2008年03月28日
2008年03月31日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【第4部】 迷宮組曲


幕間2(前編) VSテンサイ

  クレース テンサイと問答する




GM : 前回のあらすじ。バイゼンパーティが全滅した。よわっw
ニイ : 「ジャド。口ほどにもない……」 前回と言ってることが真逆(笑)
GM : そして、カイマの父親がホワイト家族の犬であることが判明した……w
ポンペイ : 「校長と呼びなさい」
ゼファー : うわ、みんな好き放題だw

 君たちが何を言っているのか分からないよ!(笑)


今回の参加メンバー


ゼファー
聖騎士/レベル9
HP59 MP39 TP10

アリス
狂戦士/レベル8
HP59 MP0 TP9

ナギ
妖騎士/レベル9
HP48 MP43 TP10


クレース
空間術師/レベル6
HP45 MP52 TP7

ニイ
忍者/レベル8
HP43 MP32 TP9

カイマ
魔導師/レベル9
HP36 MP50 TP10






ポンペイ
カイマの使い魔

ジン

 
 



◆Scene01◆ 最後の希望

 マサカドを倒し、拠り代として囚われていたジン(カイマの師匠)を救出し、謎の天才科学者テングルサプローイの捕縛に成功した喜びも束の間、なんと飛び込んできたのは城塞随一の実力者、バイゼンのパーティの全滅という訃報だった!


GM : とまれ、シーン的には錬金術師の館。ティアの前です。
ナギ@GM : 「そんなッ……バイゼン殿に限ってそんなハズは……!」
ティア@GM : 「イザベリーが重体。ピピンは死亡して寺院に運び込まれ蘇生措置を受けているわ。バイゼン、ジャド、ユーゴは……行き方知れず。ほぼ……死んだと思っていいでしょうね」
ニイ : 「あのジャドまで……」どんな状況でも自分だけは生き残りそうなのに(何)
カイマ : 「……相手は?」
ティア@GM : 「イザベリーの話では……炎に包まれた魔王。それに付き従う、青白い巨大な悪魔の群れにやられたそうよ」
ニイ : 「……魔王」
アリス : 「灰色を飲み込む炎。凍てつく蒼白の魔……」
クレース : 「イザベリーは会話できる状態か」
ティア@GM : 「一時は取り乱してたけど……今は話くらいなら。憔悴しきってはいるけれど」
ゼファー : 「どっちにしろ、行方が分からないってだけで、まだ死んだと決まったわけじゃねえだろ? すぐに助けに行こうぜ」
カイマ : 「いずれにしろ、厄介な相手だ。考え無しに動かん方がいい」>ゼファー
ニイ : 「うん。まずは話を聞きましょう」
クレース : 「先に、寺院にいったほうがいいな。仮面の男も気になる」
ティア@GM : 「そう。それはわたしからもお願いするわ」
ティア@GM : 「城塞随一の実力者パーティのバイゼン達が壊滅した今、もう、貴方たちは……この城塞の最後の希望なのよ」
アリス : 「それはまた……蜘蛛の糸のような」
ティア@GM : 「無作為に突っ込んでいって、みすみすあなた方まで失う訳にはいかない。そうなれば……ここは終わってしまう」
ゼファー : 「………わかったよ」

 さしものゼファーも皆の説得で折れ、先に情報収集をしよう、という流れになった。


カイマ : 「ティア、もう一つ聞きたいのだが」
カイマ : 「ししょ……マサカドだった男の意識を取り戻す方法は無いのだろうか?」
ティア@GM : 「それはわたしにも分からないわ……」
ティア@GM : 「あれだけ力の強い怨霊に憑かれ、肉体を保ったまま生還できたのが、ほとんど奇跡に近い」
カイマ : 「そうか……奴からも何か聞き出せればと思ったのだが」(顔を伏せて)
カイマ : 「残るはイザベリー、だよな。皆、行こう」



◆Scene02◆ 3つ(+1?)の選択肢
GM : ゲーム的な選択肢としては、いくつかありますが……
GM : 1.イザベリーに話を聞く 2.テンサイに話を聞く 3.ジンを起こしに行く 4.???に話を聞く などなど。
カイマ : 4番はなんだ(爆)
クレース : ???ってなんだ(笑)
GM : 現時点ではまだフラグが立ってないので出現してない選択肢ですw<4番
カイマ : 時間がもったいないし、手分けとかしたほうがいいのかもしれない。
ニイ : 「ティアさんから特製ピコポコハンマーを借りてったらジンさん起きないかな」

