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Ⅳ.アンギオについて
アンギオ・グラフィー ( angiography )
日本語では「血管造影法」と呼ばれてます。
● 「造影剤」と呼ばれるX線不透過の薬剤(主にヨード造影剤)を注入して
形状をレントゲンに写し、血管の狭窄、閉塞、破裂、怒張等を見て診断を
行う技術です。
● 血管造影法は、生体器官(特に動脈、静脈、心腔など)の血管内部または
ルーメン(内腔、管腔)の状態を可視化する医療用画像処理技術。
一般に、体の比較的太い血管、鼠径部、肘、手首などの動脈及び静脈から
カテーテルという細い管を目的の位置までレントゲンにて確認のながら誘導
し、X線が透過しない造影剤を血管内に注入した後、蛍光透視法のようなX
線を用いた画像処理を行う技術
● カテーテルの素材には、ナイロン、シリコン、テフロンなどの高分子化合物
が中心で、太さも1~10mm程度、長さ数cmから2m近くまで、用途、目的に
よって形状も色々です。
私的には
アンギオ:
体内にレントゲンで確認しながら目指す血管の位置まで、カテーテル
(検査や治療などを行うための柔らかい細い管)先端を送り、カテーテルの
中から造影剤を注入して撮像を行う技術。
造影CT:
点滴や注射器で造影剤を投与してX線CTで撮像する技術
● 本来は検査の技術でしたが、最近はこれを応用した治療が非常に盛ん
になり、血栓を溶かす薬や抗がん剤の注入、狭窄狭のバルーン拡張術、
動脈瘤のコイル塞栓術などが開発されて来ました。(IVR)
外科手術に比べて体への侵襲および苦痛が少なく、入院日数や費用負担
も少ないこの方法は現在では広く普及し、「血管内治療」「カテーテル療法」
といった言葉で知られています。
◆ 検査中、検査後の注意事項
造影剤を使用しますと各種の副作用が出てくることがあります。
副作用の種類として
嘔気、嘔吐、かゆみ、蕁麻疹、血圧低下のどの軽度なもの
急激な血圧低下、ショック、呼吸困難などの危篤なもの
が起こる事があります。
検査終了後、管を抜き、手で止血をします。
その後8時間前後のベッド上での安静が必要となります。