ADHDは、注意欠陥、多動性、衝動性という発達障害を示しますが、具体的な症状としては、次のような症状があげられます。


■多動性(じっとしていられないこと・しゃべりすぎること):

文字通り動きが多く、じっとしていられない症状です。これは、目で見たものや聞こえてくる音、周りからの刺激などに反応して、つい体が動いてしまうというものです。つまり、本人が意識して動いているのではなく、いつの間にか動いているという状態です。
・落ち着いて席に座ることができない。
・手足をそわそわと動かし、椅子の上でもじもじすることが多い。
・走り回ったり、高いところにのぼったりする。
・おしゃべりが止まらない。
など



■注意欠陥(注意力・集中力に欠ける):

 ADHDの代表的な症状です。特定のことに意識を向け(注意)それを続ける(集中)ことができないため、次のようなことが起こります。
・細部まで注意を払うことができない、不注意な間違いをすることが多い。
・集中することが困難。
・話しかけても聞いていないように見える。
・外からの刺激に反応して簡単に注意がそがれる。
・忘れ物が多い。
・自分勝手に見える行動をすることが多い。
など



■衝動性(だしぬけに何かをしてしまうこと):

 通常であれば、何か物事をするときには、それをするとどうなるかについてある程度考えてから行動しますが、衝動性が強いと、その「考える」ことが困難となります。つまり考える前に行動してしまいます。
・質問が終わる前に出し抜けに答える。
・順番を待てない。
・他の人の会話に割ってはいる。
など


 人によって、注意欠陥が目立つタイプ、多動性・衝動性が目立つタイプ、さらにはそれらが混合したタイプなど、さまざまなタイプが存在します。


 
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