 何だそれはっていうか「ピコポコ」って(笑)


クレース : 優先はイザベリーとジン、両方とも寺院で済むのもいい。
アリス : まあ、まだ出現してない選択肢は再プレイ時にでも確認するとして(何)クレースに賛成、と。
カイマ : おなじく。
ニイ : 体験した本人から直接話を聞くのが重要と思う。イザベリーさんに話を聞きたい。

 ゼファー : テンサイって今どこにいるんだっけ?
 クレース : 後で必ず話を聞かなくてはならないので、場所は確認しておきたい。
 GM : テンサイは引っ立てられて、城塞地下に拘束されていますね。
 カイマ : 脱走しそうで仕方ないw
 クレース : 絶対変なアイテム持ってる。同類のティアが見張るのがいいかもしれない……w
 GM : ひどい言われようだw



 上記のような心配もあり、テンサイが逃げないよう、錬金術師のティアに監視役を頼むことになった。
 そしてパーティ間で話し合った結果、以下のように役割を分ける事になった。
1.イザベリーに話を聞く
 メンバー:ニイ、ゼファー、カイマ
2.テンサイに話を聞く
 メンバー:アリス、クレース
3.ジンを起こしに行く
 ……とりあえず後回しw


クレース : じゃあ、先にイザベリー消化をよろしくw(時間的な意味で)
GM : では3人で寺院に行く。ナギも途中まで寺院について行くが、ピピンが心配なのか別行動を取らせて欲しいと申し出てきます。
カイマ : (まさかのピピンルート!?)
ニイ : それは……心配だね。ナギさんはピピンさんのところに行ってあげるのがいいと思う。
GM : ピピンは死んでるし、生き返ってもしばらく動けないので情報聞くのは無理です。
カイマ : 心配ならば止める理由は無い。



◆Scene03◆ 失意のイザベリー
GM :  寺院のイザベリーの寝台に行くと……すすり泣く声が聞こえる。
カイマ : 泣いてる……
ニイ : 「…………」黙って静かに入ってく。
イザベリー@GM : 「……ゴ……ユー、ゴ……あたしの……せい……で……」

 アリス : 何、実はユーゴと……だったわけ?w
 ゼファー : ユーゴが最終能力、一回だけ庇う。を使ったのではw
 クレース : 最後のプロテクションとか。


ゼファー : ぞろぞろ〜。
イザベリー@GM : 「(ビクリ)……何、よ……あなた達。このブザマな姿を……笑いに来たの?」
カイマ : 「本気でそう思ってるのか?」
イザベリー@GM : 「……(そっぽを向く)」
ゼファー : 「教えてくれ? 何があったんだ? お前らが全滅しかかる状態なんて、想像がつかねえんだ」
イザベリー@GM : 「……負けた。なすすべもなく。一方的に」
イザベリー@GM : 「深淵の魔王……ネザーデーモンの配下。グレーターデーモンは……長引けば長引くほど、その数を増し……どうしようも、なかった……」
ニイ : 「数の力に押し切られたのね……」
カイマ : 「撤退はできなかったのか?」
イザベリー@GM : 「……したわよ。でも、遅かった。ユーゴは……あたしを逃がすために……あたしを、かばって……」
カイマ : 「……悪い」
ニイ : 「……他の仲間は?」
イザベリー@GM : 「わからない……気がついたら、残っていたのはあたしだけ。ピピンは物言わぬ屍と化していた……」

 クレース : ティアのところに行く前に、ユーゴがここに普通にいたのを考えると。
 GM : 直後に出て行ったことになりますがねーw
 カイマ : 内心複雑すぎる……


カイマ : 「他に、何か気づいたことは無いか?なんでもいい」
イザベリー@GM : 「……軍団」
カイマ : 「軍団……魔物の習性か。デーモンがか?」
イザベリー@GM : 「……魔王は、軍団を作るために、ここに来た。ここには……その為の『すばらしい素材』があるって……」
ニイ : 「…デーモンを作るための『素材』?」
カイマ : 「その素材は、もう魔王の手の内にあるのだろうか?」
ゼファー : 「魔王に軍団なんかつくられてたまるかよ……」
GM : イザベリーは、黙して語らない。
カイマ : 「今分かる事はそれだけ、か?」
ニイ : 「………」(イザベリーの様子を見て、カイマにそっと、行こうと促す)

