京都 鞍馬山の神社 愛

京都の北に鞍馬山があります。鞍馬天狗、牛若丸の鞍馬山です。鞍馬山に去年の暮れに行きました。

鞍馬山の神社

鞍馬山周辺には、貴船神社、由岐神社など、不思議な神社がいくつか、あります。鞍馬神社というのはないんですが、鞍馬山には「奥の院(魔王殿)」と言うのがあって、そこは神社の形式になっています。

鞍馬寺

鞍馬寺の本殿は、本殿金堂で、この本尊は「尊天」と言います。毘沙門天、千手観世音、護法魔王尊、これらを合わせて「尊天」と言うのだそうです。「尊天」という言葉はあまり聞かない言葉です。今風に言うと、「宇宙精神」のような感じを受けました。

鞍馬山は神社とか、お寺とかを超えた不思議な場所です。私は去年の暮れに、1回しか行ってませんが、「愛」というのを感じました。

鞍馬寺の挨拶

参道ですれ違う人が「こんにちは」と挨拶するんです。山ではよくある事ですが、神社、お寺ではそういう経験はありませんでした。だから、びっくりして、「あれ、知り合いかな?」と振り返りましたが、私は埼玉県在住ですから、知り合いなんているはずがありません。

帰ってから鞍馬寺に詳しい人に「鞍馬山は他人でも挨拶する習慣があるんだ」と聞かされました。

5月4日の鞍馬寺

あなたも私も、あの人もこの人も、
たがいに光り合い照らし合う、
明るい未来を信じ希(ねが)いながら、
一日々々を宝石のように大切に生きよう。

鞍馬山ケーブルカー入り口で、奥さんと二人で見た文章です。2007年5月4日。京都の鞍馬寺 光に向かって

京都の鞍馬山 mixiコメントゆきさんへ

由岐神社、ゆき神社と読みます。偶然の一致?世の中に偶然はありません。すべての出会いは必然です。というか、出会いに意味があると思った方が、人生は楽しいです。「一期一会

私の存在も、あなたの存在も意味があるんです。それに気づくか、気づかないか。その差だけです。

鞍馬山と愛

鞍馬山と愛はどんな関係か。

鞍馬寺の女性貫主、信楽 香仁さん

鞍馬寺の女性貫主、信楽 香仁さんの言葉です。
小学館の「古寺をゆく」シリーズの『鞍馬寺 三千院』に書いてありました。バンクバンド 櫻井さんの「to U」にも通じる、すべての命に対する愛が感じられます。

「自然の森にすっぽりと包まれた静かな山の夜明け。
小鳥の声、水の音、緑の香り、太陽のぬくもり等々、
大地から湧き上がる数知れぬ命の目ざめの波動が、
朝の祈りの声に和して、清らかに朗らかに、
いのちのさやぎが山に満ちる。

樹木の中に続く参道は、自然の命と溶け合う道であり、
一輪の花にも、小さな虫にも、
慈愛と智慧と活力を感じさせてくれる。
また、大いなるいのちに抱かれて、
すべてのものが共に生かされていること、
人間もその環の中の一員であると、
気づかせていただく道でもある。

ほの暗い森の中で、心を静めて、
尊天の声なき声に耳をすます時、
湧き上がるいのちの交響曲が聴こえてくる。
真実を見つめる智慧の光が輝く。
すべてを潤す水のような慈愛の心が湧いてくる。
小さな人間に秘められた無限の活力が呼び覚まされる。」

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。