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マザーボードの説明で使用される用語に関して

ここでは、マザーボードの説明に良く出てくる用語を説明します。

チップセット

 マザーボードの制御を行う頭脳です。
チップセットの種類により拡張できる機能がある程度決まります。
マザーボードメーカーは、このチップセットと独自の技術で特徴のある製品を製造・販売しています。

フォームファクター

 マザーボードの統一規格。主にATXとBTXがあります。
各規格に小型のMicroや、更に小型のFlex等の派生があります。
フォームファクターにより、マザーボード上での部品配置がある程度決定されている為、どのメーカーのマザーボードでも同じように使用する事が出来ます。

 

バス

 データ伝送路の意味。
CPUの内部回路で用いる内部バス、マザーボードなどでつないでいる物を外部バス、コネクタでつなぐ物を拡張バスと言います。
このバスの性能は、パソコンの性能に大きくかかわります。

 

AGP(Accelerated Graphics Port)

 グラフィックボードの拡張バス規格の一つ。
グラフィックボードのコネクタ形状がこれにより決定されています。
AGP X1からAGP X8まで4段階(1・2・4・8)の種類があり、数字が大きい程高速でのデータ伝送が可能です。

PCI

 拡張バス規格の一つ。
グラフィックボードをここに接続する場合もあります。
伝送速度はAGPに比べ低速です。
マザーボードに元々ついていない機能を拡張(増設)する為に使用します。例えばテレビチューナーは本来マザーボードにはついていないので、ここに増設しています。
それ以外にもオーディオやRAID等もこのコネクタを使用します。
マザーボードにより使用できる個数が違います。

PCI Express

 拡張バス規格の一つ。
PCIはデータをパラレル(並列して同時に送る)方式なのに対し、こちらはシリアル(直列で送る)方式です。
データ伝送速度はPCIに比べ高速で、マザーボードのコネクタもこちらに移行し始めています。
PCIとは互換性が無くコネクタ形状も異なる為、PCIからPCI Expressに乗り換える場合、PCIの製品は使用できなくなります。
その為、現在販売されているマザーボードには、PCIとPCI Expressの両規格を併せ持つ物もあります。

PCI Express x16

 上記PCI Expressと同じバス規格で、グラフィックボードに使用するコネクタを記述する場合に良く用いられます。
PCI Expressを16レーンそろえる事で、データ伝送を高速で行えるようにしています。
現在ではAGP規格より高速でのデータ伝送が可能な為、この規格のコネクタを持つマザーボードも増えています。
AGPとの互換性はありませんので、注意してください。

ISA

 拡張バス規格の一つ。
PCIが普及する前の規格。現在では伝送速度のより速いPCIに殆ど置き換わっており、そのコネクタもPCI Expressに移行しつつあります。
普及率が高かった為、時として見かける場合があります。

メモリスロット

 メモリを設置する差込口。
メモリのコネクタ形状にはいくつかの種類があり、対応した物で無いと取り付けができないようになっています。
また、同じ種類の物でも動作速度によっては制御できない物もあります。
マザーボード側にはその規格のメモリに対応しているかが記載してありますので、間違えないようにしましょう。
高性能なCPUに対応している物ほど、高性能なメモリに対応している傾向があります。

RAID

 ハードディスクの制御技術。
ハードディスク2個を1個にまとめて使用したり、全く同じ内容を同時に書き込んだりする事が出来ます。
その内容に関しては、ハードディスクの使われる名称にて説明します。
RAID機能を使用する方法は、マザーボードに元々ある・PCIに増設する・ソフト(OS等)で行う等があります。
最初から使用することが決まっているのなら、マザーボード組み込み型か増設での使用をお勧めします。

ATX

 フォームファクターの一つ。
12×9.6インチ(304.8×243.84mm)程度の大きさ。
自作用マザーボードとしてはオーソドックスな規格です。
タワー型・ミドルタワー型等に使用され、拡張性の高さが特徴です。

MicroATX

 フォームファクターの一つ。
9.6×9.6インチ(243.84×243.84mm)程度の大きさ。
キューブ型パソコン等に使用され、ある程度の拡張性とサイズの小ささが特徴です。

FlexATX

 フォームファクターの一つ。
9×7.5インチ(229×191mm)程度の大きさ。
キューブ型や更に省スペースナ小型パソコンなどに使用され、拡張性は低いもののケースの大きさをかなり小さく出来るのが特徴です。
主に、ベアボーンとしてケースとともに販売されているか、メーカーの組み立て済みモデルに採用される場合が殆どです。

BTX

 フォームファクターの一つ。
ATXでは外部コネクタの数やCPUの冷却効率に限界がある為新たに提唱された物です。
Intel社の考えた規格である為、AMDは新たにレイアウトされた部品配置では設計が出来ない理由があるらしく、いまいち普及しません。
聞いたところによると、AMDのCPUはチップセットを内包する場合もあり、BTXの設計上CPUとメモリの距離がATXより離れてしまい、対応できないらしいです。

SLI

 3次元用グラフィックボードVoodoo2で使用されている機能。二つのグラフィックボードを同時に使用し、描画速度を上げます。
現在nVIDIAで同機能を持つチップセットを製造しており(nVIDIA nForce4 SLI)、ゲーム向けパソコン等グラフィックス機能に特化したパソコンを作りたいと言う方に人気になっています。

Ethernet

 LAN規格の一つ。
元々10BASE-Tを呼ぶ名称。
100BASE-TをFastEthernet、1000BASE-TをGigabitEthernetと呼びますが、現在ではすべてを総称して指す場合が多いです。