 カイマの問いにイザベリーが応える様子はない。
 一行は一旦その場を去ることにした。





◆Scene04◆ マイペースなテンサイ
クレース : ジンの様子は見に行かなくていい?
カイマ : 今行っても打つ手無いから、テンサイの所いってほしいかな……俺はこのまま師匠のトコいくけど。
クレース : いや、先にテンサイに接触するのはいいとしても、寺院グループがそれを知る術がないw 今からでもウサギをくれ!
カイマ : ウサギ、クレースについてったことでもいいか?>GM
GM : まあ、ポンペイだからなぁ……主よりは空気を読むような気がするw
クレース : ありがとう!w
ニイ : 許可が出なければニイが耳持ってるとこだった(何) 「ウサギなら……ここ」とか言って(笑)

 そんな経緯(?)があり、クレースとアリスにはカイマの使い魔ポンペイが同行している事になった。


GM : では、テンサイのいる監獄。
クレース : 無事にウサギを持って入ります。
アリス : プリズンブレイクしてないでしょうね……
テンサイ@GM : 「岩のよーな監獄であーる。まさしくジェイルハウスロックなのであーる。一度に3個のモノしか覚えられないのであーる」
ティア@GM : 「いちいち言動が濃すぎなのよアンタわ!」
アリス : 「……」
クレース : 「……空気が」

 ニイ : テンションが180度違う(笑)
 ゼファー : うわー、何処に行っても楽しそうだなあ……w


クレース : その光景に、しばし、引く(笑)
テンサイ@GM : 「ふ。細かい事を言っているヒマがあれば、この百年に一度の希代の天才、テングルサプローイ様の素晴らしい英知を授かるために頭を垂れて礼を尽くそうという下々の者への面会を取り次ぐがいいのであーる」
クレース : ウサギをその顔面めがけて投げてみたい。やったら鉄格子にはばまれるけどw
ポンペイ : (いやいやいや)
ティア@GM : 「えーと……(すごくめんどくさそうに)面会ですか?」w
アリス : 「すごく帰りたいけど面会です」
クレース : 「そうなんだが……今コレと建設的な話が出来るかどうか」
テンサイ@GM : 「我輩のインテリジェンス溢れるオーラは万人を惹きつけて止まないのであーる。しかして、いかなる慧眼の恩恵を授かりたいのであーるか?」
クレース : 「……喋ってはくれるようだし、必要なことだけ聞いて帰ろう」
アリス : 「……任せるわ、クレース」(疲れた顔で)

 こうして、ひたすらエネルギーだけ使いそうな、テンサイへの尋問が始まった。


クレース : 「とりあえず……マサカドとかいうボスは知っているか?」
テンサイ@GM : 「すぐに呼んどけ陰陽師、であーるな」w
ニイ : そういう理解なの(笑)
クレース : 「わかるなら話は早い。それにとり憑かれた人間を一人回収した。目覚めさせる方法はあるか?」
テンサイ@GM : 「放っておけばいずれ目覚めるであーる。それが1年後か百年後かは本人次第であーる。もっとも、あ奴に取り付かれた肉体は経験と知識を湯水のように吸い上げられていってしまうのであーる」
クレース : 「目覚めた後は何も覚えていないわけか……」
テンサイ@GM : 「手っ取り早く目覚めさせるには、その人物が愛用していた品を抱き枕のように抱かせて……」
テンサイ@GM : 「ほっぺたを2、3回ばしんばしーんとブッ叩けば大丈夫であろうであーる」w

 ニイ : カイマを抱かせてピコペコハンマーパンチ(笑)>愛用品
 ゼファー : ものすごい手っ取りばやいなw
 カイマ : 俺品物!?
 GM : wwwww


ゼファー : まぁ真面目な話、愛用の品って、このあいだかっぱいだムラマサかな?w
クレース : 「と……とりあえず今寺院にいるならやってみろ……」>ポンペイ
ポンペイ : 「……き、きゅ(汗)」



◆Scene05◆ 炎の魔王、触手の魔物

 ジンの覚醒方法を聞き出した後、クレースは様々な質問をテンサイにぶつけた。


クレース : 「炎に包まれた魔王や悪魔の群れに心当たりは?……パーティがひとつ、壊滅状態におちいった」
テンサイ@GM : 「弱かっただけでは? もしくは何も考えてなかったか」
クレース : 「あのパーティに限って弱いというのはありえない。無策というのも、考えられないな……」
クレース : クレース自身は、バイゼンパーティが焦っていたとは知らないわけだからね。
テンサイ@GM : 「あるいは……そいつらは冒険者ではなかったとか、であーるな」


クレース : 「触手のようなモンスターのことも聞いておきたい」
クレース : 「植物のような、モンスターらしい。この城塞の、女王が取り付かれたままになっている」
テンサイ@GM : 「……そんな重大な情報、露知らなかったのであーる(にやり)」
テンサイ@GM : 「まさか、城塞のブリス女王がそのよーな一大事だったのであーるか?」

 ニイ : 逆に情報を知らせてしまった?(苦笑)
 カイマ : しまったなー。いや、でも逆に言えば、ディドロんとこ一枚岩じゃない?


