マザーボードの基礎知識
本ページでは、パソコンの部品同士を結びつける役割を果たすマザーボードの基礎知識に関してご説明します。
マザーボードに関する基礎知識
パソコンの基本性能を決定する部品であるマザーボードですが、実際にはどのような働きをしているのでしょうか。
まずは、マザーボードの役割を簡単にご説明します。
マザーボードの役割
1台のパソコンを動かす為には、様々な部品を組み合わせる必要があります。
例えば、先にご説明しましたCPUや、後にご説明しますハードディスクなどがあげられます。
これらの部品を1つに接続して、部品の制御や情報の通路の役割を果たすのがマザーボードです。
また、パソコンは様々な事が出来るように、新たな部品を付け加える事で、機能を追加出来ます。
例えば、テレビ録画機能の追加や、マザーボードに無い新しいコネクタの増設などが上げられます。
それ以外にも、ユーザーのニーズによっては安価に組み立てたい場合やネットゲームのように高い性能を求められる用途に使用される方もいます。
これらのニーズに対応する為には、それにあった部品をパソコンに付け加える必要があります。
そんな時に新たにどのような部品を付け加える事が出来るのか、それはマザーボードの性能にかかっています。
マザーボードと言う部品は、「劇的に性能が向上した」などと話題に上ることが少ない部品かもしれませんが、パソコンにとっては骨格と言っても過言では無い、重要な部品です。
その為、様々な種類の製品が販売されており、その性能もまちまちです。
このようにご説明すると選択するのに大変な苦労がありそうに思われるかもしれませんが、実際には自分の欲しい機能を絞っていくと、おのずとどの程度の製品を購入すれば良いのかが分ってきますので、あまり心配はしないでも良いかもしれません。
マザーボードのチップセット
マザーボードを製造している会社はいくつもあり、それをすべてここでご紹介する事は出来ない程です。
マザーボードは、様々なコネクタや部品から構成されています。
その中でもノースウッドと呼ばれるチップセットがマザーボードには重要で、どのCPUを制御できどの周辺機器を増設できるか等が決定されます。
(CPUの種類によってはこのチップセットは無く、サウスウッドがこれと同じような位置づけになります。)
各マザーボード製造会社はこれらの会社からチップセットを買って、マザーボードに組み込んでいます。
では、以下にチップセットを製造している会社をいくつか上げます。
なお、下記内容は2006年5月末時点の情報です。
Intel
先にCPUの説明でも出てきましたが、マザーボードの製造も行っています。
独自にチップセットの開発も行っており、自社CPUにのみ対応しています。
CPU自体を製作している事から、新しい規格のCPUに対応したチップセットの販売を素早く開始する事が出来ます。
nVIDIA
グラフィックボードを製造・販売する会社としても有名ですが、マザーボード用チップセットも製造しています。
近年注目を集めているSLI技術(使われる名称参照)により、人気を集めています。
ATI
グラフィックボードを製造・販売する会社としても有名ですが、マザーボード用チップセットも製造しています。
nVIDIAのSLIと同じようにCrossFireと呼ばれる技術により、人気を集めています。
nVIDIAのSLIがGeForce系グラフィックボードに対応するのに対して、CrossFireはATI系グラフィックボードに対応しています。
VIA
Intel・nVIDIAに次いで良く見かけるチップセット製造メーカーです。
全部が全部と言うわけでもありませんが、比較的手頃な価格のマザーボードに採用されている事が多いようです。
Athlon64(FX)・Pentium4・Celeron・PentiumIII・AthlonXP対応品があります。
SiS
このブランドも、良く見かけます。
安価なマザーボードに採用されている物を良く見かけます。
Pentium4・Athlon64・AthlonXP対応品があります。
以上のメーカーのチップセットから、ある程度マザーボードの性能を知る事が出来ます。
チップセットの内容に関しては、各メーカー毎の種類にてご説明します。
マザーボードの選択で主に決定しなければならない事は、CPUソケット形状・対応メモリ・フォームファクター・グラフィックボード用ソケットの種類・PCIソケットの種類・ハードディスク接続方法と接続可能数・USB等各種外部コネクタ機能の有無等が主に上げられます。
マザーボードの選択はこれらの内容を決定すると、ある程度まで絞れてしまいます。
まずは周りの部品から構成を考えてみるのも良いかも知れません。
ハードディスクを使用する際、RADIと言う機能を使用する事が出来るものもありますが、RAIDに関してはハードディスクのRAIDの方式で説明していますので、ご興味のある方はご参照ください。