終わり近くなり日本もかなり変わってきていると思う。そういう事も影響しているような気がする。
 ここの宴ももう少し……。

168日目
百五十九日目 休み
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月29日<金>23時23分
◆目が覚めると一時過ぎだった。11時間くらい寝たかも。やはり疲れていたようだ。昨日の会社の締めの言葉も創業以来最高の出来みたいな事を言っていた。そりゃあれだけ忙しければそーでしょ。
◆古本狩り。
d「またたかない星」小泉喜美子(集英社コバルト文庫)50円
「ダーク 上」ジェームズ・ハーバート(早川文庫NVモダンホラー)100円
「ダーク 下」ジェームズ・ハーバート(早川文庫NVモダンホラー)100円
「影の谷物語」ロード・ダンセイニ(ちくま文庫)340円
Gさんより届き物。
「白い象の秘密」エラリイ・クイーン(早川文庫Jr)交換
「緑色の亀の秘密」エラリイ・クイーン(早川文庫Jr)交換
「黄色い猫の秘密」エラリイ・クイーン(早川文庫Jr)交換
ありがとうございますーーーー!
昨日書いたように「黒い犬」を中村さんより200円で買い、「赤いリス」「青いにしん」をKさんより交換で頂き、そして今日の三冊。さらに「金色」も既に交換が決定してたり。自分で買ったのは「茶色」だけであるが、それにしても完集まで一ヶ月くらいだぞ。うーん、恐ろしい。これを超える方法が一つだけある。それは新宿古本市で揃いを買えば良い。8冊12000円。ぐはっ。
◆来年の企画を考える。果たして可能だろうか。てゆーかここでやってちゃいかんだろオレ。あー、サイト作ろうかな。でも今の状態じゃー。

169日目
百六十日目 あと一日
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月30日<土>23時44分
◆よくよく考えてみると今年は祖父が亡くなっていたので喪中なのでした。
◆残す所あと一日です。道路はそれほど混んでいませんでした。ああ、また買ってしまったよ。来年はおさえる。ほんとだ。
d「蜘蛛の夢」岡本綺堂(光文社時代小説文庫)200円
d「魔術師」山田正紀(徳間書店・帯)400円
d「贈り物」レイ・ブラッドベリ他(角川文庫)100円
「謎の宇宙人UFO」横田順彌(角川文庫)100円
「いなごの日」ナセニェル・ウェスト(角川文庫)100円
「ダイナマイト円舞曲」小泉喜美子(集英社文庫)100円
「名探偵は千秋楽に謎を解く」戸松淳矩(ソノラマ文庫)100円
やっと戸松捕獲。表紙のダサダサにかなり前に買わなかったのだ。まだ「九回裏」もあるので探さねば。ぐはー。「剣と薔薇の夏」はどうなったんすかねえ>創元社さま
なんにせよ最後まで古本買ってましたな。
◆来年はせめて百冊読みたいぞ。電車に乗らないと量をこなすのはムズイのですが、まあ何とか。仕事がねえ、もう少し楽になればねえ、いいんですが。疲労してると字を見たくないのよねこれが。
◆ミステリ系サイトだけでなくほかでも色々と終わってるのではないでしょうか。21世紀がもたらす区切りの言葉は、今までの曖昧なもの断ち切る終わりの言葉。もしかしたら命さえ。
◆ちゅうわけで色々と御迷惑をおかけしました。過去ログまで取って頂いて何と御礼申し上げて良いやら。管理人さまには感謝感謝であります。そして偶然にも見られた方々にも感謝です。ここに書いたように私はそんなに善人ではありません。王様は裸だ!と叫ばずにはいられない男です。ときどき自己宇宙に埋没します。群れるのが苦手です。そのわりに何かを欲しがっています。満足などは永遠に有り得ないもの。それでもこれから少しずつ集めていきます。明日、約束の日。ではまた。

170日目
約束の日
鈴木狂歌 投稿日:2000年12月31日<日>14時37分


           『I can't speak facin' Japanese』


171日目

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