クレース : 「今から隠しても仕方ないか……」
クレース : 「それを引き剥がす方法を探している。言う気はあるか?」
テンサイ@GM : 「……」
テンサイ@GM : 「『触手の魔物などという存在は、聞いたことがない』のであーる」
クレース : 「……聞いた事がない? まさかお前が、ディドロの下にいる魔物を把握しきれていないのか?」
アリス : 「……ふむ。ディドロの飼う、人に憑く魔物なら、判るとか?」
テンサイ@GM : 「我輩を見くびってもらっては困るのであーる。希代の天才である我輩に記憶できない存在など存在しないのであーる」
クレース : 「なら、触手の魔物について知らないわけはないだろう」
テンサイ@GM : 「……我輩にもプライドがあるであーるが、嘘をつくのはもっとプライドが許さないであーる」
クレース : 「そうか…それは助かる」
クレース : 「触手のほうはディドロ側ではないという可能性も、考えてみよう」
テンサイ@GM : 「……礼には及ばぬのであーる。蒙昧の徒に知識を授けるのは天才の宿命であり義務なのであーる」



◆Scene06◆ エリクシルの真相

 周りを辟易させるに充分なほどの、尊大なるテンサイの態度。
 それでもクレースは……己が「最も知りたい」最後の質問をした。


クレース : 「……最後に」
クレース : 「ディドロの配下ではなくテンサイとして、お前に聞きたい」
クレース : 「エリクシル。この秘薬の作り方を教えてくれないか」
クレース : 「今現在『不死の秘薬』までは持っている」
テンサイ@GM : 「ウサギの毛。鉄。タンニン酸。虫除け。スペインの塗り薬。かき混ぜ器」
テンサイ@GM : 「古にはそれらの素材が必要であったのであーるが」
テンサイ@GM : 「我輩のよーな天才が現れ、大幅に素材を凝縮して作成できるようにしてしまったであーる」
テンサイ@GM : 「真なるエリクシルはその身に永遠を宿すためのもの」
テンサイ@GM : 「人にとっての永遠とはすなわち、不老であり、不死であーる」
クレース : 「なるほどな……」
テンサイ@GM : 「……そんなものが、本当に欲しいのであーるか?」
クレース : 「いや? どんな病気も治す秘薬、としか」
テンサイ@GM : 「病気を治す……まあ、嘘は言っていないであーるな」
クレース : 「聞いている効果とは、食い違っているようだな」
アリス : 「……真なるエリクシルとは、永遠を与えるだけのもの?
テンサイ@GM : 「そう、伝えられているのであーる」

 クレースは本能的に思った。
「病気のままの身体で永遠というものだったなら、願い下げだな」
 そんなものでは、イリスの置かれる立場は自分(クレース)と何ら違いはない……


アリス : 「あなたは何故、真なるエリクシルを、欲しない?」
テンサイ@GM : 「欲しいと思わないものを欲しがる人間がいるのであーるか?」
アリス : 「ええ。だから、何故欲しないのかが判らない。永遠があれば、あなたは永遠に知識を得続けることが出来るはず」
テンサイ@GM : 「……そういう考え方もあるのであーるか」
テンサイ@GM : 「過去にそう願った馬鹿がいたであるな。名を、確か……リュクルゴス、と」

 アリス : ……リュクルゴス……って。LYCURGUS、か……
 カイマ : ぎりしあ?
 GM : 適当RPGの前作に登場したライカーガスという悪魔が、リュクルゴスの成れの果て。
 アリス : だよねえ……リュクルゴスの英語読みがライカーガスだし。
 GM : 地上にあるすべての英知を必ず手にしてみせる、と神に誓った結果、永遠に地上に留まり続けるハメになった。


アリス : 本当にただ「永遠」を与えるだけのものっぽいですね……
クレース : 「振り出しに戻ったな……」
テンサイ@GM : 「だが」
テンサイ@GM : 「(クレース、いやイリスを指し)そなたの症例は過去に見たことがあるのであーる」
クレース : 「……?」

 クレース : ちょw いつ見てたんだよ!? 覗き趣味か!?(笑)
 GM : 失礼な。過去に同じ症例を見た事があるから、最初に会った時から気づいてたの!(笑)


テンサイ@GM : 「我輩の師匠が治療に当たっていたのであーる」
クレース : 「そうか……治す方法が他にあるのか」
テンサイ@GM : 「治す方法はないであーる」w

 ゼファー : ねえのかよ!?w
 カイマ : ナンダッテー!


