■ 8.稚エビ
ゾエアが親エビと同じような姿になったら、着底します。着底すると、水槽の底や壁面を普通のエビと同じように歩き回ったり、自由に泳ぎまわることができます。泳ぐスピードもなかなかのもので、簡単にカメラに収まってくれませんでした。
着底
■ 第39日目
水槽面に稚エビが見えます。1週間ほど前に稚エビの姿を発見していましたが、なかなかうまく写真に写せませんでした。
餌は、メダカの餌を細かくすり潰してあげていましたが、ウィローモスを入れていたり、コケが生えていれば、なにもやらないでも大丈夫だと思います。水が汚れたのかアオミドロも発生し始めたので餌をあげるのをやめましたが、その後も問題なく成長していきました。
■ 第46日目
もうどこから見ても立派なヤマトヌマエビです。目や手足がはっきりと確認できるようになってきましたし、なんとなくですが節らしいものも現れてきました。
いきなりプラスティック・ケースに放り込まれてびっくりしたのでしょう、しばらくの間ぐるぐる泳ぎ回っていましたが、目が回ってふらふらになったところで無事にパシャリ。すぐにお疲れモードの稚エビを元の水槽に返してあげました。
■ 約2ヶ月
大きさは7ミリから1センチ強で、もうどこから見ても立派なヤマトヌマエビです。目や手足がはっきりと確認できるようになってきましたし、なんとなくですが節らしいものも現れてきました。
ここまで大きくなると親エビと一緒にしてもよさそうなのですが、初めての経験なので、しばらくは稚エビだけで育てることにしました。
淡水化
説明が前後しますが、第35日目に稚エビ水槽の淡水化を開始しました。着底した稚エビが半数を超えると、淡水化を開始するとよいようです。
ヤマトヌマエビは淡水に住む生き物で、無事に稚エビになると川を上流へ遡りますが、似たような環境条件を人工的に作り出す必要があります。淡水化しないと淡水の上流を目指す本能で、汽水から脱走する稚エビがいるとか。
淡水化はメダカの水換えと同じようにじっくりやるのがコツです。まだゾエア後期の個体も混じっているので、毎日10分の1くらいずつ淡水に変えていき、約3週間かけて淡水化しました。
屋外に置いている稚エビ水槽は水の蒸発が早いようなので、毎朝、親エビ水槽の水を足し水することにしました。汲み置きのお日さまにあてた水を親エビ水槽に移し、親エビ水槽から稚エビ水槽に。親エビ水槽の水換えも自動的に出来て楽チンなのです。