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VIAで製造されている、チップセットの種類

 ここではVIA製チップセットの種類と機能を簡単に説明します。
対応メモリの記載がない物がありますが、これはAMD製CPUの場合、CPU自身がメモリとのアクセスをダイレクトに行う為、CPUの種類に依存するからです。
ここで説明しているモデルにはK8シリーズ・P4シリーズ・Cシリーズ・K7シリーズがあります。
なお、各数値はチップセットの基本性能であり、マザーボードによってはRAIDやSATA等を変更している物などもありますのでご注意ください。

K8シリーズ

K8T900

対応CPU Opteron / Athlon FX / Athlon64
Sempron(939 940 754ピン)
グラフィックス・ポート PCI Express x16
対応メモリ DDR
システムバス 1066・800 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 4個(3Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 無し
対応RAID 0・1・5・10

 K8シリーズは基本性能が同程度に設定されており、CPU/FSB周波数/グラフィックス・ポート/オンボードグラフィックの有無等に差があります。
T900はデュアルグラフィックボード対応のPCI Express使用品になっており、システムバスが1GHz/16bit対応になっています。

K8T890

対応CPU Athlon64 / Athlon64FX / Sempron
グラフィックス・ポート PCI Express x16
対応メモリ DDR
システムバス 1066・800 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 無し
対応RAID 0・1・10

 K8シリーズは基本性能が同程度に設定されており、CPU/FSB周波数/グラフィックス・ポート/オンボードグラフィックの有無等に差があります。
T890はその中でも唯一のPCI Express対応品になっており、FSB周波数が1GHz/16bit対応になっています。

K8T800(Pro)

対応CPU Athlon64 / Athlon64FX / Sempron
グラフィックス・ポート AGP 8x・4x
対応メモリ DDR
システムバス 800 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 無し
対応RAID 0・1・10

 T800ProはT890とほぼ同じ性能の、AGPタイプチップセットです。
T800はProに比べFSB周波数が低く、800MHz/16bitとなっています。
また、ノースブリッジとサウスブリッジ間のリンクも、Proが1066MB/sなのに対して533MB/sとなっています。

K8M800

対応CPU Athlon64 / Opteron
グラフィックス・ポート AGP 8x・4x
対応メモリ DDR
システムバス 800 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 無し
対応RAID 0・1・10

 M800はT800とほぼ同じ性能の、オンボードグラフィックス機能を有するチップセットです。
T800とどちらを選ぶかはオンボードグラフィックス機能が必要か不必要かで選択すると良いと思います。
Dual Processorをサポートしています。

P4シリーズ

PT890

対応CPU Pentium4
グラフィックス・ポート PCI Express x16
対応メモリ DDR 400・333・266 / DDR2 533・400
システムバス 1066・800・533・400 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s) SATALite2個有り
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 無し
対応RAID 0・1・10

 FSB周波数が1066MHzと高くなっているチップセットです。
対応周波数帯域が1066~400MHzと幅広くなっています。
基本性能もしっかりしていますので、取り扱いのしやすいチップセットではないかと思います。

PT880(Pro・Ultra)

対応CPU Pentium4 / Celeron
グラフィックス・ポート AGP 8x・4x(全モデル)
PCI Express x4(Pro・Ultraのみ)
対応メモリ DDR 400・333・266(全モデル)
DDR2 533・400(Pro・Ultraのみ)
システムバス 1066・800・533 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s) SATALite2個有り
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 有り
対応RAID 0・1・10

 PCI Express x4対応のPro/UltraとAGP 4x/8xのみ対応のPT880に分かれます。
PT800はFSB周波数が800/533/400MHz、Ultraは1066/800/533/400MHzとなっており、性能差があります。
Proはその間を取ったもので、FSB周波数をPT800、メモリやグラフィックス・ポートをUltraと同じ物を採用しています。

P4M800(Pro)