テンサイ@GM : 「ただ出来たのは……常人とそう変わらない程度の寿命を保てる程度の、延命の処方ぐらいであーる」
アリス : それは延命というのかw
クレース : 「それでかまわない。症状は私がずっとついて抑えていればいいんだからな」
テンサイ@GM : 「一生その病気と付き合っていかねばならないであーる。定期的な服薬、治療法を欠かさず実施しなければならないであーる。死ぬまで」
クレース : 「今とたいして変わらないぞ……?」(苦笑)
テンサイ@GM : 「だがこの治療により……苦しむことは、なくなる
テンサイ@GM : 「少なくとも……師匠が看取った患者は……笑顔のまま往生したのであーる」
クレース : 「……そう、か」
クレース : 「治療の方法は? 城塞の中でできればいいんだが」

 テンサイは無言のまま、ティアに紙とペンを要求する。
 サラサラサラ……と、一枚の羊皮紙に納まる程度の処方箋が出来上がった。


テンサイ@GM : 「これを。お前の仲間の女忍者にでも見せるとよいであーる。あの者であれば、この処方の治療薬くらい、難なく集められるハズであーる」
クレース :  「恩に着る……ニイの事といい、まったく、どこまで知っているんだ(苦笑)」
テンサイ@GM :  「我輩を誰だと思っているであーる?」

 牢獄内での最後のやり取りは、ひどく素っ気ないものだった。
 ……が、後に獄中の変人科学者の下に、一人の少女が毎日足しげく通い、腕によりをかけた差し入れを届けている、という噂が広まるのは、程なくしてすぐの事だった。



 GM : イリスの病気ネタのオチってあんなのでよかったです?w
 クレース : なんか予想以上に美しくなりました! ニイとテンサイにこの後絡めるのもいいなあってw
 クレース : 普通にエリクシルよりよかったんじゃないでしょうかw
 クレース : それから、本物のエリクシルって案外楽だったな! とw
 GM : ラクだけどねー。ラクなりに理由があるというオチは前々から考えてたw
 カイマ : テンサイがシリアスになるなんて信じられなかったw
 ニイ : にゅう。テンサイの師匠ってなんだろ。
 ゼファー : ドクター・ボンサイン氏
 ニイ : ボンサイで決まりそうな勢いにおかしな名前が!(笑)





◆Scene07◆ ジン、目覚める?

 イザベリーとテンサイのシーンが終わり、ついにジンを目覚めさせるシーンに入った。


クレース : とりあえずカイマは、ジンにショック療法試すように。
カイマ : もう、時列的にはやってると思うw
GM : カイマがジンによって抱かれるという悪夢のようなシーンがw
カイマ : ムラマサだろう!(大汗)
クレース : 人だったら……セニアじゃないと……起きないよ……
ゼファー : ジンの愛用の品ねえ……懐に隠し持っていたセニア人形とかじゃないだろうな……w
クレース : ああああ! ありそう(笑)
カイマ : なんて痛い27歳w
カイマ : 結婚指輪みたいなの持ってると思いますけど。

 東方世界に、結婚式で指輪を贈る習慣ってあるのかな?(笑)


クレース : 指輪だったらただ殴れば起きるみたいな図式にw
カイマ : やはり、ムラマサが自然でしょうか。
クレース : 美しさでは。他の選択肢、みんな、バカみたいじゃないか!(笑)
GM : つぎのうちのなにかをおけばいいようだ
GM : →むらまさ
GM :  セニアにんぎょう
GM :  ふるいゆびわ
GM :  けいたいしょくりょう
クレース : ジンが祭壇のようだ(爆)
カイマ : 師匠の守備範囲が広すぎる件w

 閑話休題。


GM : 気を取り直して、ジンが寝ている寝台のシーンです。
ニイ : 「………ジン」
カイマ : ポンペイが聞いたところによると、愛用の品を持たせて顔をぶったたけば起きるんだよな。
ニイ : 「私にはよくわからないけれど、そう聞いたのなら、それで」
GM : ジンのまえに なにかをおけばいいようだ
GM : なにをおきますか?
GM : →むらまさ
GM :  カイマ
ニイ : 二択(笑)
カイマ : ムラマサ、ムラマサ(汗)
カイマ : 以前譲り受けた包丁セットも迷ったけど!

