ADHDとは、Attention Deficit / Hyperactivity Disorderの略で、日本語では「注意欠陥・多動性障害」と訳されています。 落ち着きのないとか物忘れが多い子ども、さらには大人でも整理整頓が上手く出来ないとか相手や場所をわきまえずにしゃべりだす、というようなことが病的な場合、ADHDと呼ばれます。

 正確にはADHDは、多動性、不注意、衝動性を特徴とする発達障害の一つで、多くの場合、注意力を維持しにくかったり、時間の感覚がずれていたり、さまざまな情報をまとめることを苦手とするという障害が共通しています。当然のことながら、日常生活に大きな支障をもたらすことになります。
 また、ADHDの症状のうち、多動性があまり顕著でない場合は、Hyperactivityという部分を取り去って、単にADD(注意欠陥障害)と呼ばれています。
 このような注意欠陥、多動性、衝動性などはいずれも幼少期の子どもには、多かれ少なかれ認められる症状です。しかし、それらの症状がその年齢からが考えられないほど目立ち問題となる場合に、ADHDと診断されます。とは言え、多動性がそれほど顕著でない場合には気づかれにくい場合も少なくありません。
 また、以前は子どもだけの病気と考えられていましたが、近年では、大人でもみられることが報告されています。



 
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