めだかのぺ〜じ
だめだめ飼い主の「ヤマトヌマエビ繁殖」
+++ ゾエア期 +++
メダカ奮戦記> ヤマトヌマエビ繁殖 ゾエア期

孵化した幼生(ゾエア)の観察記録を中心に書いています。ゾエアは、約1ヶ月間の間に、9回脱皮をして稚エビになりますが、水槽壁面のコケやウィローモスが溶け出した成分を食べて育つので、減少した汽水を足してやる他は、とくになにもしませんでした。

#なお時期の区分けは、私が勝手に区切ったもので、専門的なものではありません。

■ 7.ゾエア期

7月放出時はうまく稚エビに成長しましたが、9月放出時は水温管理に失敗してしまいました。したがって、ゾエアの変遷の説明には、初期〜中期にかけては9月放出時のもの、後期の様子は7月放出時の写真を使用しています(緑色の水槽が7月の放出時、青い水槽が9月の放出時の写真です)。

ゾエア期初期

無数のゾエアが生まれてきました。孵化したばかりのゾエアは、遊泳力が弱く、自分の意志で泳ぐことができないようです。汽水中をふわふわと漂っていますが、中にはぴくっぴくっと動くゾエアもいます。また壁面やウィローモスにへばりついたりして、エアレーションによる水流を緩和しているゾエアもいます。生命力の強いものとそうでないものの差が、すでに現れているのかもしれません。

■ 第1日目
第1日目 放出された卵を汽水水槽に移した直後の写真です。
白く見える個体がゾエアで、大きさは1ミリ前後。ひものような形状で、おそらく頭になる部分だと思いますが、そこだけが少しだけ大きくなっています。汽水中を漂っていたり、壁面のコケにへばりついたりしてしています。

■ 第2日目
第2日目新たに2匹の親エビが放出した卵とゾエアを一緒にしました。
いったい何匹のゾエアが生まれてきたのか見当がつきません。ウィローモスにもへばりついているゾエアもいるようです。
7月の隔離時は壁面のコケがうっすらとゾエアにやさしい感じで生えていたのですが、今回はすでに硬くなってしまっています。いきなりゾエアにとって試練かもしれません。

■ 第4日目
第4日目水中を漂っているゾエアの数が、はっきりと減っていました。
7月は1匹の卵から孵化したゾエアだけでしたが、9回は4匹の親エビの卵から孵化したゾエアが一緒で、コケの状態もよくありません。生存競争はかなり激しそうで、すでに多くのゾエアが★になってしまったのかもしれません。もっと大きい水槽で飼ってあげればよかったと激しく後悔です。

■ 第5日目
第5日目底にたまっていた卵がきれいに消えていました。
実は、2日目に残りの卵とゾエアを汽水水槽に移してから2日目の昨日の時点で、底の卵は消滅していたのですが...^^;
水槽内を撹拌すると、ゾエアが舞い上がりますが、やはり数は減っている印象です。

■ 第7日目
第7日目なんとなくですが、大きなゾエアが見られるようになってきました。
これまで餌やりも水換えも一度も行っていません。

ゾエア期中期

ゾエアの数はかなり減少しましたが、徐々にエビの骨格のようなものが想像できる体つきになり始め、うっすらと赤みを帯びた殻のようなものができてきます。でもこの後、水温管理に失敗して不幸が起こってしまったのです・・・。

■ 第10日目
第10日目成長が早いゾエアはすでに何回か脱皮をしているようで、頭になるであろう部分が大きくなってきました。AAで表現してみると「о―」みたいな感じです。
体長は大きいもので2ミリ弱ほど。色はかすかに茶褐色づいてきましたが、まだまだ白っぽい感じが強いです。1ミリくらいのゾエアもかなりの数が水中を漂っているのですが、頭の「о」の部分だけ千切れているようなのもいて心配になります。

■ 第15日目
第15日目 この1週間ほどで体がしっかりしてきて、水中を漂っている時にも力強さを感じるようになりました。このままうまくいけば稚エビになれそうです。
といってもうまく成長しているゾエアは数えるほどしか見当たりません。日数的にはすでに4回くらいは脱皮しているはずだけど、水温が低くなっているので成長が遅れているのかな。

■ 第20日目
第20日目そろそろ殻のしっかりした幼生が出てきてもよい時期ですが、ゾエアの姿がまったく見えなくなりました。
16日目に水温が36℃まで上昇したのが原因で(直射日光がまともにあたっていました)、体力のないゾエアは耐え切れなかったのかもしれません。 親エビでさえ水温が30℃を越えると辛いと言われます。そういえば、今年はわりと涼しくて7月、8月でも32℃が最高でした。

前回の成功例では、7月28日に卵を放出し、最終段階のゾエアを発見したのが24日目の8月20日でした。平均水温が異なりますが、そろそろ殻のしっかりしたゾエアが出現してもおかしくない時期でした。

ゾエア期後期

これまでは2回目のゾエアで説明してきましたが、水温が高くなりすぎて失敗してしまったので、ここからは6月に抱卵、7月に孵化したゾエアで説明しています。水温などの生育環境が異なるので、日数は少し異なることになると思います。

さてゾエア期もいよいよ最終段階です。はっきりとエビの形にはなっていませんが、骨格がたくましくなり太さを感じるようになってきます。暑い中ベランダに放置され、水換えもしてもらえず、餌ももらえず、きっとすごく強い稚エビたちだと思うのです(笑)

■ 第24日目もしかして稚エビ?
3ミリくらいの赤みを帯びた個体が見られるようになりました。はっきりとエビの形にはなっていませんが、よく見てみるとエビに見えないこともありません。稚エビのようなものは、まだまだ自由に泳ぎまわれないようで、3cm四方くらいの範囲をぐるぐると泳いでいると言うか漂っているだけ。弱めに設定しているエアレーションにも簡単に翻弄されています。

■ 第25日目
ヤマトヌマエビの稚エビプラスティック・ケースの上方や右方に薄く赤く見えるのが、最終段階のゾエアです。ケースに反射しているので、実際の数は9匹です。この頃から、メダカ用の餌を細かくすり潰したものをあげ始めました。稚エビは餌を投げ入れても水槽内を漂っているばかりで、無事に餌にありつけているのか分かりません。う〜ん、この子たちは無事に大きくなれるのだろうか・・・。

■ 第32日目
稚エビを探せ!稚エビ出現!この写真にははっきり写っていないのですが、2−3匹の稚エビを発見しました。赤みが抜けて親エビと同じ透明になった稚エビは、5ミリを越える大きさであることは間違いなく、自分の意志で泳いで餌を食べているようです。

写真には、ゾエア最終段階の個体が写っています。ほんのり赤みがかった物体は、エアレーションの流れにまかせて漂っていたり、壁面近くでじっとしていたりします。時々忘れたようにピクッ!ピクッ!とエビらしい動きをしてくれるので、ああまだ生き残っているのだと分かります(もしかしたら脱皮中なのかも?)。

汽水水槽は、約4リットルしかない小さなものです。やはり水が汚れやすいようで、アオミドロが発生しはじめました。そのアオミドロに絡まっているゾエアがいるので取り除こうかと考えたのですが、もしかしたら貴重な栄養源なのかもと思い、そのままにしています。

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