 ともあれ、ジンに村正を抱き枕よろしく抱かせると……異変が起こった。


ジン@GM : 「……むにー、セニアー……すいません、すいません、蹴らないで……」w
カイマ : 「うーし」
ニイ : 「ねごと……。ここで……叩く」
カイマ : ばーーーしこーーっん!!
ジン@GM : 「ぎゃあああっ!? ごめんなさいごめんなさいっ!?」
カイマ : がーーっしゃーこーーーん!
ニイ : 「……カイマ、容赦ないね。師匠なのに」(ボソ)

 まったくである。


カイマ : がどっ! がどっ! げしっ! ばしっ! がしょっ!
GM : なんと、ジンがおきあがり、なかまになりたくなさそうにこっちをみている!w
ニイ : 私が以前刺しちゃったときの方がまだマシだったかも(何)
カイマ : 「おお、起きたか!」(ばしばしばし)
ゼファー : 弱いものに強い男……w
ニイ : 「カイマ、師匠の顔の形が……試合後のボクサーのよう」

 ジンが完全に覚醒すると……さっきまで超暴力的だったカイマの態度が急変した。


カイマ : 「……師匠。だよな」
ニイ : カイマの後ろに隠れます。なんとなく顔を合わせ辛いから。
ジン@GM : 「……きみは……カイマ、か……?」
GM : ちなみにジンの姿は、やっぱり18歳くらいのまんまだね。
カイマ : 「俺のこと、わかるよな? 覚えてるよな?(じわっ……)」
ジン@GM : 「……もちろん。以前会った時は、立場上ああするしかありませんでしたが……」
カイマ : 「え?」

 カイマ : 以前って、何?(汗)
 GM : あれ? マサカドにとりつかれる前ってカイマと遭遇してないの? 一度も?w
 ニイ : してない(笑)
 GM : ちょっと待って。じゃあ誰と会ってたんだこいつw
 カイマ : カイマ以外の全員(笑)
 GM : ……カイマ、ここに来てKYな奴……w
 カイマ : それ俺のせいか!?(汗)



 なお、カイマ以外の全員がジンと遭遇したエピソードについてはここを参照。


ジン@GM : 「えっと……カイマ。キミではなく……その、後ろの」
カイマ : 「ニイ?」
ニイ : 「覚えて……いるの? 私のこと」
ジン@GM : 「……記憶力は、あるつもりです」(微笑んで)

 カイマ : うそつけーww


ニイ : 「なら……私がかつて貴方にした仕打ちも……」 ←刺して逃亡した
ジン@GM : 「まあ……セニアからはしょっちゅうやられていますし」
カイマ : 「気にしてないってよ」
ニイ : 「え……えと……」 そ、それだけ? あっさりと、それだけで? 開いた口がふさがんないですよう。
ジン@GM : 「ありとあらゆるDVやうらぎりをやられてしまい、貴女のやった事程度などもう、通常技なんですよ」(爆)

 ゼファー : 奥さんがアレだもんなあ……w



 ニイがジンを刺して逃げたエピソードについてはここを参照。


カイマ : 「……あいかわらずだなー、おい」
ニイ : 「……でも。やっぱり私は、ここで謝らないといけない、と思うから……」
ニイ : ぺこん、と頭下げる。
ジン@GM : 「……そのお気持ちだけで十分です。ありがとう」

 ニイ : むしろカイマとジンの感動の再会を邪魔してしまった(笑)
 カイマ : いやいやw


ジン@GM : 「しかし……ちょっと身体がだるいです。なんかこう、身体が昔に比べてちぢんだというか、肌にハリが戻っているような……ん、んん?」
カイマ : 「師匠、鏡(差し出す)」
ジン@GM : 「……あ……れ……?」(カターン)
ジン@GM : 「ど、ど、どぉぉぉいう事ですかぁコレ! う、わ、わ、若返ってる!?」
カイマ : 「……物凄く期待通りのリアクションです、師匠」



