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瀬田興産化工株式会社
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 DPH(IHヒータ) 開発の経緯               → 開発ストーリはこちら
1992年 試作3号機
1994年 試作11号機
1995年 試作12号機
1998年以降 GHシリーズ
1998年以降 SHシリーズ
2002年サウナ体感ルーム
発想の原点:
 1983年頃 化学工業で使用する積層規則充填物メーカであった弊社は、川村社長のこの積層規則充填物と電磁調理器の理論を組み合わせて熱源とすれば化学工業のスタイルが変わるのではとの発想をもとに、89年頃から本格的にDPHの研究開発に入る。

1990〜1995年にかけて パワーエレクトロニクスとの結びつき
  DPH用インバータ試作初号機〜試作最終機(12号) 
当時は出力電圧や周波数などを自由に操作できるインバータがまだ無く、回路を自作する所から始めた。
 家電メーカ数社のIH調理器を分解して基盤を取りだし、基盤の回路から回路図を作成。本格的に回路動作からの研究開発を進めた。
 電気学会の論文集で同様の回路を研究している中岡教授(当時神戸大学)の論文を見つけ、研究室の門をたたく。
 当初、一石型プッシュプル回路を進めていたが、電圧の問題からハーフブリッジ回路とフルブリッジ回路に方向を改める。当時マイクロリニア社から出た「ML4818」のICチップが位相シフトPWM方式を扱う新しい使いやすい石であったため、DPHと位相シフトPWM方式を組み合わせる方針に決定。以後しばらくは位相シフトPWM方式で回路研究に入る。
 研究開発の成果を国内外の学会で多数発表する。
 国外の学会でもこの加熱方法は斬新的なものであると評価を頂いた。当時では、日本国内はおろか諸外国でもIHを用いたこのような加熱方法の発想は無かった。

1994年、1996年  助成金授受
 1994年 新技術開発財団(市村財団)より助成金を授受。
 1996年 通商産業省(現 経済産業省)より技術開発助成金を授受。
 この助成金で購入した測定器(サーモビュワー:日本電子製)のおかげで発熱体の発熱分布が画像として得られ、発熱体の最適化の開発が大きく進む。ここまでの時点で約200モデルの発熱体を試作・研究した。またDPHを使った応用機器の研究開発も大きく前進する。

1995年 製品1型DPH完成 
 大分の某化学工場で使っていただける話が成立し、製品としての1号機納品。
 このころからオムロン制御機器グループとの交流が活発になり、いくつもの特許を協同出願。

1996年 製品2型DPH完成
 インバータに制御用IC・ML4818の改良型のML4828を使用した。この年の後半に製品3型DPHの完成。

1997年 食品加工との関わり
 1994年の試作4型あたりから負荷として水蒸気を発生させ、水蒸気の温度を上げて過熱水蒸気にして動作確認する実験を行い、化学業界向けとして使用していた。この年、客先からの提案により、過熱水蒸気の食品加工への有用性を種々実験の中から見い出し、テスト機レベルのものを試作する。また、1999年ごろからは各地で実演を交えた講演会を催す。
   
1998年以降はヒーターだけのGHシリーズ、ボイラーとヒータを組み合わせたSHシリーズ、コンベアとの組み合わせのGHCシリーズと拡がり、また食品加工のノウハウも蓄積し、各種生産実機の納入へと実っていく。また食品分野だけでなく多方面での業界で各社と一緒に実験を行い、実績を積み上げる。

1999年 応用研究 
 畑中教授(東京海洋大学)のもとで、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)低減の応用研究が進む。

2002年 世界でも初の試み 過熱水蒸気サウナ体験ルームを設置

 約1年半を掛けてノウハウの積み重ねと従来のサウナとの違いを見極めると同時に、多数の方に体感実験に参加戴き、評価していただいた。その成果として2004年 博多・城山観光殿で試験機、大阪・上方温泉一休殿と和歌山・有田川殿で実機を納入。同年、世界でも初の過熱水蒸気をサウナに用いた設備が営業を開始する。

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