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皮膚症状がある方へ
本ページの目次
1.以下、いずれかに当てはまる方へ
2.考えられる身体の状態
● 東洋医学の観点から
3.なるべく早く対処した方が良いケース
4.鍼灸の治療方針
● 重症度と「証」を見極める
● まず症状をとることを優先し、その後に体質改善
● 治るまでの期間
5.根本的な原因
● 物理的ストレス
● 精神的ストレス
6.養生法が根本治療
● 身体の養生法
● 心の養生法
7.患者さんの感想
8.「本質的な治癒」とは「身体の声」との調和
● 原因が解れば安心して対処できる
● 病気は身体からのお知らせ
1.以下、いずれかに当てはまる方へ
・皮膚にかゆみ、湿疹、赤みなどの不調がでる。
・シャワーや手洗いでお湯がかかるとかゆくなる。
・乾燥すると皮膚がかゆくなる。
・湿気が多いと皮膚の不調がでる。
・身体が疲れてくると皮膚の不調がでる。
・精神的ストレスがかかると皮膚の不調がでる。
・すでに皮膚科に通っていて、塗り薬を使用している。
以下、ほり鍼灸専門治療室の治療方針をご案内いたします。ご参考になれば幸いです。
2.考えられる身体の状態
皮膚症状については、主に東洋医学的な観点からご説明します。
● 東洋医学の観点から
皮膚症状が現れる方は、普段から精神的なストレスが多く、胸がつまっているケースが多いです。漢方では気血(エネルギーや血流)の巡りが悪いところには毒(水毒、瘀血など)が溜まりやすくなると考えます。
また胸だけでなく、お腹に毒が溜まっているケースも多いです。それがまた、皮膚症状の原因になります。
これは東洋医学ならではのとらえ方ですが、皮膚症状は体内の毒を皮膚から排出しているとも言えます。つまり身体が自然にデトックス(毒の排出)をしてくれているのです。
皮膚症状はつらいですが、おかげで助かっている部分もあります。毒が排出されすに体内に留まったままであれば、内臓の病気になるリスクが高まります。
従って、皮膚症状の根本的な治療は毒をためないようにすることなのです。そのためには、後述する日常生活での養生が大切です。
3.なるべく早く対処した方が良いケース
以下のような場合には、それ以上悪化させないよう、早めに対処されることをおすすめします。
・仕事や日常生活に支障をきたすほどつらい。
・皮膚科の塗り薬を使っていても、なかなか改善しない。
・徐々に悪化してきている。
・日々の生活におけるストレスが大きく、無くなる見込みがない。
4.鍼灸の治療方針
● 「証」を見極める
お話を詳しくうかがった後、身体全体を診させていただきます。皮膚症状の程度を観察するとともに、東洋医学的診察法で「証」を見極めます。
「証」とは、自覚症状と身体所見(脈診、舌診、腹診、候背診)を総合したもので、個々の体質のようなものです。それが皮膚症状の土台となるのです。それらに基づいて、鍼灸治療を施します。
※医療機関で行う「診断」ではありません。
● 原因となる体質の改善を図ります
対症療法よりも、皮膚症状の原因となっている体質の改善を重視して治療します。胸のつまりを解きほぐし、お腹の冷えを温めます。それによって、デトックス(毒の排出)を促します。毒が減ってくれば、皮膚の状態も改善していきます。
● 治るまでの期間
これまで長年にかけて心身に負担をかけてきた場合には、ある程度の期間がかかります。蓄積された負担が少ない場合には、比較的短期間で改善します。
5.根本的な原因
皮膚症状の根本的な原因には、以下のようなものが考えられます。その多くは日常生活のなかにあります。
● 身体に毒を貯めてしまう生活
・飲酒、喫煙、食品添加物の多い食生活などは、直接、身体に毒を入れることになります。
・汗によるデトックス効果は大きいです。運動不足だったり、常にエアコンの効いた室内にいたり、入浴がシャワーだけだったりすると、汗をかきません。毒を出せる場面がありません。
・冷えがあると血流が悪くなり、身体に老廃物が溜まりやすくなります。これも身体の毒を増やします。
● 精神的ストレス
不安、心配、イライラがあると自律神経が緊張し(交感神経優位になり)、筋肉が硬くなり、血流が悪くなります。おのずと胸がつまるようになり、毒が溜まりやすくなります。
6.養生法が根本治療
日常生活のなかで、以下のような養生法を取り入れていただくことが、根本的な解決につながっていきます。お一人お一人の状態に合わせて、効果のでやすい方法をお伝えします。
● 身体の養生法
・飲酒、喫煙を減らす。
・食事はなるべく添加物の少ないものにする。
・適度に汗をかくようにする。運動をする、入浴ではお湯につかるようにする、など。
● 心の養生法
・呼吸法や瞑想をする。
・不安、心配、イライラの理由を見極める。
など
7.患者さんの感想
※効果の現れ方には個人差があります。
「お酒を控えるようにしてから、てきめんに改善」
M.H 様 32歳 男性
小学生の頃、アトピー性皮膚炎がありました。その後は治まっていましたが、30歳を過ぎてから悪化し、非常に苦しんでいました。皮膚科ではステロイドの塗り薬を処方されましたが、その場しのぎにしかなりませんでした。
そんな時、縁あって東洋医学の鍼治療を受けることができました。2~3回治療を受けた後、はっきり湿疹が改善しているのが解りました。
「身体の中の毒が皮膚炎につながっている」という説明には、目から鱗が落ちました。皮膚科ではそんな話は一度も聞いたことがありませんでした。
私は毎日のように晩酌していました。それが皮膚炎を悪化させていたなんて思いもよりませんでした。飲酒を控えるようになってからは、皮膚炎はてきめんに改善しました。生活習慣の大切さが良くわかりました。
やはり物事には理由があるのですね。原因と対処法がわかり、心から感謝しています。
8.「本質的な治癒」とは「身体の声との調和」
● 原因が解れば安心して対処できる
鍼灸で心身をととのえたうえで、養生法を実践していただければ、不調は着実に良くなっていきます。
私達の心身の状態は「これまでの生き方の結果」でもあります。不調の原因がご自分で解るようになれば、それを極力生みださないように気をつけることができます。
仮に調子を崩したとしても、原因が解っていれば不安や心配はありません。落ち着いて対処することができます。
また、そんな時こそ鍼灸治療の助けをかりてください。
● 病気は身体からのお知らせ
私は「病気や不調は身体の声」だと考えています。身体が「そろそろ疲れがたまってきてるよ、あまり無理しないで」と教えてくれているのです。その声を素直に受けとめ、治療したり、養生をすれば、こじれることなく回復します。
ですから病気は恐れたり、闘うものではなく、身体からのお知らせなのです。お知らせがなければ、大病するまで不調に気づけません。そう考えると、このお知らせは有難いものです。
身体の声と仲良く生活できるようになれば、安心と感謝の気持ちで生きていけるのではないでしょうか。そのようになっていけたら「本質的な治癒」だと思っています。
あなたが理想の人生を生きられるよう、お手伝いさせていただけたら幸いです。
ほり鍼灸専門治療室
堀 雅観
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