◆Scene08◆ ディドロの狙い
カイマ : 「まぁそれは置いといて……いままでのこと覚えているか?」
ジン@GM : 「……なんか、限りなく置いといちゃダメな事のよーな気がしますが」
ジン@GM : 「こっちに来てからの事は……ほとんど記憶がありません。あの『門』を通り抜けた後……」
ニイ : 「『門』?」
ジン@GM : 「要するにテレポーターですかね」
カイマ : 「師匠はそれでこっち(城塞)に来たのか……」
ジン@GM : 「ディドロという吟遊詩人によって、わたしは召喚され、マサカドの亡霊を宿すための拠り代とされてしまいました」
ニイ : 「その門は、ディドロの側に通じているのね……」
ジン@GM : 「マサカドの亡霊を維持するためには、大量の屍と魂が必要でした……イザリや、ジュレイのシノビの多くが召喚されたのも、そのための生贄だったのです」
ニイ : 「…………」

クレース : ずいぶん覚えてるじゃないかw


カイマ : 「……マジかよ。じゃあ、あそこに転がってた死体全部」
ニイ : 「私やカイマがここにいると知れれば、彼等は必ずここに来ようとする……それで」
ジン@GM : 「……はい。お二方には、お気の毒な事ですが」

 ニイ : ちょっと目を伏せている。彼等は刺客。気の毒だとは思い切れないのに思いかけてる複雑な心境。


カイマ : 「それまでのことは覚えてるんだな。……たとえば、師匠が居たダンジョンのこととか」
ジン@GM : 「……そうですね。私がマサカドに意識を完全に乗っ取られる前ですが」
ジン@GM : 「ディドロは奇妙な空間の研究を完成させた、と言っていました」
カイマ : 「それは、どんな?」
ジン@GM : 「この城塞のある世界を覆っている……一度入れば二度と出ることのできない結界。それによって彼だけの、特別な部屋を作ることができるようになった、と」
カイマ : 「その効果は分からないか?」
ジン@GM : 「恐らく……彼自身が危険にさらされた際、逃げ込むためのものでしょうね」
ニイ : 「……城塞の結界と同じものを、部屋用にしつらえているのね」
ジン@GM : 「彼は言いました。『我を追い詰めることはできない。あと一歩という所で届かない、そんな落胆と絶望を味あわせることができる』……と」
カイマ : 「嫌な野郎だ」

 ニイ : 気持ちは気持ちで置いといて、話は聞けるだけ聞こうとしています。だってそういう役職だもん!


ジン@GM : 「それとは別に。ディドロは、ある人物の捜索を部下に命じていました。詳しくは、残念ながら分かりませんが……」
ニイ : 「それはもちろん城塞の中の誰か……のことね?」
カイマ : むう、なんだか重要そうだ。
ジン@GM : 「絶対に亡き者にするように、と……迷宮で待ち構えるだけの主とは思えないような、奇妙な命令でした」
ニイ : 「……何かディドロにとって困ることがあるということ、ね」
ジン@GM : 「……誰か、心当たりはありませんか? どんな些細な事でもいい。命を狙われたりしたような事は?」
ジン@GM : 「シノビではなく、ディドロの直属の配下によって
カイマ : 「……あ」

 ジンの言葉がキーワードとなって、カイマの頭にある人物の名前が閃いた!


カイマ : 「イリスだ!」
ニイ : 「……」(こくり)
ジン@GM : 「イリス……?」
カイマ : 「あとついでにシオンの馬鹿」

 イリスとシオンが狙われたエピソードについてはここを参照。


ジン@GM : 「イリスさんに、シオンさん。お二人に共通するような点は?」
カイマ : 「二人とも、意思を持つ腕輪と帽子を持ってる。その力で冒険者をしてるんだ」
ニイ : 「もしかしたら、それが何かの鍵に……」
ジン@GM : 「む……しかしそれが一体、どういう事に結びつくのか……」
ジン@GM : 「せめて……その方たちを狙った人間に、話が聞けるといいのですが……」
カイマ : 「詳しいことは判らないが、イリスの持つ腕輪……クレースは、空間術師の力を持っている」
カイマ : 「本人に会った方が早い。呼んでみる(ポンペイに合図)」
ジン@GM : 「その、腕輪の……クレース、というのですか」

