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治療内容

本ページの目次

1.初診の流れ
2.鍼灸治療について
 ● 気の偏りを調整する治療
 ● 患部を中心に全身を施術
 ● ちょうど良い刺激が最大の効果を生む
 ● 西洋医学的・科学的効果について
 ● 効果の現れ方
3.養生法について
 ● 身体の養生法
 ● 心の養生法
4.治癒のプロセスと通院頻度の目安

1.初診の流れ

初診の方の治療は以下のような流れで行います。必ず予約時間ちょうどまでにお越しいただけますよう、お願い致します。

1.予診票への記入

まず予診票への記入をお願いします。現在の症状、過去にかかられたご病気、通院中の病院、服用中のお薬などについてお書きいただきます。

2.問診

症状について詳しくお尋ねします。いつから現れたのか? 思い当たる原因は? 特にどんな時につらいか? などについてお聞きします。

必要に応じて、良く眠れるか? 食欲は? 便通は? 冷え症ではないか? などもお聞きします。これらは体質を把握するためのご質問です。

3.身体の診察

腹診

その後、お身体を診せていただきます。東洋医学的診察法として、手首の脈、舌、腹の状態などを診せていただきます。

必要に応じて、骨格、姿勢、関節の可動域、動作による痛みの有無なども確認いたします。

4.治療方針のご説明

診察によって把握した病状・体質と、それをどのように治療していくのかをご説明します。

5.鍼灸治療

施術の所要時間はだいたい15~20分です。

6.今後の見通しの説明・養生のアドバイスなど

治療後に身体がどのように変化していくのかのご説明、日常生活上の注意点やセルフケアの方法などについてお伝え致します。

7.お会計・次回の日程

お会計をしていただき、次回の日程を決めていだきます。

以上が大まかな流れです。初回全体の所要時間は、40~50分です。2回目以降は30分程度です。

2.鍼灸治療について

● 気の偏りを調整する治療

東洋医学では、人体は気(エネルギー)が巡ることで生命活動が営まれると考えます。鍼灸は「気の偏りを調整する治療法」です。

よどんだ気が溜まっているところからは、それを抜くようにします。

気が不足しているところは気を補います。

解りやすいイメージに置き換えて「冷えているところは温め、熱を持っているところは冷ます」と理解していただいても結構です。それぞれの目的のための手技がありますので、それらを使い分けて施術していきます。

気の偏りが調整され、身体の隅々まで巡るようになれば、自然治癒力は最大限に発揮されます。ケガや病気は自ずと回復していきます。

● 患部を中心に全身を施術

では実際に、どこに鍼を施すのかというと、主に患部を中心に施術し、加えて患部以外の全身(手足、頭、背中、腰、胸、お腹など)にも施術します。

病状・体質によっては、症状が出ている部位と異なる部位に原因があることも珍しくありません。足のしびれの原因が腰にあったり、肩こりの原因が胸のつまりであったり、腰痛の原因が足の冷えであったり。

そういった場合には、こちらで総合的に判断して施術部位を決めてまいります。

● ちょうど良い刺激が最大の効果を生む

鍼灸は「たくさんやれば、その分効く」というものではありません。身体が求めている適正な刺激の質と量があり、それに過不足なくピッタリ合った施術が最も効果的なのです。

薬も余計に飲み過ぎてしまうと、かえって悪影響を及ぼします。料理の味付けも、濃すぎたら失敗です。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。ちょうどいいのが最善なのです。

その微妙な「さじ加減」は、長年の臨床経験に基いた感覚によって判断しながら施術させていただきます。

他にも、いろいろと疑問があるかと思います。『よくあるご質問』のページで、さらに解説しておりますので、ぜひご覧下さい。

● 西洋医学的・科学的効果

上記の説明は東洋医学の立場からですが、鍼灸の効果は西洋医学的・科学的にも解明されています。代表的なものとして、以下のようなものが挙げられます。

・ 血流の改善
・ 自律神経機能の調整
・ 免疫力の向上
・ 筋緊張の緩和
・ 痛みの緩和

血流改善について詳しくお伝えしましょう。下の画像は鍼治療後の手の温度変化をサーモグラフィーで撮影したものです。筑波大学での研修生時代に撮影したものです。

鍼による皮膚温の上昇

左手の「合谷」というツボに鍼を施した後、両手の血流が良くなり、温度が上昇した様子をとらえています。鍼を施したのは左手だけなのに、両方の手が温まるのが面白いところです。鍼灸は施したところだけでなく、全身に効果が及ぶことを示しています。

● 効果の現れ方

鍼灸は施術が終わった後から徐々に身体が反応してくるものです。反応が早い方は施術直後に変化を感じますが、翌朝になってから変化を感じる方もいらっしゃいます。

慢性的な病状に対しては、初回の治療だけでは変化を実感できない場合もありますが、時間を要する方であっても3~5回の施術で改善を自覚できるようになるケースが多いです。効果の現れ方には、お一人お一人の病状や体質による個人差があるものなのです。

