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ケースに関する基礎知識

 まずはケースの材質ですが、主にアルミケースとスチールケースがあります。
アルミケースは材質が軽くケース内で発生する熱をケースを通して放熱する事もできます。
スチールケースは材質が硬く重い事から、アルミケースに比べ振動しにくく騒音を小さくするのに適しています。
材質に関しては好みの問題もありますので、一概にどれが良いとは言えません。

 次にケースのサイズ・形状による種類分けです。
名前の前についているのは、主に利用されるマザーボードの規格です。
尚、ATX規格ケースにはMicroATXも取り付けられる場合もあります。

ATX ミドルタワー

 一般的に流通している縦置きモデル。種類は一番多く、拡張性も高いです。また、ファンを大型にしたものもあり、ハイパワー・静音(騒音を小さくする)どちらを目指す場合でも使用可能です。

ATX フルタワー

 ミドルタワーを更に大型にした縦置きモデル。拡張性または内部冷却機能を重視したモデルです。更なるハイパワー化やHDDを大容量にしたい場合に用いられます。

ATX ミニタワー

 ミドルタワーを小さくする事で、省スペース化を実現している縦置きモデル。拡張性・冷却性能はミドルタワーより多少劣りますが、CPUに多くのパワーを求めない(PC内部が余り発熱しない)タイプ向きです。

ATX デスクトップ

 ミドルタワーもしくはミニタワーと同程度の拡張性がある、横置きモデル。PC98と言われるシリーズのパソコンの頃主流だったタイプです。現在ではタワー型を足元に置いて机の上のスペースを広げるのが主流ではありますが、お好みでご利用ください。

MicroATX タワー

 ミニタワーと同程度の拡張性がある縦置きモデル。マザーボード自体のPCIポートを減らした事で更に省スペース化が取られています。

MicroATX or FlexATX スリムタワー

 MicroATXタワーを更に省スペース化した縦置きタイプ。拡張性は低くなっていますが、更にサイズを小さくしています。

MicroATX or FlexATX キューブ

 形状が四角い箱のようになっています。上記のケースの中にもメーカーによってはデザインに凝っている物は多数ありますが、キューブ方は特にその傾向が強くなっています。その変わり、拡張性は低くなっています。1年ほど前の物はグラフィックボードの装着ができません(マザーボードのオンボードのみ)でしたが、現在ではグラフィックボードとPCIポートが1つあるタイプが多くなっています。

 初めてパソコンを製作される方は、ATXミドルタワーが一番扱いやすいかと思います。
しかしスペースの問題や好みがあるのであれば、MicroATXでも問題はありません。
また形状が特徴的なキューブ方も魅力があるし、製作してみるのも面白いと思います。
しかし、極端に拡張性が低かったり高かったりする物を作る時は、なぜそれが必要なのかを良く考慮する必要もあるでしょう。