ADHDは小児期に発症し、そのうち約4分の1程度は大人になってからも症状が続くといわれていますので、長い生涯にわたってこの障害とつきあっていく必要があります。
 しかし、どんな障害でもうまく付き合う方法があるものです。優れたアイディアを思いつく能力、興味ある対象への強い集中力、大胆な行動力などを、上手く活かすことで、社会的に成功しているエンターティナーもおられます。また、歴史上の有名な人物のなかでも、今考えれば、明らかにADHDと思われる人物もいます。たとえば、「失敗は成功の母」と述べた発明王トーマス・エジソンやわが国では坂本竜馬もADHDの症状を抱えていたと考えられています。

 大切なことは、周りがADHDについて正しい理解を持つことです。ADHDは決して、「怠け者」でも「乱暴者」でもありません。むしろ、本人はADHDであることを認識して、大いに気にしていることが多いので、家族や周りの方々は暖かく接してあげることが重要です。そして、専門医の診察を受け、適切な治療を受けることです。
 また、同じような障害に悩まされている方がたくさんおられます。各種患者団体やWEB上で、情報交換することもよいことではないでしょうか。



 
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