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 DPH(IHヒータ)の技術説明
電磁誘導加熱(IH加熱)。
 これは現在家電製品でも多く用いられ、今やお馴染みの感がありますが、その原理を簡単に説明します。
 金属に高周波磁束を通過させると、金属内部に渦電流が発生します。この渦電流と金属の固有抵抗によってジュール熱が発生し、金属のみが発熱するというものです。金属自体が発熱するので熱効率が極めて高く、瞬間加熱を実現します。
 発熱体&流体を一体化して熱交換するデュアルパックスヒータ(DPH)はこの原理をベースとして、気体や液体を加熱する装置です。
気体や液体を通すパイプにワークコイルが巻いてあり、パイプの内部には規則充填物をさらに発展させた発熱体が詰められています。
 ワークコイルに高周波磁束が発生すると、金属体である発熱体が前述の電磁誘導によって発熱します。気体や液体はパイプの中を通過する時にこの発熱している発熱体の中を直接通過することで加熱されます。

名称の由来・・・
 このようにデュアルパックスを発熱体としたヒータであるという点、また発熱体(デュアルパックス)と被加熱物である流体(気体・液体)の二つが、一つのパイプに充填(パック)している状態の構成をしているという点、この二点からデュアルパックスヒーター(略して「DPH」)と称します
国内外70件余りの特許が出願中で、国内特許は7件を取得、海外の数ヶ国で数件取得しております。
赤く写すため、長時間露光しています
DPHの場合、内部から発熱する事に大きな特徴があります。たとえば蒸発器として使用した場合、下図のようにスケールが付着しても内部発熱体の温度が高くなるだけで外部への温度は変化せず、効率の変化は見られません。
通常のボイラーでは、スケールが付着すると下図のように熱の伝わりが悪くなり、結果的に外部への放熱が多くなって効率の低下を引き起こしてしまいます。
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