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鍼治療は古くから日本で行われてきた療法です。金属製の鍼で,体表の治療ポイントである経穴(ツボ)や特定の筋肉などに対し治療を施し、様々な方法で人体内に特殊な刺激を与え疾病を治療する方法です。
治療に使用する鍼は直径0,2ミリ程の小さいもので、瞬間的に体に刺すために痛みはほとんどありません。また当院ではディスポーザブル(使い捨て)の鍼の使用をしております。 |
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鍼灸治療は研究によって免疫力の増加・鎮痛効果・転調作用(体質の改善)などがあります。 |
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鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系対してに作用し、人体のバランス調整機能を引き出して、東洋医学でいう未病治に効果を発揮します。 |
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鍼治療の適応症となるもの |
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循環器系 |
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本態性高血圧症、本態性低血圧症、 |
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呼吸器系 |
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気管支喘息、過呼吸症候群、感冒など |
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内分泌代謝系 |
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肥満症、糖尿病、甲状腺機能亢進症、痛風、貧血など |
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消化器系 |
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消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群、下痢便秘症など |
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神経系 |
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頭痛、自律神経失調症、神経痛、神経麻痺、脳卒中後遺症、不眠など |
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運動器系 |
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慢性関節リウマチ、頚腕症候群、五十肩、腰痛症、膝関節痛など |
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眼科系 |
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老人性白内障、眼精疲労(疲れ目・ドライアイ等)、眼瞼痙攣など |
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婦人科系 |
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月経痛、無月経、不妊症、更年期障害など |
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その他 |
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手足の冷え、成人病の予防、肩凝り、のぼせ、不眠等の不定愁訴など |
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WHO(世界保健機構)が有効性を認めた疾患は頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺、メニエール氏病、白内障、急性・慢性胃炎、胃酸過多症、神経性膀胱障害、肋間神経痛、頚腕症候 群、坐骨神経痛、腰痛、関節炎、夜尿症 など43疾患があります。 |
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灸療法は熱刺激によって組織に活力をよみがえらせ、全身的な機能を正常化させようという治療法です。
灸療法は古代中国の戦国時代の中期には存在しており、「荘子」や「孟子」に記載があります。中国で誕生した灸療法が日本に伝わったのは6世紀 欽明天皇の時代になりますが、民間に広まったのは江戸時代中期以降になります。
安土桃山時代 織田信長・豊臣秀吉にかけての名医といわれた曲直瀬道三が灸を奨励し「鍼灸集要」や「指南鍼灸集」を著してから庶民のあいだにも灸療法が広まっていきました。江戸時代 灸は寺院や鍼灸医によって灸点の場所に印をつけてもらい、家庭で治療をしていました。どこの家にも艾があり、誰もが灸をすえていたと言われるくらいに灸療法は普及していたそうです。
「灸をすえないものを 道ずれにするな」という諺が言われだしたのは灸がはやりだしてからで、当時の川柳に「襟足を のぞけば灸が ひとつあり」 「婚礼に 灸も支度の 数に入れ」 などがあります。
近江地方では灸のことをヤイトと呼びます。 |
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江戸時代 2月2日、8月2日に灸をすえると効果が著しいと伝えられて、大人は健康増進のため、子供も捕まえられてすえられていました。下記のような川柳が残っています。
二日灸 味方と思う 乳母も敵
可愛さが あまり泣かせる 二日灸 |
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灸に用いるもぐさは蓬からつくられます。蓬の葉のやわらかい白い毛を臼でついて篩にかけて、綿状に加工したのがもぐさ(艾)です。芳香の良い、淡黄白色で、手触りよく柔らかい、繊維が細かく不純物が少ないものが上質の条件とされています。
蓬の効用は灸ばかりではありません。蓬はキク科の多年草で日本各地に分布し、昔から薬草として知られていました。生の葉には殺菌と止血の作用があり虫さされや切傷等に用いられてきました。古くから蓬は邪気をはらう力があるとされ、食べたり飲んだりすると寿命が延びると言われ草餅、草だんごなど庶民のあいだに親しまれてきました。
おらが世や そこらの草も 餅になる 一茶
両の手に 桃と桜や 草の餅 芭蕉
大仏に 草餅あげて 戻りけり 子規 |
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飛脚に三里の灸
(このツボにお灸をすえると足腰を丈夫にする言われるところから)健脚の飛脚に三里の灸をすえると、ますます速くなる、ますます勢いが加わるという意。
薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い
耳に痛い忠言、忠告よりも甘い言葉や誘惑の方が身に心地いいたとえ。
遠くの火事より背中の灸
遠方の大事よりも、差し迫った身近な小事の方が痛切に感じられるたとえ。 |
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