Intelで製造されている、チップセットの種類
ここではIntel製チップセットの種類と機能を簡単に説明します。
ATAコネクタ数は記載が無い場合も有り、不確かな数値となっています。
なお、各数値はチップセットの基本性能であり、マザーボードによってはRAIDやSATA等を変更している物などもありますので、ご注意ください。
いくつかのコネクタがありますが、先のページでご説明したマザーボード上にある部品の説明よりはシンプルで分りやすいのではないかと思います。
では、図中の数字が振ってあるコネクタがどのようなものなのかをご説明します。
975X Express
対応CPU | Pentiumエクストリーム・エディション Pentium4エクストリーム・エディション PentiumD / Pentium4 |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
対応メモリ | DDR2 667・533 |
システムバス | 1066・800 MHz |
USBポート | USB2.0 8個 |
SATA | 4個(3Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 0・1・5・10 |
パフォーマンスPC向け、デュアルコアプロセッサ対応チップセット。
マルチスレッドへの対応と、デュアルPCI Express×8グラフィック・カードに対応しています。
それ以外にも64bitやECCメモリへの対応もサポートしています。
パフォーマンスPC向け、デュアルコアプロセッサ対応チップセット。
マルチスレッドへの対応と、デュアルPCI Express×8グラフィック・カードに対応しています。
それ以外にも64bitやECCメモリへの対応もサポートしています。
955X Express
対応CPU | Pentium / Pentium4(LGA775) |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
対応メモリ | DDR2 667・533 |
システムバス | 1066・800 MHz |
USBポート | USB2.0 8個 |
SATA | 4個(3Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 0・1・5・10 |
パフォーマンスPC向け、デュアルコアプロセッサ対応チップセット。
オンボードグラフィック機能はありませんが、FSB周波数・使用可能メモリ等は高周波数です。
945G(P) Express
対応CPU | PentiumD / Pentium4(LGA775) |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
対応メモリ | DDR2 677・533・400 |
システムバス | 1066・800 MHz |
USBポート | USB2.0 8個 |
SATA | 4個(3Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 0・1・5・10 |
パフォーマンスPC向け、64bit対応チップセット。
最大搭載可能メモリ容量は955Xに劣りますが、他の機能はほぼ同じです。
末尾Gはオンボードグラフィック機能があり、末尾Pにはありません。
925XE(X) Express
対応CPU | Pentium4エクストリーム・エディション Pentium4(LGA775・90nm版のみ) |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
対応メモリ | DDR2 533・400 |
システムバス | 1066・800 MHz |
USBポート | USB2.0 8個 |
SATA | 4個(3Gb/s) |
SATA以外 | ATA100 |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 0・1・10 |
パフォーマンス・メインストリームPC向け。
オンボードグラフィック機能は無し。
XEとXの大きな違いは、システム・バスにあります。
Xが800MHzに対して、XEは1066/800MHzの二つに対応しています。
915GV(P・G・PL・GL) Express
対応CPU | Pentium4(LGA775) CeleronD(PL・GLのみ対応) |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16(GV・GLには外部無し) |
対応メモリ | DDR2 533・400 / DDR 400 (PL・GLはDDR 400・333) |
システムバス | 800・533 MHz |
USBポート | USB2.0 8個 |
SATA | 4個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | ATA100 |
Gigabit Ethernet | 有り |
対応RAID | 0・1 |
メインストリームPC向け。
種類が多く、オンボードグラフィック機能の有無、グラフィックボード増設の可否の二つに特に注意が必要です。
CeleronD対応品にすると対応メモリの性能が、Pentium4のみ対応の製品にくらべ劣ります。
他の基本性能はほぼ同じなので、自分の使用するCPU・グラフィックボード・メモリの希望次第で選択が決まります。
910GL Express
対応CPU | Pentium4 / Celeron / CeleronD (LGA775・FCPGA478) |
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グラフィックス・ポート | 無し |
対応メモリ | DDR 400・333 |
システムバス | 533 MHz |
USBポート | USB2.0 8個 |
SATA | 4個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | ATA100 |
Gigabit Ethernet | 有り |
対応RAID | 0・1 |
メインストリームPC向け。
対応プロセッサ、対応ソケットの種類が豊富で、扱いやすいチップセットです。
オンボードグラフィックのみに対応。
CPUソケット形状は、マザーボードの規格に依存します。
対応メモリ・SATA等は最新の物に比べ劣るところはありますが、低価格の割りに基本性能が高いのが魅力です。
875P
対応CPU | Pentium4(mPGA478) |
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グラフィックス・ポート | AGP 8x |
対応メモリ | DDR 400・333・266 |
システムバス | 800・533 MHz |
USBポート | USB2.0 8個 |
SATA | 2個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | ATA100 |
Gigabit Ethernet | 有り |
対応RAID | 0 |
メインストリームPC向け。
SATAの個数等が少なめ。
Intel Xeonプロセッサを2個用いる時に使用された。
このチップセットを使用したマザーボードの価格は高めです。
チップセット自体はCPU1個に対応と、Intel公式webページで説明されています。
865GV(P・PE・G)
対応CPU | Pentium4 / Celeron / CeleronD (mPGA478) |
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グラフィックス・ポート | AGP 8x(GVは無し) |
対応メモリ | DDR 400・333・266(Pは400無し) |
システムバス | 800・533・400 MHz |
USBポート | USB2.0 8個 |
SATA | 2個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | ATA100 |
Gigabit Ethernet | 有り |
対応RAID | 0 |
メインストリームPC向け。
mPGA478ソケットのシリーズに対応したメインチップセット。
その中でもSATAに対応しており、使い勝手に優れる。
価格も手頃で、手に入れやすい。
mPGA478シリーズ向けとしてはお勧めのチップセット。
845(GV・PE・GE・GL・G・E)
対応CPU | Pentium4 / Celeron / CeleronD (mPGA478) (845及びGLはCeleronD未対応) |
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グラフィックス・ポート | AGP 4x(GV・GLは無し) |
対応メモリ | 333/266/200/133 |
システムバス | 533・400 MHz |
USBポート | USB2.0 6個 |
SATA | 無し |
SATA以外 | ATA100 |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 無し |
バリューPC向け。
あまり見かける事の無くなったチップセットです。
安価で入門向けなのですが、他のシリーズに比べると基本性能が低く、今から改めてこの部品で組み立てるのはお勧めできません