3.養生法について

ほり鍼灸専門治療室では以下のような養生法をお伝えしています。私(堀雅観)がこれまで修得してきた東洋医学、西洋医学をベースに、独自の工夫を加えたメソッドです。

いずれもシンプルな方法ですが、私自身が日々実践し、また多くの患者さん達に実践していただき、効果的だった養生法です。個々の患者さんの病状・体質に合わせ、オーダーーメイドでお伝えしています。

● 身体の養生法

◆ 筋肉を柔らかくする部位別のストレッチ

ストレッチは非常に優れた養生法です。やり方さえ知っていれば、首、肩、背中、腰、脚など、全身どこでも伸ばして、安全にほぐすことができます。慣れてくると、その時ご自分の身体がどの程度こわばっているか解るので、体調のセルフチェックにもなります。

◆ 腰痛改善のためのコアトレーニング

以前、稲葉晃子先生から習ったコアトレーニング(体幹の筋力トレーニング)を参考にしています。私自身が腰痛だった時にも、非常に効果的だったメソッドです。

◆ 首や腰の負担を減らす姿勢づくり

バイオメカニクスに基づいた、頚椎、腰椎に負担のかからない姿勢をお伝えします。これを知っているのと知らないのでは、日々首や腰にかかる負担が全く違ってきます。

◆ 東洋医学の得意技、冷え対策

進藤義晴先生提唱の「冷え取り健康法」を参考にした冷え対策です。一般的に冷え症は女性に多いのですが、案外、男性でも多くいらっしゃいます。腹巻き、靴下の重ねばき、食べ物や飲み物の注意点などをお伝えしています。冷えは万病の元なので、非常に重要な養生法です。

◆ 呼吸法(リラックスと活性化)

いくつかの種類があります。坐禅を応用した呼吸法では副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる効果をねらいます。のぼせや不眠には大変効果的です。ヨガの呼吸法では、体内にプラーナ(気、エネルギー)を迎え入れ、心身を活性化します。

◆ 爪楊枝を用いた当てるだけの鍼

これは簡易式の鍼治療です。爪楊枝を鍼にみたて、皮膚をツンツンと刺激する方法です。思いのほか効果があり、頭痛やのぼせに有効です。子どもの不調全般にも有効です。

◆ 簡易式のお灸

ドラッグストアでも購入できる簡易式のお灸です。当治療室でもご購入いただけます。お灸はどのツボに施すかで、効果に雲泥の差がつきます。ツボの効能、位置は個別にお伝えいたします。

◆ 急性炎症にアイシング

ぎっくり腰や捻挫など、急性の炎症症状がある際には、アイシングは非常に有効です。痛みをやわらげ、炎症のひろがりを抑えることができます。

● 心の養生法

◆ 脳が休まる瞑想法

未経験の方でも始めやすい方法をお伝えしています。姿勢を正し、呼吸法を続けていただくことで、瞑想状態に入っていくことができます。意識のフォーカスを呼吸に向けることで、とめどない思考から離れることができ、脳が休まります。初めは5~10分から実践していただくといいでしょう。就寝前に瞑想していただくと深い眠りに入りやすくなります。不眠の方には特におすすめです。

● 自己の心をみつめる「心の浄化のワーク」

インド聖者サイマー師の教えを堀雅観が独自に体系化したワークです。今、ご自身のなかにどのような感情があるのか? なぜそう感じるのか? 本当に望んでいるのはどのような在り方なのか? それらをノートに書き出しながら、心の内をみつめるワークです。無自覚だった思考や感情を認識し、それを変えることができれば、引き寄せる人生も変わってきます。

4.治癒のプロセスと通院頻度の目安

最後に「どのようなプロセスを経て不調が改善していくのか?」と「通院頻度の目安」についてご説明します。

鍼灸治療後に改善がみられたとしても、数日経つと少しずつ症状が再燃してくることがあります。とくに慢性症状の場合はその可能性が高いです。そのため、再び状態が悪化する前に次回の施術を行うのが理想的です。それによって、さらなる改善が期待できます。

治癒のプロセス

ある程度の一進一退がありつつも、長い目で見れば徐々に治癒していくというのが、標準的なプロセスです。(図参照)

治療間隔が空き過ぎてしまうと、一度良くなった状態が「元の木阿弥」になってしまい、再度ふりだしから治療をやり直すことになってしまいます。

ですから、初回から3~5回目くらいまでは、あまり間隔をあけ過ぎずに通院していただいくよう、おすすめしています。改善がみられてきたら、徐々に間隔をあけても大丈夫です。通院ペースの目安は下記の通りです。

治療初期 ➡ 週に2~3回
改善しはじめてきたら ➡ 週に1回
さらに改善してきたら ➡ 2~3週に1回
予防、メンテナンスのために ➡ 月に1回

治療室のご案内

完全予約制です。お電話にてご予約を承ります。

● TEL:03-3454-7270
● 受付時間:10時~13時 / 15時~19時半
● 休診日:水曜日、日曜日、祝日
● 料金:初回 7,000円 2回目以降 5,000円
● 所在:〒108-0073 東京都港区三田3-4-18 二葉ビル804

        

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