捕鯨ボートの製作

「捕鯨船”チャールズ w. モーガン”」の捕鯨ボート部分の製作記録です

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捕鯨ボートの製作  2

外板貼り方式での製作

 積帆船本体の作り方に近く、外板を1枚ずつ張る方法で製作しました。ただし、竜骨を組み立ててそれに外板を張るのではなく、ボートの内側の形に整形したブロックを芯にしてこれを包み込むように外板を張っていきます。実際のボートの構造に近い板の貼り方になるので、出来上がりのいリアルさがずいぶん違います。
この方式で7隻全部作ることにしました。

外板貼り方式 (1/1)

写真 解説
 まず、芯となるブロックと、組み立てにあたって芯を固定する台を用意します。
芯となるブロックは、積み重ね方式で作った船体そのままで。内側をくりぬいていないものを使います。

 外板をこの上に貼るので、その分小さく作ることを忘れずに。芯となるブロックには、中心線や、外板を貼るときのふちの位置などをあらかじめ書き入れておきます。
その上で、全体に蝋(ロウ)を塗りこんでおきます。これは後で芯を抜き取るときにはがれやすくするためです。

詳しくは、右にあげた本に書かれていますので、参考にしてください。本の説明は、参考図書のページに書いておきました。
  キールとなる角棒をセンターラインに沿って固定します。
角棒は0.8mmx0.8mm。お湯に漬けてやわらかくし、芯に沿って固定します。両側は台にしている木に穴を開けて差し込みます。右の拡大写真を参考にしてください。
   角棒をはずすとこんな感じになっています。細い棒ですから、お湯に漬けると簡単に曲げられます。
 次に、外板として貼る板です。厚さ0.5mmと薄いので、ヒノキの板は扱いにくく、なかなかうまく行きませんでした。すぐに割れてしまいます。
そこで、厚さ0.5mmのバルサ板を、カッターで2mm幅に細く切り分けて使いました。バルサ材は木目が無く、やわらかく、水に漬けなくとも芯となるブロックに沿って張ることが出来ました。ただし、ボートのふちの部分は強度の問題もあるので、0.5mmx2mmのヒノキ棒にしました。
 バルサ材の棒、0.5mmの厚さです。
 組みあがったボートの舳先部分を拡大しています。写真ではわかりにくいですが、キール部分がヒノキ棒(0.8mmx0.8mm)、ボートの本体部分がバルサ材(0.5mmx2mm)、ボートのふち部分がヒノキ棒(0.5mmx2mm)です。
  出来上がったボートです。ボート内の細かな造作はまだですが、ボートの形は出来上がりました。
先に作った積み重ね式の船体より、形も良いですし、本物に近い木目も見えます。手間はかかりますが。この方法で、7隻のボートを作成する事とします。出来上がった7隻を並べてみました。下の列の右から2番目が、もっとも工程の進んでいるものです。他の6隻は、ボート内の造作が遅れているため、少し船体が細く見えますが、工程が進めば、もう少し幅広の船体になり、7隻そろいます。
続き。

 

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