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ぎっくり腰の方へ
本ページの目次
1.以下、いずれかに当てはまる方へ
2.考えられる身体の状態
● 西洋医学の観点から
● 東洋医学の観点から
3.対処法
4.アイシングの方法
5.やってはいけないこと3つ
● 患部をマッサージすること
● 患部を温めること
● 飲酒
6.鍼灸の治療方針
7.「本質的な治癒」とは「身体の声」との調和
● 原因が解れば安心して対処できる
● 病気は身体からのお知らせ
1.以下、いずれかに当てはまる方へ
・腰が痛くて動けない。
・動くと激痛がでる。
・腰が痛くてき起き上がることもできない。
・腰が痛くて座っていることができない。
・安静にしていてもズキズキ痛む。
ほり鍼灸専門治療室では、このような方々が大勢いらしています。ご参考になれば幸いです。
2.考えられる身体の状態
● 西洋医学の観点から
・腰の関節の捻挫
・腰の筋肉の損傷
・腰の椎間板(骨と骨の間にあるクッション)の損傷
● 東洋医学の観点から
ぎっくり腰を起こした方は、それまでに負担を蓄積していたケースが多いです。内臓の疲れやストレスがあると、腰の筋肉が徐々にこり固まってきます(自覚のない場合が多いです)。そのピンと張り詰めていた筋肉に、最後の一押しとなる負荷が加わると、ぎっくり腰になります。
3.対処法
● なんとか動ける場合
早めに鍼治療を受けることをおすすめします。
● 痛みが強くて動けない場合
移動することが、かえって腰に負担をかける可能性があります。無理をせず、ご自宅で安静にしていてください。
そんな時は、ご自分で「アイシング」をしていただくのがベストです。以下、詳しいやり方を解説します。これをやると、だいぶ楽になります。
4.アイシングの方法
1.ビニール袋に氷を10~20個入れ、水を少々入れる。袋の口をしっかり縛る。
2.それを痛いところに当てる。最初の3~5分は、かなり冷たいですが、それ以降は感覚が慣れるので冷たさを感じなくなります。
3.15~20分ほど冷やしたら一旦外してください。長時間やり過ぎると凍傷になる危険があります。ご注意ください。
患部を冷やすことで、炎症によるダメージの広がりを抑え、痛み、熱、腫れをひかせることができます。痛みが強いときは、1時間ほどインターバルをとって、同じ手順を2~3回繰り返すと効果的です。
もし氷が無ければコンビニで買っていただき、袋に入ったまま使用してもかまいません。あるいは保冷剤でも結構です(冷却力はやや下がります)。
5.やってはいけないこと3つ
● 患部をマッサージすること
損傷している組織を引っ掻き回して、さらに壊すことになってしまいます。患部はいじらないようにしてください。
● 患部を温めること
炎症にはアイシングが良いと述べました。逆に温めると炎症は悪化します。良かれと思って、お風呂で温めてしまう方がいらっしゃいます。ご注意ください。
● 飲酒
炎症が起こっている時にアルコールを摂取すると、血管拡張して炎症が悪化します。寝違えが治るまで、飲酒は控えてください。私はこのあやまちを犯し、てきめんに炎症を悪化させた経験があります。(苦笑)
6.鍼灸の治療方針
● 痛みをとることを優先します。
炎症を起こしている患部を中心に施術します。1回から数回治療し、痛みが軽減してきてから、ぎっくり腰の原因である体質改善を図ります。
● 治るまでの期間
損傷の程度によりますが、多くの場合、ぎっくり腰の激しい痛みは数日で治まります。
7.「本質的な治癒」とは「身体の声」との調和
● 原因が解れば安心して対処できる
鍼灸で心身をととのえたうえで、養生法を実践していただければ、不調は着実に良くなっていきます。
私達の心身の状態は「これまでの生き方の結果」でもあります。不調の原因がご自分で解るようになれば、それを極力生みださないように気をつけることができます。
仮に調子を崩したとしても、原因が解っていれば不安や心配はありません。落ち着いて対処することができます。
また、そんな時こそ鍼灸治療の助けをかりてください。
● 病気は身体からのお知らせ
私は「病気や不調は身体の声」だと考えています。身体が「そろそろ疲れがたまってきてるよ、あまり無理しないで」と教えてくれているのです。その声を素直に受けとめ、治療したり、養生をすれば、こじれることなく回復します。
ですから病気は恐れたり、闘うものではなく、身体からのお知らせなのです。お知らせがなければ、大病するまで不調に気づけません。そう考えると、このお知らせは有難いものです。
身体の声と仲良く生活できるようになれば、安心と感謝の気持ちで生きていけるのではないでしょうか。そのようになっていけたら「本質的な治癒」だと思っています。
あなたが理想の人生を生きられるよう、お手伝いさせていただけたら幸いです。
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