対応CPU Pentium4 / Celeron
グラフィックス・ポート AGP 8x・4x
対応メモリ DDR 400・333・266
DDR2 533・400(Proのみ)
システムバス 800・533・400 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s) SATALite2個有り
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 有り
対応RAID 0・1・10

 オンボードグラフィックス機能を持つチップセット。
P4M800の内容は上記PT800とほぼ同じ内容になっています。
ProはP4M800のメモリをDDR2に機能を拡張した製品と考えれば良いと思います。

PN800

対応CPU Pentium4
グラフィックス・ポート AGP 8x
対応メモリ DDR 400・333・266
システムバス 800 MHz
USBポート USB2.0 6個
SATA 2個(1.5Gb/s) SATALite2個有り
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 有り
対応RAID 0・1・10

 P4M800に似ている性能を持っています。
USBの個数等細かい所に違いがあるようです。

Cシリーズ

CX700

対応CPU VIA C7 / VIA Eden
PentiumIII / Celeron(Socket370)
グラフィックス・ポート AGP 8x
対応メモリ DDR2 533・400・333
DDR 400・333
システムバス 533・400 MHz
USBポート USB2.0 6個
SATA 2個(1.5Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 有り
対応RAID 0・1・10

 VIA製CPUに対応したチップセット。
SATAにも対応しており、対応メモリもDDR2・DDRのどちらにも対応しています。
最大搭載可能メモリ容量が4GBとなっています。

CN700

対応CPU VIA C7 / PentiumIII / Celeron(Socket370)
グラフィックス・ポート AGP 8x・4x
対応メモリ DDR2 533・400
DDR 400・333・266
システムバス 533・400 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 無し
対応RAID 0・1・10

 VIA製CPUに対応したチップセット。
SATAにも対応しており、対応メモリもDDR2・DDRのどちらにも対応しています。
最大搭載可能メモリ容量が2GBとCX700に比べ少なくなっていますが、USBポート数は多くなっています。

CN400

対応CPU VIA Eden / Antaur / C3
PentiumIII / Celeron(Socket370)
グラフィックス・ポート AGP 8x・4x
対応メモリ DDR 400・333・266
システムバス 200・133・100 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 有り
対応RAID 0・1・10

 VIA製CPUに対応したチップセット。
SATAにも対応しており、対応メモリもDDRのみとなっています。
最大搭載可能メモリ容量が4GBとCN700に比べ多くなっていますが、FSB周波数は低くなっています。

CLE266

対応CPU VIA Eden / Antaur / C3
PentiumIII / Celeron(Socket370)
グラフィックス・ポート AGP 8x・4x
対応メモリ DDR 266・200
PC 133・100
システムバス 133・100・66 MHz
USBポート USB2.0 6個
SATA 無し
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 無し
対応RAID 無し

 CN400の機能を更に限定した物。
対応CPUは同じですが、FSB周波数は低くSerialATAもありません。
ご紹介している同シリーズの中でも、最もスペックの低い製品となっています。

Vシリーズ

VN800

対応CPU VIA C7 / PentiumM
グラフィックス・ポート AGP 8X
対応メモリ DDR2 533・400
DDR 400・333・266
システムバス 800・533・400 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 有り
対応RAID 0・1・10

 Intelのモバイル向けCPUに対応するチップセット。
対応メモリもDDRとDDR2の両方に対応しており、モバイル向けとしては十分な性能を持つのではないかと思われます。

K7シリーズ

KT880・KT600

対応CPU AthlonXP
グラフィックス・ポート AGP 8x・4x
対応メモリ DDR 400・333・266
システムバス 400・333・266 MHz
USBポート USB2.0 8個
SATA 2個(1.5Gb/s)
SATA以外 PATA
Gigabit Ethernet 有り
対応RAID 0・1・10

 このシリーズには、これ以外にKT400A/KM400Aがあります。
これら4つのチップセットの差は、オンボードグラフィックの有無、最大使用可能メモリ容量です。