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鼻の不調の方へ
本ページの目次
1.以下、いずれかに当てはまる方へ
2.考えられる身体の状態
● 東洋医学の観点から
● 西洋医学の観点から
3.なるべく早く対処した方が良いケース
4.鍼灸の治療方針
● 「証」を見極める
● まず症状をとることを優先し、その後に体質改善
● 治るまでの期間
5.根本的な原因
● 物理的ストレス
● 精神的ストレス
6.養生法が根本治療
● 身体の養生法
● 心の養生法
7.「本質的な治癒」とは「身体の声」との調和
● 原因が解れば安心して対処できる
● 病気は身体からのお知らせ
1.以下、いずれかに当てはまる方へ
・普段から鼻がつまりやすく、よく鼻水がでる。
・花粉症がある。
・冷えるとすぐに鼻水がでる。
・寒暖差が大きいと鼻がつまる。
・首や肩がこっている。
・頭痛もたまに、もしくは頻繁におこる。
ほり鍼灸専門治療室では、このような方々が大勢いらしています。以下、ご参考になれば幸いです。
2.考えられる身体の状態
● 東洋医学の観点から
鼻の不調は鼻だけの問題ではない場合が多いです。
普段から首や肩がこっている方は、首肩の気血(エネルギーや血流)の巡りが悪くなってきます。漢方の考え方では、そういうところに水毒(体内の汚れた水分)が溜まりやすくなります。
鼻水は水毒の排出ととらえることができます。また鼻づまりは、鼻の奥で浮腫(むくみ)が起こっている状態です。この原因も水毒です。
普段から精神的なストレスが多い方は胸につまりがあり、その影響で鼻に不調が現れやすくなっている可能性もあります。
東洋医学では「下半身が冷えると、のぼせやすくなる」という法則があります。こののぼせが鼻に影響しているケースも多いです。
● 西洋医学の観点から
上記のような身体の状態が続くと、徐々に鼻の不調が現れてきます。最初は軽い症状だけで済みますが、悪化してくると鼻の器質的疾患やアレルギー疾患に発展してしまいます。
3.なるべく早く対処した方が良いケース
以下のような場合には、それ以上悪化させないよう、なるべく早く対処されることをおすすめします。
・鼻の不調が気になって、仕事や日常生活に支障がある。
・徐々に悪化してきている。
・毎日、ストレスの多い生活を送っている。その状況を変えることが難しい。
4.鍼灸の治療方針
● 「証」を見極める
一通りお話をうかがった後、東洋医学的診察法で「証」を見極めます。「証」とは、自覚症状と身体所見(脈診、舌診、腹診、候背診)を総合したもので、個々の体質のようなものです。それが鼻の不調の土台となるのです。それらに基づいて、鍼灸治療を施します。
※医療機関で行う「診断」ではありません。
● まず症状をとることを優先し、その後に体質改善
まず鼻のつらさを軽減させることを優先します。そして対症療法だけで終わることがないよう、その後に鼻の不調の土台となっている体質の改善を図ります。
● 治るまでの期間
これまで長年にかけて心身に負担をかけてきた場合には、ある程度の期間がかかります。蓄積された負担が少ない場合には、比較的短期間で改善します。
5.根本的な原因
鼻の不調の根本的な原因には、以下のようなものが考えられます。その多くは日常生活のなかにあります。
● 物理的ストレス
・喫煙(呼吸器系への負担)
・首や肩のこりを放置している。
・冷たい食べ物や飲み物による水毒の蓄積、及びお腹の冷え
・飲酒(お酒も水毒の原因になります)
など
● 精神的ストレス
不安、心配、イライラがあると自律神経が緊張し(交感神経優位になり)、筋肉が硬くなり、血流が悪くなります。おのずと胸がつまるようになっていきます。
6.養生法が根本治療
日常生活のなかで、以下のような養生法を取り入れていただくことが、根本的な解決につながっていきます。お一人お一人の状態に合わせて、効果のでやすい方法をお伝えします。
● 身体の養生法
・喫煙をやめる、もしくは減らす。
・できる限り、空気を清浄にする。
・ウォーキングをして、のぼせた血を足に下げる。のぼせによる鼻への悪影響を改善させられます。
・首肩のストレッチをして、首から上の血流をよくする。
・飲酒を減らして、水毒を増やさない。
・冷え対策(腹巻き、靴下重ねばき、食事は温かいものにする)をして、水毒が溜まりにくい体質にする。
など
● 心の養生法
・呼吸法や瞑想をする。
・不安、心配、イライラの理由を見極める。
など
7.「本質的な治癒」とは「身体の声との調和」
● 原因が解れば安心して対処できる
鍼灸で心身をととのえたうえで、養生法を実践していただければ、不調は着実に良くなっていきます。
私達の心身の状態は「これまでの生き方の結果」でもあります。不調の原因がご自分で解るようになれば、それを極力生みださないように気をつけることができます。
仮に調子を崩したとしても、原因が解っていれば不安や心配はありません。落ち着いて対処することができます。
また、そんな時こそ鍼灸治療の助けをかりてください。
● 病気は身体からのお知らせ
私は「病気や不調は身体の声」だと考えています。身体が「そろそろ疲れがたまってきてるよ、あまり無理しないで」と教えてくれているのです。その声を素直に受けとめ、治療したり、養生をすれば、こじれることなく回復します。
ですから病気は恐れたり、闘うものではなく、身体からのお知らせなのです。お知らせがなければ、大病するまで不調に気づけません。そう考えると、このお知らせは有難いものです。
身体の声と仲良く生活できるようになれば、安心と感謝の気持ちで生きていけるのではないでしょうか。そのようになっていけたら「本質的な治癒」だと思っています。
あなたが理想の人生を生きられるよう、お手伝いさせていただけたら幸いです。
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