 クレース : 割とそれどころではない会話の最中かもしれないw
 GM : テンサイかーw


カイマ : 「ああ。今、テンサイとか言う奴の所にいるから」
GM : じゃあ、クレースの所に行くかい? 行けば、テンサイとの話は終わったものとして処理しますが。
クレース : ああ、きてくれると助かるなあ……ポンペイが何を言っているのかわからないんだもんw
ニイ : 連れて行くしかないみたい……(苦笑)
カイマ : だな。「師匠、立てるか?」
ジン@GM : 「ええ、ゆっくり休みましたから、大丈夫ですよ」
カイマ : よし、行くぞ。こういうときの《瞬間移動》だ(何)

 かくしてカイマ、ニイ、ジンの3人は《瞬間移動》でクレースらの下へと向かった。



 カイマ : 「……あ、ニイ(小声で)気にするなよ(ボソ)」
 ニイ : 「……………」(こくり)
 ニイ : 絵的には顔に影がかかって見えない感じの角度で。ちょっときらりと光るものが(何)





◆Scene09◆ 第四の選択肢
GM :  《瞬間移動》すると、ちょうど話を聞き終わったクレースたちに遭遇するんだが。

 クレース : ゼファーを忘れてる気がするw
 ゼファー : あー、良い良い。ほうっておいても大丈夫w


カイマ : 少しどぎまぎしつつも、師匠の首つかんでやってきたぞ。
GM : では、ジンはクレースと一度だけ面識があるので、軽く会釈する。
ジン@GM : 「……貴女……いえ、貴方が、クレースさんですね。僕はジンです」
クレース : (無言で会釈)
ジン@GM : 「早速で申し訳ないんですが……」 と、クレースに対し、命を狙われた時の状況を聞いてきます。

 カイマ : 師匠が情報集めをしている! 信じられない!(何)


カイマ : 「クレース。イリスの命が狙われているかもしれないんだ、頼む」俺、あの時半分死んでいたし(笑)
ジン@GM : 「いえ、恐らくは……『クレースさん自身』が、狙われていたと見るべきでしょう」
クレース : 「……そうだな。それは、後から気づいた」
ニイ : 「クレースさん……不思議な存在だとは思っていたけれど」
カイマ : 「しかしなぜだ。理由がわからん」
クレース : 「命を狙うという目的のわりに、その目標の風体を教えられてないようだったな……」
ジン@GM : 「……ふむ。それで、貴方を襲った賊は今、どこに?」
クレース : 「もう倒した。その後は異空間に残してきたから、今から持ち物などの情報を探るのも不可能だろう」
ジン@GM : 「そう、ですか……」

 クレース : 本当に何にも知らないな!ww


ジン@GM : 「残念です。せめて……『クレースさんを狙った事のある賊』に、話を聞ければと思ったのですが……」

 意気消沈したジンの言葉に、今度はニイが閃く番だった。


ニイ : 「待って。クレースさんはもう一度だけ、直接狙われたことがある
ジン@GM : 「え?」>ニイ
ニイ : 「……マゼンダ」
カイマ : 「あの泥棒か」

 ニイ : ごめん今『カラス』って言いたくて仕方なかった(爆)
 クレース : www
 カイマ : たしかに! たしかに!
 GM : ……カラスに話は聞けないな!w



 クレースがマゼンダによって狙われたエピソードはこちら。カラスはこっち(笑)


カイマ : 「奴は俺達の情報を狙ってきてたんだよな。そのときにクレースもさらわれそうになった」
カイマ : 「ただ、あの時は物品として」
ニイ : 「うん。だけど聞いてみる価値は、あると思う」
クレース : 「あの連中は、そこらの宝石程度の意味で盗んだのでは……」
クレース : (すごく会いたくなさそう)
ジン@GM : 「……そうかもしれませんが、それでも……」
ニイ : 「でも彼女は、直接ディドロと対話している。何かそれらしいことを聞いたことがあるかもしれない」

 ジンの調査が引き金となって、新たに浮かび上がった意外な人物。
 果たしてマゼンダは、ディドロの秘密を握る鍵となるのだろうか……?



To Be Continued !!



 GM : と、時間がアレなんで次回にまわしますか。やっとここまでたどり着いたーw
 クレース : 「ここまで」ってまだ何かありそうな……マゼンダの名前は全然思い浮かばなかったけど(笑)
 ニイ : おかげでおいしいセリフをいただきました(笑)
 GM : これで……ほとんどのゲストGMキャラクターの再登場は網羅したぞ!w
 ニイ : すごい(笑)
 カイマ : しかしなんだかジンが頭良さそうに見える罠。中の人が違うとこんなに違いますか?(汗)
 クレース : シーマの結婚騒動の時はちょっと頭よさそうでした!(笑)






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