準特急の話の続きです。
知り合いは、「じゅんとっきゅう」という言葉をはじめて聞いたとき、頭の中に 純特急 という漢字が浮かんだそうです。
いろいろな邪念を捨てて、純粋な特急を極めようとする京王電鉄のこころざしに深く感動したそうです。
そういうことなら、おそらく新宿と八王子だけしかとまらない特急だろうな・・・ 聖蹟桜ヶ丘は絶対とまらないだろうな・・・と覚悟を決めたとか。
あとから「準特急」だとわかり、なんだか邪念を感じて腹が立ったそうです。早合点で妄想する方も良くないと思いますけどね。
「準特急」は、ほかの鉄道会社が避けている用語で、技巧に走った印象があります。語感も良くありません。特別なものが安売りされているようなガッカリ感が強いかも。
利用者の親しみやすさより、管理する側にとっての親しみやすさを優先している、ということでなければ良いのですが・・・
とにかく列車の種類が増えて、複雑になりすぎましたね。各駅停車から特急まで7種類もあるので、鉄道ファンでもなければ、どこの駅に何がとまるのか、路線図をいちいち確かめなければわからなくなっています。
それが利用者にとってしあわせな状態なのかどうか、考える必要もありそうです。
(2007年9月)
(2009年1月訂)
準特急は2022年3月12日に廃止されました。
(2022年3月)