SiSで製造されている、チップセットの種類
ここでは主なSiS製チップセットの種類と機能を簡単に説明します。
対応メモリの記載がない物がありますが、これはAMD製CPUの場合、CPU自身がメモリとのアクセスをダイレクトに行う為、CPUの種類に依存するからです。
なお、各数値はチップセットの基本性能であり、マザーボードによってはRAIDやSATA等を変更している物などもありますので御注意ください。
Pentium4向けチップセット
662
対応CPU | PentiumD / Pentium4 |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
対応メモリ | DDR2 667・533 |
システムバス | 800・533・400 MHz |
USBポート | USB2.0・1.1 8個 |
SATA | 2個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 0・1 |
デュアルコア対応チップセット。
64bitに対応でき、その他の性能も全般的に高めになっています。
同社Pentium4向けチップセットの中では、高性能な部類に入ります。
656(FX)
対応CPU | PentiumD / Pentium4 |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
対応メモリ | DDR2 667・533・400 DDR 400・333・266 |
システムバス | 1066・800・533・400 MHz |
USBポート | USB2.0・1.1 8個 |
SATA | 4個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 有り |
対応RAID | 0・1・10 |
デュアルコア対応チップセット。
基本性能も高め。
SATAが他社の3.0Gb/sより劣りますが、他の性能は引けを取りません。
末尾にFXがあればFSB周波数が1066MHzまで、無ければ800MHzまでとなっています。
649(FX)
対応CPU | PentiumD / Pentium4 |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
対応メモリ | DDR2 667・533・400 DDR 400・333・266 |
システムバス | 1066・800・533・400 MHz |
USBポート | USB2.0・1.1 8個 |
SATA | 4個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 有り |
対応RAID | 0・1・10 |
デュアルコア対応チップセット。
656と似た構成で、対応できる部品は同じです。
しかし、SATAの数やGigabit Ethernetの有無、メモリの搭載可能容量やRAIDの種類等に差があります。
末尾にFXがあればFSB周波数が1066MHzまで、無ければ800MHzまでとなっています。
656
対応CPU | PentiumD / Pentium4 |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
対応メモリ | DDR2 667・533・400 DDR 400・333・266 |
システムバス | 800・533・400 MHz |
USBポート | USB2.0・1.1 8個 |
SATA | 4個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 有り |
対応RAID | 0・1・10 |
デュアルコア対応チップセット。
649に比べ、システムバス周波数が低めに設定されています。
対応メモリの幅も広く、使いやすいチップセットでは無いかと思います。
655(TX・FX)
対応CPU | PentiumD(TXのみ対応) / Pentium4 |
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グラフィックス・ポート | AGP 8x・4x |
対応メモリ | DDR 400・333(655は333のみ) |
システムバス | 800・533・400 MHz |
USBポート | USB2.0・1.1 8個(655は6個) |
SATA | 2個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 0・1 |
Pentium4対応チップセット。
655のFSB周波数は533MHzで、FXは周波数を800MHzに、対応メモリをDDR 400まで高め、TXは更に対応CPUにPentiumDを加えています。
651
対応CPU | Pentium4 / Celeron / CeleronD (LGA775・FCPGA478) |
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グラフィックス・ポート | AGP 4x・2x |
対応メモリ | DDR 333・266 |
システムバス | 533・400 MHz |
USBポート | USB2.0 6個 |
SATA | 無し |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 無し |
Pentium4のFSB周波数533・400MHzに対応したチップセット。
メモリ等の構成は655に近いですが、対応するハードディスクの種類が異なります。
Athlon64向けチップセット
761GX(GL)
対応CPU | Athlon64 / Athlon64FX / Athlon64X2 Opteron / Sempron |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
USBポート | USB2.0・1.1 8個 |
SATA | 4個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 有り(GLには無し) |
対応RAID | 0・1・10 |
幅広い対応CPUを持ち、オンボードグラフィック機能を持つなど高機能です。
GXとGLの違いは、AMDのCPUが採用しているAMDのHTテクノロジバンド幅がGXでは2000MT/sに対してGLが1600MT/s、Gigabit Ethernetの有無などが上げられます。
756
対応CPU | Athlon64 / Athlon64FX / Athlon64X2 Opteron / Sempron |
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グラフィックス・ポート | PCI Express x16 |
USBポート | USB2.0・1.1 8個 |
SATA | 4個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 有り |
対応RAID | 0・1・10 |
761GXと同等の機能を持つチップセット。
大きな違いはオンボードグラフィックス機能の有無だと思われます。
755(FX)
対応CPU | Athlon64 / Athlon64FX(FXのみ) Opteron / Sempron |
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グラフィックス・ポート | AGP 8x・4x |
USBポート | USB2.0・1.1 8個 |
SATA | 2個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 0・1 |
756までがデュアルコアに対応しているのに対して、この755シリーズはシングルコアのみです。
グラフィックポートがAGPになっていて、その他のコネクタ類もPCI Expressには対応していません。
AthlonXP向けチップセット
748
対応CPU | AthlonXP |
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グラフィックス・ポート | AGP 8x・4x |
対応メモリ | DDR 400・333・266 |
システムバス | 400 MHz |
USBポート | USB2.0・1.1 6個 |
SATA | 無し |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 無し |
AthlonXPのFSB周波数400MHzに対応したチップセット。
SATAはありませんがATAは133まで対応しています。
741(GX)
対応CPU | AthlonXP |
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グラフィックス・ポート | AGP 8x・4x |
対応メモリ | DDR 400・333・266(GXは400未対応) |
システムバス | 400 MHz |
USBポート | USB2.0・1.1 8個 |
SATA | 2個(1.5Gb/s) |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 0・1 |
SATA対応でRAID機能も備えています。
AthlonXPのFSB周波数400MHzに対応した741と、333MHzまでに対応したGXがあり、その差は対応メモリにもあります。
746(FX)
対応CPU | AthlonXP |
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グラフィックス・ポート | AGP 8x・4x |
対応メモリ | DDR 333・266(FXは400まで対応) |
システムバス | 333 MHz |
USBポート | USB2.0・1.1 6個 |
SATA | 無し |
SATA以外 | PATA |
Gigabit Ethernet | 無し |
対応RAID | 無し |
対応メモリ幅が少し狭め。
FSB周波数も少し低めで266MHzまで対応となっています。
FXはFSB周波数を333MHzまで高めてあります。