2001年北海道 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
2. 函館〜小樽〜帯広 | ||
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9月10日(月)〜12(水) 天気:雨時々曇り | ![]() |
朝起きて気になるのは天気。 どうやら午後からは天気が崩れる模様・・ 北上中の台風の影響で北海道にかかっている前線が刺激されているらしい。 まだ日が差して入るうちに出掛けたのは、トラピスチヌ修道院。 ここは女性しかいない修道院ということで妙な期待・・・。 しかしそんな修行中の風景を見れるわけでもなく門の前まででUターン、中は見学出来ないんだそうな。 昔の資料や写真が展示されている資料館を見ていると、彼女たちは全て自給自足の生活をしているという事。 裏の畑で野菜を作ったりしているらしい、売店でも彼女達の作った物が売られていた。 観光客がわんさか押し寄せるその内側で、質素な生活と修行が行われているんだなあ。 函館市を抜けて駒ケ岳の麓、大沼公園へ来た。 一山越えただけなのに霧も出始めて怪しい天気になっている。 賑やかなキャンプ場も平日で台風が近づいているという事でガラガラ。 俺もバイクを降りてちょっと湖畔を散歩。 天気が気になるのでどうしても先を急ぐ。 森駅で有名な「いかめし」の駅弁を買いたかったけど雲行きが怪しくて気が気じゃない。 明日は台風が直撃するから、足止めされても暇が潰せる町へって事で小樽まで行きたかった。 雨が降り出したら距離も伸ばせないし・・「いかめしはまた今度にしよう」とバイクを急がせた。 「やっぱり降り出して来たか・・」長万部の手前で遂にカッパ装着。 雨の中5号線を小樽目指してひた走る。 と、走っていると、どうも体が冷たい・・・ 「?カッパ着てるのになんで濡れてくるんだ!」 よくよく見ると小さい穴があちこちに! 暫らく使って無かったから全然気が付かなかったけどカッパが傷んでボロボロだったあ〜! 冷たい雨の中もうやけくそで小樽まで到着。(その間ただ走るのみ・・) フェリー乗り場で雨宿りしてカッパを脱ぐとシャツの中やGパンもビッショリ・・ |
「トラピスチヌです。中にいる修道女さんには会えなかった・・」 |
「大沼公園で。オイオイ天気が悪くなって来たよ・・この後が悲惨!」 |
「小樽には古い建物も沢山。これは小樽オルゴール堂」 |
こんなブルーな気持ちを明るくしてくれたのは「とほ宿 ぽんぽん船」のオーナー(船長と呼んでくれと言っていた) 「とほ宿」っていうのはユースと同じようにリーズナブルな値段で泊まれる宿。 びしょ濡れで玄関に立った俺を見て、 「宿帳とかお金はあとでいいからお風呂に入りなよ。今沸いたばかりなんだ。いやいや台風が近づいているっていうのによく来たねえ〜」 と、やさしい言葉を掛けてくれた事が今も忘れられず印象に残っている。 こういう出会いが旅をとても豊かにしてくれるんだよなあ。 前から気になっていた「とほ宿」。 今回初めて何度か利用させてもらったけど、 俺の私的印象では、ユースよりオーナーが何かと気配りしてくれ、料理も美味しい宿が多かった。 そして個性的で、やり方は違えど、宿での出会いをとても大切に考えて工夫されていた。 値段はユースより高めだけど俺はこっちの方が実は気に入ってしまった。 ただ残念なのは、とほ宿はほとんど北海道にしか存在しない事なんだよね。 夜からますます雨が激しくなって。翌日も豪雨。 これじゃバイクは無理だ。 その間は小樽の町を散歩して過した。雨の小樽もオツなものだ。 ガラス工場、古い建物、映画の舞台となった船見坂や神社なんかを1日のんびり歩いて見て回った。 もちろん今回は寿司も堪能!船長のオススメの店は安くて美味かった。 |
「雨の小樽船見坂。ドラマのロケや映画にもよく使われる風景」 |
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翌日はどんよりしていながらも雨は上がっていたので帯広に向けて出発。 「もうカッパは着たくねえ〜」と思って天気の良さそうなところを選んだのに、またも夕張手前の山道で降ってきた。 日勝峠を越えないと帯広に行けないので、気休めのカッパを着て濡れるのを我慢してワインディングを進む。 しかし地元の人ってのはどうしてこんな天気なのに車をぶっ飛ばすんだ?! 後ろから凄い勢いで何度ぶち抜かれたか・・国道とは言え霧で視界も悪い峠道だぞお! 大型トラックの「ゴオーッ」って音が聞こえるたびに体が固くなったよ。 なんとか日高まで来ると、道の先に黄色灯をチカチカさせている車が見えた。 「何だろう?」と近づくと、「通行止め」のカンバンを出した道路公団の車。 係りの人に聞いてみると、雨の為にこの先日勝峠の国道が閉鎖になっている、との事。 さらに迂回する富良野への峠も通行止めらしい・・・って事は引き返すか、通行止め解除を待つしかない。 引き返す気力は無かったので、道の駅で雨宿りして通行止めの解除を待った。 北海道ってこういうトラブルもあるんだな〜。 でもラッキーな事に30分も待たずに解除になった。 日勝峠を越えて帯広に入ると雨が上がっていてほっとした。 だけど緊張して走っていたのと、濡れてしまい体力が消耗していたのも合わせてかなり疲ていたんで観光する気は無し。 とっととYHにチェックインして、乾燥機でGパンを乾かしている間に犬のゴマちゃんと遊び、 ご飯を食べた後は近くの温泉に連れて行って貰う事にした。 ここ十勝川温泉は珍しい植物性の温泉らしく肌がツルツルに!女性には嬉しい温泉かもね。 この日YHでは珍しく夜TVのニュースを皆で見た。あのNYテロ事件をこんな旅先で知ろうとは思わなかった。 |
「後ろに見える日勝峠を越えて帯広へ。ホッと一息ついてます」 |
「北帯広YHのアイドル犬「ゴマ三郎」。「遊んでよっ!」とかわいい〜」 |
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