めだかのぺ〜じ
だめだめ飼い主の「ヤマトヌマエビ繁殖」
+++ 準 備 +++
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ヤマトヌマエビの繁殖に挑戦する際のおおまかなスケジュール、そして繁殖に必須の汽水作り、隔離水槽について書いています。

私が繁殖にあたって特別に用意したものは、汽水の素と新しくウィローモスを購入しただけです。他はすべて手元にあるものですませてしまいました。例えば、ブラインシュリンプ孵化器のような文明の利器は使用しなかったので、記載しようにも分かりません。そういう点でもここに書いていることはとっても怪しいかもしれません。ご注意ください(笑)

■ スケジュール

下記のスケジュールは、かなり大雑把なものです。抱卵した時期や水温、その他の条件によって、孵化までの日数や幼生(ゾエア)の成長度合いは異なります。

3の親エビを隔離する時期が一番迷いましたが、後ほど説明するように月齢を参考にしました。 私は、5.孵化、ゾエア発生の過程を経ることなく、卵のままで汽水水槽に移しましたが、幸運にも繁殖に成功しました。卵放出と同時に孵化している場合もありますので、じっくり観察するとよいと思います。

1.抱卵
   ↓ 抱卵してから1−2週間で発眼すると言われています。
   ↓ 卵の色が、透明な白色から灰色に変化します。
   ↓ 
2.発眼
   ↓ 発眼から2−3週間、抱卵から1ヶ月ほどで親エビを隔離します。
   ↓ 発眼してから汽水水槽の準備を開始しました。
   ↓ 
3.親エビの隔離
   ↓ 親エビに卵を放出させるために隔離します。
   ↓ 隔離した夜に卵を放出することが多いようです。
   ↓ 
4.卵放出
   ↓ 親エビを隔離すると、通常はその日の夜に卵を放出します。
   ↓ 放出時に孵化し幼生(ゾエア)になっている個体もあります。
   ↓ 
5.孵化、ゾエア発生
   ↓ 放出された卵は、通常1日以内に孵化して、ゾエアになります。
   ↓ この過程を省略して卵をそのまま汽水水槽へ移しても、無事にエビに成長しました。
   ↓ 
6.汽水水槽へ移動
   ↓ 1ミリほどのゾエアが発生したら、すぐに汽水水槽へ移します。
   ↓ ゾエアは、汽水域でしか生息できないからです。
   ↓ 
7.ゾエア期
   ↓ 孵化した幼生(ゾエア)が、脱皮しながら稚エビに成長する期間です。
   ↓ 約1ヶ月間で稚エビに成長します。
   ↓ 
8.着底した稚エビ出現
   ↓ 9回脱皮を繰り返すと、4−5ミリの稚エビになります。
   ↓ 無事に稚エビに成長したらやっと着底です。
   ↓ 
8.淡水化
     稚エビの数が増えてきたら、淡水化を開始します。

■ 準備するもの

汽水水槽を準備する目的は、自然界で約1ヶ月間にわたり汽水域で生育する幼生(ゾエア)と同じ環境を作り出すことにあります。生まれてくるゾエアは、数百とも数千とも言われます。ゾエアが無事に稚エビに成長できるかどうかは、汽水水槽を微生物や栄養分豊かな状態にできるかが重要なポイントだと考えています。

以下は、私が行った汽水作りの方法です。

汽水水槽の準備

汽水作り1 水槽は、4.5リットルしかない小さな鉢を使いました。先になるべく大きな水槽がよいと書きましたが、水槽をこれ以上増やしたくないという制約があったからです。私のような環境でも無事稚エビになれましたが、はっきりいってお勧めはできません。どうしても水質悪化が早まりますし、多数の稚エビが孵化すると窮屈で成長度合いも違ってくるでしょう。大き目の水槽でゆったり育ててみたいものです。

汽水は、写真の「バイオニクス海水の素」(10リットル用360g入り、ホームセンターで298円でした)を使用して作りました。

濃度は、どちらのサイトを見ても70%とありましたので、それに従いました。

汽水作り2水は、最初がメダカ水槽の水、2回目は太陽の下で1週間汲み置いたものを使いました。実際の海水を使用することがベストなのでしょうが、無理であれば親エビ水槽の水がよいのではないでしょうか。いろんな制約があってメダカ水槽の水を使ったのですが、カルキは完全に抜けており、微生物もあらかじめ生息しているので、少しくらいメリットがあったのかもしれません(笑)

エアレーションは、遊泳力の弱いゾエア期のことを考え、細かい泡がでるストーンを使用しました。そのストーンには、微生物やゾエア期の餌にもなるウィローモスを巻きつけておきます。チューブには、空気量を調節できる弁をつけておくと、ゾエアや微生物の成長度合いに合わせて勢いを調節できるのでお勧めです。

茶コケが生えた汽水水槽そして、直射日光のあたる屋外に放置し、ひたすら微生物を発生させました。1週間ほどで水槽壁面にうっすらと茶コケが生えてきました。後は1週間ごとに少なくなった汽水を補充するだけです。室内で蛍光灯を四六時中当てる方法もありますが、私はなんとなく太陽の生命力を頼る派なのです。

汽水作りを始めるタイミングは、水槽の容量にもよりますが、抱卵の2週間後くらいでも十分に間に合うと思います。 稚エビになって排出物が多く出るようになってから分かったのですが、底砂利を敷かなかったことは、微生物の繁殖のしやすさを考えると失敗でした。

隔離水槽

ペットボトルの隔離水槽 親エビに卵を放出させるための隔離水槽は、1.5リットルのペットボトルを水でよく洗ってから、水槽の高さに合わせてカッターナイフで切っただけです。妙な成分が混じると怖いので、水のペットボトルを水だけで洗いました。親エビの水槽は5kg用の米びつ水槽でしたので、容量は500−600mlくらいの小さなものになりました。

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